「アカマイ-知られざるインターネットの巨人」の感想と、CDNのことなど

技術系の一般書で、すごく面白い本だったなぁ、と思ったので。

メモにて。


アカマイ 知られざるインターネットの巨人 (角川EPUB選書)

アカマイ 知られざるインターネットの巨人 (角川EPUB選書)


「アカマイ」、CDNの会社っすね。


CDNというのは、主に動画や画像、データなど、重いデータを最適配信する「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク」というサービス。

簡単に言うと、

どんだけ重いデータにアクセスが集中しても、サーバ落ちましぇん!

というのを売りにしたサービスで、世界中の企業がCDNに重いデータを預けている、と。

コンテンツデリバリネットワーク – Wikipedia


「重いデータ」だけの話をすると、本当は違うんだけど、まぁそのノリで。

WEBサーバというのはアクセスが集中すると落ちるんだけど、

  • あまりにも集中しすぎるアクセス
  • 重い処理
  • 重いデータ

でなければ、比較的さばきやすいんですよね。

なので、自前でWEBサーバを持ってる企業でも、↑のようなヤバそうなデータ・ページについては、CDNの会社に預ける、と。

そーゆー話かと思います。



まぁ、事例として上がってる会社はごく一部なので、大規模サイトならフツーにどこかしらのCDNを使ってるでしょうね。

そのCDN会社のダントツ1位が、アカマイである、と。

アカマイ・テクノロジーズ – Wikipedia


アカマイは世界中の企業の重いデータを扱ってるんで結果的に、

全世界のインターネットに関わるトラフィックのうち、20%がアカマイのCDN

※wiki情報では15~30%

という。


全世界のトラフィックの、20%がアカマイ???

まじハンパねーな、と。


だって20%(15~30%)ですよ?

マジ、インターネッツを牛耳ってなさる。


無理矢理だが、仮に家庭のPCでネットすることを、水の話に例えると

  1. 全世界の家庭で、蛇口をひねると水が出てくるの便利
  2. その水道水の供給の20%が、実はアカマイ1社によって支えられている

って感じ。


アカマイ社倒れたら、ちょーヤバくない?みたいな

ネットできなくね?

みたいな。


まぁ、イメージだけの話だけど。


ここまで飛躍しちゃと、googleがもし明日~とか、海底ケーブルがもし明日~とか、色々言えちゃいそうなので。


それはともかく。


自分のような素人には、なかなか「アカマイって、どーゆー会社?」ってのが見えてこなくて。

スゲー謎な感じだったんすよね。

今まで。

だって、wikiとか一般で入手可能な情報見ても、あんま書いてないし。。。


それが、今回の「アカマイ-知られざるインターネットの巨人」で会社のことがいろいろ書いてあって、なるほど、と。

非常にためになりました。

というか、面白かった。


中でも、アカマイとISPの関係。

ここら辺が、面白かったなぁ、と。

ネタバレしてもアレなんで、ここではアレですが。


読んだ後ちょっと思ったのは、amazon系CDNとの違いとか、競合状況とかって、どうなんだろう、と。

そーゆーのは思いました。

http://www.datanyze.com/market-share/cdn/


なお、著者の方のブログはコチラ。

『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』を書きました:Geekなぺーじ

みんなが知らずに使ってるAkamai:Geekなぺーじ


いやー、良い本でした。

オススメです。

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tonogata
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