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携帯の課金コンテンツ市場2008

ガラケー

総務省からモバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果が発表された。


3キャリアの課金コンテンツの売上は、4,835億円(前年比13%増)という結果。
おー、13%伸びてるじゃん、ということで。ジャンル毎の感想とメモ。

気になるジャンル

課金コンテンツの前年度からの増分は563億なんだけど、ジャンル毎の内訳で気になったのは以下のジャンル。

ジャンル名 市場規模 前年比
きせかえ 64億 178%(41億増)
アバター 157億 161%(100億増)
電子書籍 395億 78%(174億)
デコメール 171億 47.4%(55億増)
生活情報(辞書・学習・健康) 77億 42%(23億増)
交通情報(地図・乗換案内) 229億 25%(42億増)
天気・ニュース 78億 6.8%(5億)

アバター

市場規模157億、前年度比100億増。

SNSのアバターとかアイテム課金が対象。
今年から統計に一般サイトが入ってきているので、100億増というのはモバゲーじゃない?別にジャンル的に勢いがあって100億増ということではないように思うが、どうだろう。ちなみに、モバゲーのアバター販売は決算資料によると85億。停滞していて、2007年度からの増分はほとんどないハズ。勢いがなくなってきた、ということでアバターを3D化して「3Dアバター」といって頑張っているが、なかなか伸び悩んでいるらしい。
Greeについては、詳細は不明。ドコモの公式サイトになったし、会員数と広告売上は結構な勢いで伸びているみたいだけど、アバターとかアイテム課金はどうかなー。

電子書籍

市場規模395億、前年度比174億増。

延びてるねー。でも非上場CPが多く、各社の売上は不明。ドコモのiメニューでいうと、93の有料コンテンツサイトがある。1ジャンルとしては最多。完璧なレッドオーシャン。
最近、業界大手のbbmfの株式を、小学館が取得するというニュースがあった。
小学館、「bbmf」の株式取得 マンガ配信事業を強化
出版業界は、最近の出版不況の中で、DNP・講談社・小学館がブックオフの筆頭株主になるという衝撃ニュースがあったけど、プレーヤーがいろいろ模索しながら動いているようなので、今後も携帯コミック関連×出版業界で面白いニュースがありそうだと期待している。
ブックオフ筆頭株主にDNP 講談社、小学館、集英社も株式取得

生活情報(辞書・学習・健康)

市場規模77億、前年度比23億増。

これは多分健康系かな?
MTIの「ルナルナ★女性の医学」が3キャリで1位だけど、会員数は100万人くらい。100万人×180円×12ヶ月=21億。伸び率は分からないけど、MTIの決算資料とかアワード授賞をみると、どうも伸びまくってるっぽい。
あとシーエー・モバイルは健康系にいっぱいサイト持ってるけど、非上場なのでこちらは数字不明。
辞書とか学習は、無料コンテンツだと「uchico」(46万人)とかあるけど、課金系だとどこかあるかな?
このジャンルは気になるなー。健康系、そんなに伸びてんのか?

交通情報(地図、乗換案内)

市場規模229億、前年度比42億増。

auが最近、EZナビウォーク(ナビタイム)が315円のコースで300万人突破したとを発表している。売上としては300万人×315円×12ヶ月=110億。コースは他にもある(24時間コース =95円/24時間)ので、トータルではもうちょいあるかな。
EZナビウォークは2006年に200万人だったので、大体30万人/年のペースで増えているね。そうすると、2007年から2008年の増分で言うと、11億くらいなのでは。
ナビタイムはドコモのiメニューでも1位なので、au以外でも結構稼いでるだろうね。

ドコモは、ゼンリンと資本提携した成果として2007年冬モデル(905i)から地図アプリ(ゼンリン)をプリインストールしている。一定期間の試用期間の後は課金するようになっていて、対象端末が増えた2008年からは、売り上げ増でその成果があがってるだろう。しかしドコモは契約者数を公けにしてないし、ゼンリンはセクションごとの売り上げは決算に出していないので、詳細は不明。
しかしauの増分で11億なので、端末シェアが2倍あるドコモが今年から同じようなキャリア純正地図(byゼンリン)をはじめたとあれば、ドコモはauほどGPS端末が多くないとあっても、だいたい同規模くらいの売上はありそう。
つまり、auとドコモの純正地図で20億〜25億くらいの増分がありそうかな、と。残りは、他のCPとか、乗換案内。

乗換案内については、業界1位のジョルダン(乗換案内NEXT、AD乗換案内)が、決算資料をみると60万人(3キャリア)の課金ユーザーがいる。60万人×210円×12ヶ月=15億。前年度で大体50万人なので、2.5億の増分。
地図ジャンルほどじゃないが、乗換ジャンルも着実に伸びてる。

天気、ニュース

市場規模78億、前年度比5億増。

天気は、業界1位のウェザーニュースが25億ほどの売り上げがある。決算資料によるとウェザーニュースの2007年からのモバイルでの売上増は2億程度なので、「天気・ニュース」ジャンルの5億増のうち2億はウェザーニュースなんじゃないかと。ゲリラ天気とかCMSとかスマッシュヒットはあって面白いジャンル。天気って枯れたジャンルに思えたけど、ウェザーニュースは先を見せてくれた。すごいと思う。

ニュースは、広告モデルが多いのであまり大きくないかも。ドコモのiメニューに表示されるニュースが、「続きをみる」で有料CP(新聞各社)への橋渡しになってるけど、どの程度課金できてるだろうか。新聞系CPとかはやはり数値非公開なので、全然分かんないが。

その他

着メロ、着うたは最大規模の1500億あるが、構成比が入れ替わってるだけ。着メロが減り、着うたが増える。利益は目減りする感じ?CDが売れない時代に売上規模を下げないでいられるってのは、すごいよなー。
ゲームは規模的に2番目のジャンルで869億あるが、前年度比2.5%。伸びてない。意外だな。
占いは200億くらいの規模で、10%の伸びてる。代表銘柄だけに、市場全体の伸び率と同じくらいの成長。
リングバックトーンは110億くらいの規模で、25%の伸び。結構使ってる人いる。
きせかえ、デコメールは伸びまくってるけど、まぁ順当ね。

所感

健康系がアツい。小回りのきいたサービスでスマッシュヒットを出せる余地は、まだまだありそう。
電子書籍とかデコメールは赤い海と化しているのでキツそう。
きせかえは今後も順当に来ると思う。版権じゃないとこでどれくらい頑張れるかが鍵かな?エイチームのゴスロリみたいな?
地図ジャンルのように、キャリアと組んで化けるジャンル、次はなんだろう。
そんな感じ。