販売奨励金の撤廃を提言し、「実際にそうなっちゃって衝撃」だった総務省の「モバイルビジネス研究会」。
現在では「モバイルビジネス活性化プラン評価会議」に舞台を移しています。
「モバイルビジネス研究会」の目標は、「モバイルビジネス活性化のための提言をすること」で、その提言内容が卑近な例で言えば「販売奨励金を撤廃せよ」(事実上された)やら「SIMロック解除せよ」だったわけですが、「モバイルビジネス活性化プラン評価会議」の方は、↑の提言を受けつつ、2011年までに「モバイルビジネス活性化のための政策パッケージを公表」すること。
販売奨励金の撤廃が色々余波を生んでいるだけに、気になる「モバイルビジネス活性化プラン評価会議」の動向。
議事録を読んでいて1エンドユーザーとして興味を覚えるのは、「携帯のポータルが開放されるのか(ドコモにおけるiメニュー、SoftbankにおけるYahoo)」って点。
評価会議第2回では、モバイルコンテンツフォーラム(MCF)が「ポータルがキャリアに固定されていることの問題点」について、次のように主張しています。
- ポータルがキャリアのサイト(iメニューとか)に固定されている
- そして、そこだけパケット料が無料
- さらに、そこからしかコンテンツ料が回収できない
- 結果、コンテンツも課金も広告もキャリアに集中し、公正な競争が留保されていない
弊害の具体例として挙げられているのが、ドコモのiメニュー掲載オークション化で、
- 入札のため、CPの広告費拡大
- 困ったCPは広告費をコンテンツ料金に上乗せ
- ユーザー不利益&嬉しいのはドコモだけ
で、MCF的には、これを開放せよ、と。
- ポータルはユーザーが選べるべき
- プリインされるアプリはユーザーが選べるべき
デジタルメディア協会も「ポータルを開放せよ」って言ってますが、更に次のような予測を立てています。
今後の日本のモバイルはオープン化に伴って、徐々に
端末やネットワークの仕様はGSM陣営の影響
コンテンツやサービスは米国の影響
を強く受けたものへと変化していくことが予想される
うーむ。
現在のPCと同じようにファーストページが選べるようになったり、課金スキームやAPIがオープン化したら。。。
- グローバルな広告収入を原資に高機能なアプリをガンガン無料で展開しちゃうgoogleをポータルにすると、なんでも無料の素敵なモバイルライフが送れそう
- PCで支配権を握っているmicrosoftをポータルにすると、windows連携でユビキタスな素敵生活(?)が送れそう
- でも競合の国内ソフト会社は大変そう
モバイルも今後はどんどんオープン化していくんでしょうかね。