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「Microsoft Money」の販売が終わる

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Money Plus Edition

Money Plus Edition

マイクロソフトは、「Microsoft Money」というコンシューマー用の資産管理ソフトを出している。
「資産管理ソフト」
というと何だか難しそうなので、MSは売り口上として次のように謡っている。


「個人マネー管理ソフトの決定版!!!」


「決定版」。
まさしく、そう思う。
心から同意する。
そう思って、僕は2000年からずっと「Microsoft Money」を使い続けている。
いろいろ欠点もあるし、文句もある。
しかし、とにかく、ボキはこのソフトを10年間使い続けてきた。


そういう愛着をもって使い続けたソフトが、販売終了になってしまった。
マイクロソフト、「Microsoft Money」の販売を打ち切りへ


マイクロソフトが2009年1月から行っている経費節減の一環だそうだ。
その「経費削減」とやらが、サブプライムローンに端を発した今般の不況のせいなのか、OSライセンスを主軸にした彼らのビジネス・モデルに本格的にヒビが入り始めてるからなのかは、分からない。
よく分からないが、「Microsoft Money」のように優れたソフトを販売終了にする前に、もっとできることがあったんじゃないかと思う。
スティーブ・バルマーがWindows1.0の時に見せたような、ガッツ溢れる営業とか。


まぁ、そういう言い方はフェアじゃないね。
結局、「Microsoft Money」はアメリカでは売れてなかったらしいし。
日本は言うに及ばず。このご時世、デスクトップ・アプリケーションというのはムツカシイ。
xmlと海外進出ですっころんだジャストシステムをみよ、だ。


で、「Microsoft Money」の販売終了の後は、どうすればいいだろう?
一応、「明細自動ダウンロード機能」は2011/1/31まで継続される。
それまでは、継続して「Microsoft Money」を使えるだろう。
しかし、その後は?となると、途方にくれる。
「Microsoft Money」で蓄積したデータは「mny」という独自ファイルになっているが、この拡張子のファイルに対応している代替ソフトが日本には存在しない。
アメリカ版では、「Quicken」というソフトが「mny」をインポート可能だが、「Quicken」は日本で発売されていない。
「Quicken」はアメリカでは「Microsoft Money」よりシェアが高く、今回のMS撤退は「MSを打ち負かしたソフトハウス」という格好。
MSのコミュニティ・サイトでは、「MSと協力して、Microsoft Moneyからの引越しが簡単なnew versionのQuickenを今秋に出す」というQuickenのスコット氏による力強いコメントもある。

Hey David...Scott from Quicken here.
We're working directly with the folks at Microsoft...to help develop a
file conversion process that will help Money customers more easily
convert their existing data files to Quicken. Both Intuit and
Microsoft hope this will be ready to go for the new release of Quicken
this fall.
Hope to change your mind about us at Intuit being "arrogant." Let me
know what I can do to help.
Thanks,
Scott


うらやましい限りだ。
翻って日本はどうか。
日本版のサルベージ計画にもMSが注意を払ってくれるとよかったんだけど。
「Quicken」の日本対応があれば最高なんだが、そういった話もなさそうだ。


日本で代替になりそうなソフトというと、「マスターマネー」がある。
「Microsoft Money」の便利な機能は、「アカウントアグリゲーション」という機能によって実現しているんけど、日本の「Microsoft Money」が「MSN残高照会サービス」で使っていたのは、NTTビズリンクの「Agurippa」というアカウントアグリゲーション・サービスだった。
同じく「Agurippa」を使っている「gooワンビリング」を「マスターマネー」と組み合わせれば、「Microsoft Money」と同様の機能が可能かもしれない。
しかし、その前に「マスターマネー」がmnyファイルのインポートに対応してくれると嬉しいんだけどね。


ちなみに、ファイルのエクスポート方法としては、エクセルに吐き出す、という手もある。
エクセルに吐き出しても、それをインポートできるソフトがなければ意味がないので、最後の手段かな。
アメリカの公式faq
How to view Money data in Excel
How to export and import account information in Microsoft Money

追記(2009/6/16)

マスターマネー」のサポート窓口に、今後mnyファイルの読み込みに対応する予定があるかメールできいてみた。
結果、今のところ特に予定はなさそう。
代わりに、CSVファイルからデータのインポートができるというのを教えてくれた。
「Microsoft Money」はエクセルにデータのエクスポートができるので、それをCSVにすれば、とりあえず銀行口座系ならなんとかなりそうな気がする。
クレジットとか証券関係はどうかな。今度試してみよう。

マスターマネーでは外部のデータを取り込んで
お使い頂ける「アクチュアルデータの読み込み」がございます。
mnyファイルの加工が可能ならば下記の項目別に整形後
テキストもしくはCSVデータで保存から取り込みを行ってみてください。
・日付
・カテゴリー
・アカウント
・入金額
・出金額
・メモ
・クラス

追記(2009/11/07)

「Microsoft Money」のその後