浅草の老舗「大黒家」で、しっとり系の「黒い天丼」を食べる

東京の下町な雰囲気を味わえる「三社祭」をみに、浅草に行ってきた。
三社祭 – Wikipedia

浅草駅を出て、まずは「雷門」に向かう。
この時点で、なかなかの混雑。

門をくぐった後の仲見世も人が多かったが、まぁ歩けないほどではない。

左右の店をひやかしながら、浅草寺に向かう。

この日の正午からは、「町内神輿連合渡御」。
浅草神社奉賛会/三社祭 公式情報

各町内会の神輿が次々にやってきて、周辺を練り歩くらしい。
その神輿の数は、44基。

「道をあけてー!」という先払いの声の後。
威勢良い掛け声を発しながら、ズンズンと神輿がやってくる。

いやぁ、いいねぇ。

なんだろうな。

汗まみれになって、重い神輿を担ぐ人達。
その、後ろ姿を見送る。

すると、なんかコッチまで「達成感」を感じちゃうんだよなぁ。
何にもしてないのに(笑

ということで。

謎の「やりきった感」で充足した後は、腹ごしらえである。

近くに創業1887年の老舗の天ぷら屋「大黒家」があるというので、行ってみることにした。
大黒家 天麩羅 本店(食べログ)

店の前には、入店待ちの行列。
しかし10分程度並んだ後、なんとか店に入ることができた。

さっそく、メニューを拝見。


おしながき 東京・浅草 大黒家天麩羅

オススメは「天丼」、特に海老天丼がいいらしい。
どの天丼にも海老は入っているが、本数が異なる。

大黒家といえば天丼。
ご飯が見えないくらい大きくどん ぶりからはみ出た海老天丼が人気です。
ごま油だけを使って、キツネ色に揚げた天ぷら。
ちょっと辛めで濃厚なタレは一度食べたら忘れられない 懐かしい味がします。
東京・浅草 大黒家天麩羅 ごあいさつ

自分が注文したのは、以下。

  • 「天丼・・・えび2本、かき揚げ1本」(1,750円)
  • 「かき玉わん」(330円)

フタから海老がはみ出していて、食欲をそそります。

そのフタをあけてみると・・・

いいですねぇ。
濃いタレに浸され、黒い天ぷら。

天ぷらが大きすぎて、白飯の姿が見当たりません。
ちょっと天ぷらをよけてみると、白飯が見えました。

さっそく海老天をいただく。

よくある、カリッ&サクッの天ぷらとはまた、ちがった風貌。
しんなり&ふんわりとした、天ぷら。

厚めの衣が、甘辛いタレでふわふわしてます。
味は濃すぎずちょうどよく、少し残ったゴマ油の香りも。

大きな海老を、ホグホグといただく。

この、しなっとした「天ぷら」、いいですね。
美味しいです。

江戸時代、まだ「天丼」が登場する前の東京では、屋台で「天ぷら」が売られていたそうです。
その天ぷらを、串に通して天つゆにつけて食べる、いわばファーストフード。

安永年間、天麩羅は東京湾でとれた魚に衣をつけて油にくぐらせ、荷台の上で簡単な屋根をつけた屋台で売られていました。
屋台では天つゆが大きなどんぶりに入れられ、これをお客が一緒に使って串に刺した天麩羅につけて食べました。
東京・浅草 大黒家天麩羅 ごあいさつ

なんか、大阪の串カツみたい。

その後、明治になってから「汁に浸した天麩羅をご飯にのせる」天丼が登場したとのこと。

明治になると、丼鉢にご飯を盛り、汁に浸した天麩羅を載せて食べる「天丼」が現れています。
それは、天麩羅の残り物を利用して、蕎麦屋が考案したもののようです。
東京・浅草 大黒家天麩羅 ごあいさつ

大黒屋も「そば屋」からはじまり、「天ぷら蕎麦がよく売れる」ということから、明治末に「天ぷら屋」に転換したとのこと。

なるほどねぇ。

いや。

美味しかったです。

まぁまぁの値段したけど(笑

あと「かき玉わん」も、良かったですね。
「お吸物」の迷ったけど、なんとなくコッチにしました。

うまうま。

そんな感じ。

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