IATAが「機内持ち込み」可能なスーツケースのサイズ推奨規格「Cabin OK」を提案中だが、更に小さくなるのか?

IATA(国際航空運送協会)が、世界各国の航空会社に

「機内持込可能なスーツケースのサイズ規格を統一しようぜ」

と提案してましたね。

もともとは、航空会社側から「各社バラバラでカオスだから、IATAで規格作ってくんない?」とリクエストしたみたいですが。


http://www.cnn.co.jp/travel/35065791.html


元ネタはコチラ。

Airlines could shrink carry-on bag size


IATAのニュースリリースはコチラ。

IATA – Airlines to Address Carry-On Bag Dilemma


すでに、

  • エミレーツ
  • ルフトハンザ
  • アビアンカ(コロンビア)
  • カタール航空
  • キャセイパシフィック
  • 中国東方
  • 中国南方
  • カリビアン
  • アズール(ブラジル)

の9社が参加表明しているとのこと。


参加は各航空会社の任意。


ロゴはこんな感じ。

f:id:tonogata:20150620140611p:plain

http://www.iata.org/whatwedo/ops-infra/baggage/Documents/iata-cabin-ok-initiative-flyer.pdf


それで、、、

しかしIATAの提案が採用されれば、ほとんどの航空会社で乗客が持ち込める手荷物のサイズは現在よりも小さくなる。

とのことですが、、、


まず、IATA「Cabin OK」の提案サイズは以下。

A size of 55 x 35 x 20 cm (or 21.5 x 13.5 x 7.5 inches) means that theoretically everyone should have a chance to store their carry-on bags on board aircraft of 120 seats or larger.

55 x 35 x 20 cmなら、120席以上の飛行機で全員分の手荷物をキチッと収納できる

IATA – Airlines to Address Carry-On Bag Dilemma


55 x 35 x 20 cm。


まぁ、このサイズがもし採用されたとして、どーゆー風に採用されるか?ってのもあるかと思いますが。。。


元々の目的としては、「乗客に対しての分かりやすさ」以外にも、現行普及している飛行機の棚サイズで、満席だった時に全員分の荷物がちゃんと入るか、みたいなところからきてる模様。

(IATAはボーイングとかからアンケートをとってサイズを決めた)


さて。


現在の、各社の「機内持ち込み」可能なサイズと照らし合わせてみる。

航空会社 路線 高(cm) 幅(cm) 奥行(cm) 重量(kg)
IATA提案
Cabin OK
55 35 20
ANA 国内線
(100席以下)
45 35 20 10kg
ANA 国内線
(100席以上)
55 40 25 10kg
ANA 国際線 x y z 23kg
JAL 国内線
(100席以下)
45 35 20 10kg
JAL 国内線
(100席以上)
55 40 25 10kg
JAL 国際線 55 40 25 10kg
Peach 55 40 25 10kg
バニラエア 56 36 23 10kg
ジェットスター 56 36 23 7kg
エアアジア 56 36 23 7kg
香港エクスプレス 56 36 23 7kg
春秋航空 40 30 20 5kg

※各社のリンクは下記へ


一人だけ無理ゲーな春秋航空はおいといて。

だいたい、各社とも似通ってます。


で、ポイントは「奥行き」なんすよね。

100席以下(プロペラ機みたいなやつ)はおいといて、現行だと大体「23cm」とかがミニマム。


前からそうなんですけど、この奥行きが厳しい。

市販のスーツケースでの選択肢が少ない。

そこら辺の話は↓とか。


LCCや100席未満の「機内持込」可能サイズ制限と、適合サイズのスーツケース一覧


例えば、国内スーツケースの代表格エース「プロテカ」だと、、、

サイズ別一覧表|Proteca(プロテカ) [エース株式会社]

最新の現行製品のハードケースで、奥行きが23cm以下のものはない。


これは他の会社でもそーなんだけど。

23cmとか、選択肢がすげー少ないという。


ちなみに、↓とかは23cm以下。


「ストラティック」(Stratic/ドイツ)の軽量スーツケースについてチェックする


それはおいといて。

その「だいたい奥行き23cmなら、いけるかな」というのが、「Cabin OK」だと更に小さい20cmになってしまうという。


まぁ、「機内持込」の荷物のサイズって、ふつー計られないんですよね。


なので、ぶっちゃけ「気にしなくてよくね?」みたいなトコもけっこーある。

ただ、運悪く計測された場合は?

当日の預け荷物申請だと、結構なお金が必要な場合がある。

LCCとか。


それでまぁ、やっぱり「一応OKなサイズのスーツケースにしようかしら」とか思っても、、、

今度のIATAの提案では、「奥行き=20cm」なんだなぁ。。。


一方。


こーゆー規格の普及が、もし、、、

もし進んだら?


スーツケース業界的には、買い換え需要になるんだろうか?

やっぱ、買い換える人、出てきそうだし。


株でも買っておこうかな?

と思ったんですけど。


エースとかって、上場してないんすね。

残念。


まぁいいか。


そう思いました。

春秋航空

春秋航空官方网站‖飞机票查询_打折特价机票预订_上海机票


https://www.bousaid.com/category/%E6%97%85%E8%A1%8C%E7%94%A8%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%A0/

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