- 旅行記
- 2016年3月20日
バンコクで餡かけの極細米麺「ラートナー」。専門店「Rat Na YOT Phak」がメチャクチャ美味かった
ラートナー タイには、「ラートナー」(Ratna/ราดห……
沖縄では、古来戦後より「Aランチ」という定番メニューがあるらしい。
なるほど。
しかし、「Aランチ」とは何か?
一見、全国どこにでもありそうな普通っぽい定食名だが。
沖縄のAランチは、何が特別なのか?
ちょっと気になったのでチェックしてたら。
話に奥行きがありすぎた。
そして、ズルズルと引き込まれていったが、区切りのよいところで。
メモにて。
まず「Aランチ」は、洋食プレートの定食。
ただし、中身が決まっているワケではない。
AからCランチまであり、「Aランチが一番豪華」というニュアンスのメニュー名らしい。
つまり「松・竹・梅」の、「松」=「A」。
Aランチ、Bランチ、Cランチと、本土でいうならば「松・竹・梅」にあたる「A・B・C」ランチは、戦後沖縄の豊かさを具現化した食文化です。
第4回コザAランチ選手権 (2015)@沖縄市運動公園(コザしんきんスタジアム前広場) | 沖縄市観光ポータル・コザウェブ
Aランチの「豪華さ」とは、具体的に何か?
質と量(品数)。
つまり「肉などが多い」。
一応、「Aランチ = おかずが5種類以上」という定義もあるらしい。
「コザの裏側vol.85「第4回Aランチ選手権」特集:Aランチ選手権」より
※「サンドイッチシャープ」のAランチ、Bランチの例
※「サンドイッチシャープ」は既に閉店
その「Aランチ」。
いつ、どこで始まったか?
『Aランチ』は1956年、沖縄市諸見里にあった「ニューヨークレストラン」のシェフが考案したといいます。
1956年に考案。
「ニューヨークレストラン」。
なるほど。
残念ながら、「ニューヨークレストラン」はすでに閉店している。
沖縄出身のバンド「BEGIN」の歌「KOZA」に、「ニューヨークレストラン」の名前が登場する。
憧れの街だった「KOZA」への追憶と哀愁、「KOZA」の象徴だった、「ニューヨークレストラン」の閉店。
・・・コザにあった、ニューヨークレストラン | 沖縄の風景
「KOZA」というのは、「コザ市」のこと。
今は、市の名前としては残ってない。
戦後、米軍基地の近くで栄えた。
合併して、現在の沖縄市。
コザ市は、かつて沖縄県の沖縄本島中部にあった市で、日本で唯一のカタカナの市名だった
1945年4月、沖縄戦で上陸したアメリカ軍が、(中略)本部・野戦病院・物資集積所等を建設、「キャンプ・コザ」と呼んだ。
1974年4月1日に美里村と合併し沖縄市となり、コザ市は消滅した。
商店街のあった「コザ十字路」は、「コザ」の象徴だったらしい。
米兵が集まったり、黒人街・白人街ができたり。
基地収入を求めて、沖縄全島からに多くの人がコザに集まり、大きなまちを形成し、越来村はコザ市となり、発展を遂げていきます。
コザ十字路の南側には黒人街が広がり、多くの米兵もこの場所に集まってきました。
タクシーに乗り、「十字路」と告げると、コザ十字路に向かったといいます。
それほどまでに、コザ十字路の存在は大きかったのです。
http://www.gintengai.net/about/koza-crossing/
「コザ」の地名自体は、普通に使われている模様。
コザ地域は、その独特さから旅行者にも人気らしい。
雰囲気については、↓が分かりやすい。
:デイリーポータルZ:ディープな沖縄観光、コザの夜
「コザ」の観光サイトなど。
沖縄市の情報サイト『コザナビ!』
コザ銀天街.net
さて。
「ニューヨークレストラン」のオーナー徳富氏のインタビューが残っていた。
ニューヨークレストランは、その変遷から戦後コザの象徴的存在。
創業時は「30坪もない木造で、水を買い、まきを使って切り盛りした」という。
最盛期には「のれん分けで県内17~18店舗を構えるまでになった」ことなどを織り交ぜ、街の風景を語った。
コザの逸話語る ニューヨークレストランの徳富さん – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース
「ニューヨークレストラン」で発案された「Aランチ」は、「ニューヨークレストラン」の広まりと共に、県内の食堂に広がっていった。
ちなみに。
沖縄のレストランでスパゲティーを注文すると、トーストがついてくることがあるらしい。
これも、「ニューヨークレストラン」のオーナーが、イタリア系米兵から教わって始めた風習?とのこと。
http://tucker-house.com/?m=..&paged=59
また、沖縄の「パンが四角いチーズバーガー」も、「ニューヨークレストラン」から始まった。
コザAランチ選手権:ごーやー荘の沖縄日和!コザ日和!
話は「Aランチ」に戻る。
「Aランチ」とは、何だったのか?
米兵向けのメニューと思われがちですが、車が少ない時代、花形の職業だったタクシー運転手のためのメニューだったといいます。
車が少ない時代。
時代を感じるなぁ。
まぁ、現代に生きる俺氏も、車、買えないけど。
また、沖縄における洋食レストランの歴史から語られると、↓のようになる。
Aランチ誕生ヒストリーとKOZA(講話)
沖縄には独特の食文化が根付いています。
長寿食が注目される一方で、カロリーがたっぷりなアメリカンなランチプレートやファーストフードも人気です。
こういった、食文化はやはり戦後まずしかった沖縄が、外食ではちょっとリッチなものが食べたい。アメリカ人が食べているような食事がしてみたいという憧れから沖縄の洋食レストランの歴史が始まります。
その中では「Aランチ」と呼ばれる洋食プレートはもはや県民食。
そのAランチの誕生ヒストリーを聞きながら、オールド・オキナワンの街の様子を伺います。
(食事と組み合わせることも可能です)
「ちゃんぷるー学習帳」沖縄市でできる修学旅行の体験プログラムがこの一冊に詰まっています!2015年版更新
多彩なプログラム群は、少人数制 – コザナビ!~沖縄市・コザ 元祖ディープタウンで学ぶ!オリジナルの教育旅行・平和学習
戦後の貧しさ。
アメリカ人が食べているようなリッチな洋食を食べたい。
それも、腹いっぱい。
予算に合わせて、、、
Cランチ → Bランチ → Aランチ。
憧れの、Aランチ。
歌にもある。
「コザで生まれた僕らの味 Aランチ」
沖縄市料理飲食業組合(山城淳組合長)は、食堂の定番メニュー「Aランチ」でコザを盛り上げる取り組みを始めた
テーマソング「Aランチの歌」を作り・・・
カップリング曲として「本当はAランチが食べたいがお金がないからCランチを選ぶ切ない気持ち」(山城さん)を歌った「Cランチのバラード」も制作した。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-178012-storytopic-5.html
なるほど。
分かるぜ、Cランチのバラード。
聞いたことないが、たぶん分かる。
「Aランチ」。
2011年から「コザ Aランチ選手権」が沖縄で開催されている。
沖縄市料理飲食業組合からなる「コザAランチ選手権実行委員会」が主催。
https://www.facebook.com/Kozaaranchi
どんなイベントか?
1回目の様子が沖縄タイムスからレポされている。
2015年は、2月22日(日)に「沖縄市運動公園」で開催。
ただ、毎年2月というワケでもなさそうだ。
また、「選手権」というからには「1位」も決まる。
おぉ。
1位のAランチ、食いたい。
ちょっとチェケら。
1位 | ドライブインレストラン・ハワイ | 本部町崎本部 |
2位 | メキシカン&ステーキハウス・リマレストラン | 沖縄市諸見里 |
3位 | オリーブ畑(閉店) | 沖縄市泡瀬 |
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-183678-storytopic-5.html
1位 | 居酒屋Primo(プリモ)「海賊Aランチ」 | 那覇市金城 |
2位 | ビストロまぁる「イタリアンAランチ」 | 沖縄市 |
3位 | TiTiCaCa(ティティカカ)「ペルー料理を盛り付け」 | 沖縄市 中央 |
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-198572-storytopic-5.html
1位 | サンドイッチシャープ「アメリカンAランチ」 | 北中城村 |
2位 | 居酒屋ARIGATO「炭焼きチキン彩りAランチ」 | – |
3位 | ビストロまぁる「ステーキAランチ」 | 沖縄市 |
1位 | パナマ原人「BBQ Aランチセット」 | ー |
2位 | ビストロまぁる「ステーキAランチ」 | 沖縄市 |
3位 | 居酒屋ARIGATO「炭焼きチキン彩りAランチ」 | – |
パナマ原人が頂点 第4回コザAランチ選手権 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース
最新の第4回のみ、詳細を。
まず、当日の様子は↓にあった。
https://www.youtube.com/watch?t=263&v=4gCwuM-uZaI
その他、1位から3位の店など。
2015年4月に現在あるパルミラ通りにリニューアルオープンしました。
「第四回コザAランチ選手権」でグランプリを獲得したお店で、そのグランプリを受賞したAランチももちろん味わえます。
BBQ Aランチセット 900円
オキナワンBBQ パナマ原人|施設情報|沖縄市ポータル|KozaWeb
fb情報。
パナマ原人 – 屋台・フードトラック – 沖縄県 沖縄市 – レビュー25件 – 写真296件 | Facebook
公式ブログ。
第4回コザAランチ選手権:ビストロまぁる・ステーキハウスOKのブログ!
ぐるなび情報。
第4回コザAランチ選手権 準グランプリ!
★ステーキAランチ★
1,200円
ビストロまある 泡瀬店(地図/沖縄市・うるま市/ビストロ) – ぐるなび
kozaweb情報。
http://kozaweb.jp/venue/detail.html?&sp=true&category=1&id=34
公式サイト。
http://karaoke-joygroup.com/thank.html
店内では、第三回コザAランチ選手権の準グランプリ商品「炭焼きチキン彩りAランチ」も頂けます。
そうなのよ。
俺氏はただ、沖縄で食った「Cランチ」のことを書こうと思ったの。
それで、「Cランチ」ってなんぞ?と思ってチェックしてたら、こう、ズラズラと。
こうなった。
また今度にしよう。
本当は、「Aランチ」、ABCにした理由をチェックしようと思ったんだが。
Aサイン(Approved)のAではないだろうし。
A→B→Cのランク付けは、まぁ聞けば現代の俺氏でも何となく分かる。
当時の人も、やっぱ分かったんだろうか?
ABCで料理の豪華さを表すのが、1956年に「発明」(もしくは日本に移植)されたのか?
そもそも、英語のABCが順序でなく、クオリティを示すことが当時からあったのか?
米でなく、日本とか沖縄に?
いやー、それは日本・沖縄における英語の受容と普及の話になっちゃうし、まったく分かんない。
という。
諦めた。
そんな感じ。