技術系の一般書で、すごく面白い本だったなぁ、と思ったので。
メモにて。
アカマイ 知られざるインターネットの巨人 (角川EPUB選書)
- 作者: 小川晃通
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2014/08/11
- メディア: Kindle版
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「アカマイ」、CDNの会社っすね。
CDNというのは、主に動画や画像、データなど、重いデータを最適配信する「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク」というサービス。
簡単に言うと、
どんだけ重いデータにアクセスが集中しても、サーバ落ちましぇん!
というのを売りにしたサービスで、世界中の企業がCDNに重いデータを預けている、と。
コンテンツデリバリネットワーク – Wikipedia
「重いデータ」だけの話をすると、本当は違うんだけど、まぁそのノリで。
WEBサーバというのはアクセスが集中すると落ちるんだけど、
- あまりにも集中しすぎるアクセス
- 重い処理
- 重いデータ
でなければ、比較的さばきやすいんですよね。
なので、自前でWEBサーバを持ってる企業でも、↑のようなヤバそうなデータ・ページについては、CDNの会社に預ける、と。
そーゆー話かと思います。
まぁ、事例として上がってる会社はごく一部なので、大規模サイトならフツーにどこかしらのCDNを使ってるでしょうね。
そのCDN会社のダントツ1位が、アカマイである、と。
アカマイ・テクノロジーズ – Wikipedia
アカマイは世界中の企業の重いデータを扱ってるんで結果的に、
全世界のインターネットに関わるトラフィックのうち、20%がアカマイのCDN
※wiki情報では15~30%
という。
全世界のトラフィックの、20%がアカマイ???
まじハンパねーな、と。
だって20%(15~30%)ですよ?
マジ、インターネッツを牛耳ってなさる。
無理矢理だが、仮に家庭のPCでネットすることを、水の話に例えると
- 全世界の家庭で、蛇口をひねると水が出てくるの便利
- その水道水の供給の20%が、実はアカマイ1社によって支えられている
って感じ。
アカマイ社倒れたら、ちょーヤバくない?みたいな
ネットできなくね?
みたいな。
まぁ、イメージだけの話だけど。
ここまで飛躍しちゃと、googleがもし明日~とか、海底ケーブルがもし明日~とか、色々言えちゃいそうなので。
それはともかく。
自分のような素人には、なかなか「アカマイって、どーゆー会社?」ってのが見えてこなくて。
スゲー謎な感じだったんすよね。
今まで。
だって、wikiとか一般で入手可能な情報見ても、あんま書いてないし。。。
それが、今回の「アカマイ-知られざるインターネットの巨人」で会社のことがいろいろ書いてあって、なるほど、と。
非常にためになりました。
というか、面白かった。
中でも、アカマイとISPの関係。
ここら辺が、面白かったなぁ、と。
ネタバレしてもアレなんで、ここではアレですが。
読んだ後ちょっと思ったのは、amazon系CDNとの違いとか、競合状況とかって、どうなんだろう、と。
そーゆーのは思いました。
http://www.datanyze.com/market-share/cdn/
なお、著者の方のブログはコチラ。
『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』を書きました:Geekなぺーじ
みんなが知らずに使ってるAkamai:Geekなぺーじ
いやー、良い本でした。
オススメです。