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そこに日本人がいた!(★★☆☆☆)

そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち

そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち


世界の国々に、日本人として初めて渡航した人々の記録について、国別にまとめている。


大抵のエピソードは、その古さのために記録も少なく、意外とあっさり。
しかし江戸・明治時代に、アフリカとかヨーロッパの国に初めて渡ったのが、船が難破して漂着した漁民であったり、出稼ぎで春を売る女性であったりすると、その波乱万丈っぷりに尊敬の念を禁じえない。ぜってー俺には無理、みたいな。
言葉も分かんないし、白人・黒人なんて見たことない・聞いたことないっつーレベルだろうしね。外人側もチョンマゲとか見て「なんだコイツら?」って感じだろーし。カルチャーショックとかそういう次元じゃない断絶があるよな、対峙した瞬間。


例えば、↓はイギリスの地を初めて踏んだと言われる日本人の話なんだけど、壮絶すぎて泣ける。

  1. 時は江戸時代、1830年代
  2. 年貢米を積んだ船が志摩(三重県)から江戸に出発
  3. 暴風雨で難破、航行不能に
  4. 年貢米を食いつぶしつつ、ひたすら漂流
  5. 病気などで、14人中11人死亡
  6. 太平洋を横断し、カナダに漂着(生存者3名)
  7. インディアンに捕らわれ、奴隷になる
  8. 半年後、交易で通りかかったイギリス人に救われる(買われる)
  9. そのままイギリスに連れて行かれる
  10. 日本人として、初のイギリス上陸
  11. イギリス政府に「利用価値ないからすぐ日本に帰れ」と言われ出国
  12. とりあえずマカオ着
  13. 日本に行くというアメリカ商船モリソン号に乗っけてもらい、日本へ
  14. 当時、異国船打払令が出ていたため、モリソン号が薩摩藩から砲撃受ける(日本史でいうモリソン号事件)
  15. マカオに引き返す
  16. 以後、日本に帰ること叶わず