いわゆる「ふるさと割」。
なんだろうな、と思って。
メモにて。
特に結論はないので、ご留意ください。
「ふるさと割」。
ざっくり言うと、国から交付された予算を使って、自治体が旅行券とか出してる。
旅行券は、各旅行代理店経由で利用可能。
具体的には、
- 「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」(2014/12/27に閣議決定)で決定
- 「地域住民生活等緊急支援のための交付金(補正予算)」(2015/1/9に閣議決定)で予算確保
この「地域住民生活等緊急支援のための交付金」を活用したものが、「ふるさと割」。
「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」(2014/12/27に閣議決定)
地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策 | 首相官邸ホームページ
↓
「地域住民生活等緊急支援のための交付金(補正予算)」(2015/1/9に閣議決定)
http://www.kantei.go.jp/jp/topics/2015/h26hosei_yosan_gaiyo.pdf
どこの自治体にいくら交付されるかの大枠は、知らない。
各自治体のHPで見れる場合もある。
都道府県と市区町村のそれぞれへの比率は、4:6。
それぞれの都道府県・市区町村への交付額は以下を配慮して決定。
① 人口
② 財政力指数
③ 消費水準等、寒冷地
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/seikatsusien/dai1/siryou5.pdf
※「地域消費喚起・生活支援型」の例
予算全体では4200億。
=2500億(地域消費喚起・生活支援型)+1700億(地方創生先行型)。
「地域消費喚起・生活支援型」と「地方創生先行型」の違いは何か?
- 「地域消費喚起・生活支援型」
- ①プレミアム付商品券(域内消費)
- ②ふるさと名物商品券・旅行券(域外消費)
- ③低所得者等向け灯油等購入助成
- ④低所得者等向け商品・サービス購入券
- ⑤多子世帯支援策
- 「地方創生先行型」
- ①「地方版総合戦略」の策定(必須)
- ②UIJターン助成
- ③地域しごと支援事業等
- ④創業支援・販路開拓
- ⑤観光振興・対内直接投資
- ⑥多世代交流・多機能型ワンストップ拠点(小さな拠点)
- ⑦少子化対策(地域消費喚起等型対応等を除く)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/koufukin_setsumeikai/pdf/siryou8.pdf
「旅行の割引」という面で考えると、「地域消費喚起・生活支援型」の方かな。
地方自治体が、交付金を活用する。
実際には旅行業者に委託して、割引券とかを旅行代理店とかに配布するらしい。
配布先はいろいろ。
JTB・楽天・じゃらん・るるぶトラベル・Yahoo。
リアル代理店から、ネットまで。
【ふるさと割】2016年 配布終了致しました 【楽天トラベル】
ふるさとお得クーポンプレゼント! – じゃらんnet
http://travel.yahoo.co.jp/promo/furusato/
るるぶトラベルで宿・ホテル・旅館の宿泊予約、国内旅行予約
えーい。
取扱の一覧はないのか、一覧は。
と思ったら、「トラベルコちゃん」にそれっぽいのがあった。
http://www.tour.ne.jp/j_special/furusato/
ただ、全部入ってるワケではない。
「トラベルコちゃん」内での取扱業者のみ。
なので、例えばANA/JAL直轄ツアーとかは入ってない。
なるほど。
で、各地方自治体は、運営をどこに委託してるのかな?と思って。
北海道の場合は、「北海道プレミアム旅行券事業」として、JTBに委託しているのかな。
北海道プレミアム旅行券運営事務局(株式会社JTB北海道内)
http://www.hokkaido-agent.com/
沖縄の場合は、楽天か。
http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/shoko/seisaku/kikaku/hurusatowari.html
実際は、どういうスキームなんだろう。
「北海道プレミアム旅行券事業説明会」をみてみる。
観光資源の豊富な北海道は、旅行券の用途をイメージしやすいため、購入目的が多様になると予想されます。
利用可能期間中に市場に流通する見込みの旅行券の総額は30億円です。
この旅行券をもって、多種多様な観光客が、登録施設となる免税店や宿泊施設、観光・体験施設を訪れます。
http://www.hokkaido-yado.net/pdf/premiumticket.pdf
北海道の「地域消費喚起・生活支援型」だけで、30億。
予算は自治体職員の人件費には使えないので、いろいろ業者入れてると思いますが、それを除いてクーポン部分で30億。
結構な額が動きますね。。。
ちなみに、北海道とは別に、市区町村も交付金を使う。
例えば札幌市の例。
国の「地域住民生活等緊急支援のための交付金」というものがございまして、これを活用いたしまして、「地域消費喚起・生活支援型」の事業といたしまして、市内の消費を喚起するためのプレミアム付きの商品券、子育て・多子世帯への支援策、太陽光発電など低炭素社会エネルギー転換に資する設備の導入への助成などを検討しているところでございます。
また、「地方創生先行型」の事業といたしまして、人口ビジョン・総合戦略の策定費や冬季オリンピック・パラリンピック招致に向けた経費を見込んでおります。
札幌の「地方創生先行型」は、オリンピック・パラリンピック招致か。
なるほど。
「ふるさと割」クーポンの精算フローがあった(北海道)。
半券を集めて精算して、とか自治体側の事務局が人海戦術?でやるらしい。
大変そうだ。北海道の職員さんガンガレ。
そんで、そのレポートをJTBが受けて、伝票処理かな。
んー。
それで。
交付された予算には上限がある。
なので、「ふるさと割」クーポンも限りがある。
↓のサイトみると、「青森」なんかは結構余っている模様。
「多数在庫あります」とある。
http://yado.knt.co.jp/sp/furusato/
今後の各自治体のスケジュールはどうなんだろうか。
これから始まるのもあれば、もう終わったのもある。
把握しきれない。
各自治体のHPを見れば多少は分かると思うが。
無理ぽ。
なぜなら、、、
面倒だから!!!
ちなみに、北海道なんかのスケジュールは↓。
http://www.city.bibai.hokkaido.jp/2015/07/4080/files/11_keikatosukejyuru.pdf
自分は、神奈川の「ふるさと割」だけ、じゃらん経由で一度使った。
それ以外は、まだ使ってない。
おーけー。
それで、自分はJGC修行の最後の1つに、「ふるさと割」を絡められないかな、と。
思いまして。
結局使わなかったんだけど。
うまく「行きたい場所」とか「クーポンの種類」がハマらなくて。
それで。
ANA/JALともに、直轄系の「ふるさと割」は以下。
https://www.ana.co.jp/domtour/promo_furusato/index.html
JAL
「じゃらん」とか「らくてんトラベル」のANA/JALツアーでも「ふるさと割」が使えるのがあるけど。
んー。
まぁ。
それだけ。
もう今年については、「ふるさと割」を使うことはないかな、と思ったので。
なんとなく。
※2015/12/06追記
関連ニュース。
http://www.traicy.com/20151202-jalan
https://www.bousaid.com/2015-10-10-103720/
https://www.bousaid.com/category/%E3%81%B5%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%A8%E7%B4%8D%E7%A8%8E/