Yahooがガラケー向けのWEBメールを終了。ガラケー向けの広告/課金の市場を考える。

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ヤフー、ガラケー向け「Yahoo!メール」終了へ | 日経クロステック(xTECH)


え。

もう終わるの?

早くない?


と思いまして。


ただ、よくよく考えたら。

広告モデルだと、そうなのかもな

、と。

コンテンツ課金モデルだと、ちょっと状況は違うと思うんすよね。


例えば、乗換案内でジャンルNo1のジョルダン

課金会員の内訳は、2012年末で7割くらいがガラケー。


※有料課金の会員数@2012年末

スマホ 13万人
ガラケー 37万人
合計 50万人

http://www.jorudan.co.jp/ir/data/ir/accounts/20121114_point.pdf


2013年末はもっとスマホ率が上がっていると思われる。

それでも相当数の会員/売上が、ガラケーからあるんじゃないかと。


「ガラケーやめます」とは、まだ判断できないかなぁ、と。


これ。

いわゆるガラケー市場で有効だった、キャリアと一体化した垂直統合型の課金モデルが、スマホでなかなか功を奏してないっていう。

そういう難しさもあるんだけど。

射幸心を煽るゲームを除けば、まぁスマホの課金って難しいよね、と。


一方、広告モデル。


ガラケーの出荷台数が、国内メーカーの限ればスマホを上回っちゃった、みたいなニュースもあったけど、スマホへの転出傾向は、基調としては固い。


そんなこんなで。

広告出稿側も、ガラケー用のWEBサイトに誘導するのに、金を払わなくなっちゃったのかな?


Yahooは、2013年に「スポンサードサーチ」のガラケー版も終了を予告をしている。

YDN的にも、ガラケーはそろそろ終わるんじゃないかと言われているようで。

ガラケー向けスポンサードサーチ終了のお知らせ | リスティング広告 運用支援


つまり、まぁ広告モデルでのガラケーってのは、2014年でいったん区切りになる可能性があるのかなぁ、と。

コンテンツ課金モデルより、一足早く。


広告会社が去った後のガラケー向けのコンテンツは?

いっそう寂れていくんでしょうね。

スマホ転出への流れを、コンテンツ側から拍車をかけていく形になるのかな、と。


でも結構なユーザ数がガラケーに残ってたりするし、今後しばらくは残り続けると思うの。

そこら辺はどうなるのかな、と。

そもそも、今ガラケーに残ってるユーザが、電話とメールしか使わないっていう可能性もあると思うけど、そこら辺のユーザー傾向は分かんないっす。


で、以下、Yahooのガラケー向けメールサービス終了のお知らせの話。

ちょっと面白かったので、メモっておく。


いつもYahoo!メールをご利用いただきありがとうございます。


このたび、誠に勝手ながらモバイル(ガラケー)版Yahoo!メールとモバイル(ガラケー)版Yahoo!アドレスブックは、2014年5月28日(水)午後3時をもちまして、サービスを終了させていただくことになりました。

※Yahoo!メールのサービス終了ではございません。


なお、パソコン版およびスマートフォン版のYahoo!メール、Yahoo!アドレスブックは

これまで通りご利用いただけます。


日頃よりご利用いただいている皆様にはご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ございません。



2ヶ月後の5末にWEBメールサービス終了とのこと。

(メルアドが使えなくなるわけではない)


そして、なぜか謝っている。

なぜだ。


(中略)

なお、「モバイル(ガラケー)版」提供終了に関するご意見については、お手数ですが、モバイル(ガラケー)から以下のご意見・ご要望フォームよりご連絡ください。

http://yahoo.jp/ppmkXU


モバイル版サービスの提供開始以来、多くのお客様にご利用いただいてまいりましたが、昨今の利用者減少に伴い、サービスを継続していくことが困難と判断いたしました。


サービスをご利用の皆様にはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。


これまでモバイル版Yahoo!メール、モバイル版Yahoo!アドレスブックをご利用いただき、誠にありがとうございました。



「意見や要望」というのは、何を期待しているんだろう?


要望が多ければ、継続したりするのかな?

もしかして、「炎上したら撤回しよう」的なスタンスなんだろうか。


なんかかなり下手に出ている理由はよく分からんが、ちょっと面白いな、と。


そんな感じで。


そのほか、Yahoo関連の話。

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