ANAが2018年10月搭乗分から、国際線 国内区間のマイル積算率を変更。SFC修行のOKA/SINルートに影響か。

国際線「国内区間」のマイル積算率を変更

2017/08/15追記
国内区間の積算率は、「国際線連動」になりそうです。
詳しくは、コメント欄を参照ください。

※2017/10/20追記
ANAのHPで、2018/10以降の国内区間の予約クラスがみれるようになった。
https://www.bousaid.com/2017-10-20-075755/

ANAが国際線における「国内区間」のマイル積算率を、2018年10月搭乗分から変更する。
(2017年ではなく、来年2018年10月の話)

国際航空券で発券される日本国内線のマイル積算率の変更について│ANAマイレージクラブ

2018年10月1日ご搭乗分より、国際航空券で発券される日本国内区間のマイル積算率を変更させていただきます。新しいマイル積算率はこちらよりご覧ください。

ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション2017年9月28日より新積算率でご利用可能となります。

今までは、国際線ファーストクラス(F)以外の積算率が、「上記以外」とひとまとめにして「100%」固定だった。

国内線区間
ブッキングクラス
積算率
F 150%
上記以外 100%

※F = 国際線がファーストクラス時の「国内区間」なので無視する

定義上は、ブッキングクラスがなんだろうと、「国内区間」であれば100%らしい。
(そうだったのか笑)

2018/10搭乗分からは「上記以外」とひとまとめでなく、ブッキングクラスによって積算率が分かれる。

国内線区間
ブッキングクラス
積算率
F,A 150%
Y,B,M 100%
U,H,Q 70%
V,W,S 50%
L,K 30%

ただ、これだけだと影響度合いはイマイチ分からない。

現状では、普通にANA国際線を買った場合の「国内区間」のブッキングクラスは「B」か「Y」

国際線がエコノミーの場合 国内区間=B
国際線がビジネス/プレエコ/エコのBasic以上 国内区間=Y

国際線のブッキングクラスがなんだろうと、「国内区間」はほぼ「BかY」の固定だったかと思う。

そして、「B・Y」の積算率自体は「100%」で変更ナシ。

このため、もし2018/10以降も「国内区間=B/Y」なら、特に影響ないかな、と。

ただ一方で、わざわざ「国内区間」のブッキングクラス詳細を定義したからには、国際線のブッキングクラスに連動して、国内線のブッキングクラスも固定でなくなるのでは?という可能性もある。

つまり、安い国際線(ブッキングクラスS)の場合、国内区間もブッキングクラス「S」(50%)になっちゃうとか。

もしくは、ただ単純に「もともと国内区間でもブッキングラクスがB/Yにならない場合」しか、影響がないという可能性もある。
あんま事例が思いつかないが、他社チケットでのANA積算のパターンとか。
※ANAチケットでもB/Yにならない場合あるかもだが、知らない

例えば、シンガポール航空でSIN→OKAを買い、ANAにマイル積算した場合の国内区間(HND-OKA)とか。
※シンガポール航空のチケットを買った場合、ANAと同じスターアライアンスなので、ANAにマイル積算指定すればPPも貯まる
提携航空会社│マイルを貯める│ANAマイレージクラブ

こういう他社チケットを購入した場合については、現行でも国内区間に「B/Y」以外のブッキングクラスがついている。
安いチケットの場合、国内区間のブッキングクラスHとか。

この他社側「H」(国内区間)を、現行ANA側でどのクラスにマッチングしてるのか知らないんだけど。
(「国内区間」扱いはせず国際線のマッチング表を使うのか、B/Yあたりにしちゃうのか)

ちなみに、今回のANAによるリリースで、例として記載された国内区間のブッキングクラスは「H」↓


国際航空券で発券される日本国内線のマイル積算率の変更について

まぁ他社チケットだけの影響であれば、個人的には「どうでもいいかな」という気がするんだけど。
東京オリンピックに向けて、インバウンド増加を意識して~とか・・・。

ただ上記の「例」が、第一区間(CTS-NRT)。
やはりインバウンドじゃなくて、やっぱアウトバウンド(日本発海外行き)か?=ブッキングクラス連動か?
みたいな。

どうだろうな。

分かりま千円。
亀は万円。

詳細が分かるのは、2018/10搭乗分の予約が可能になる、2017/10かな。
国際線は1年前から予約可能なので、その時期に予約画面で「国内区間」のブッキングクラスを見れば分かるかな、と。

また、ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーションも9/28でリニューアル予定。
そこでも何か分かるかも知れない。

ブッキングクラスが連動しちゃった場合の獲得PP

上述のように、「国内区間」のブッキングクラスが変更されるかは分からない

ただ、もし国際線のブッキングクラスに連動しちゃった場合、どうなるか?

OKA/SINチケット、ブッキングクラス(S)の場合でチェケらっちょ。

路線 チケット代
羽田→シンガポール(往復) 53,530 円
沖縄→羽田→シンガポール(往復) 64,300 円
沖縄→羽田(往復)分の差額 10,770 円

上記チケット代の場合。

現在のOKA/SIN修行(沖縄発-羽田経由-シンガポール)

From To 区間基本
マイル
ブッキング
クラス
運賃
倍率
路線
倍率
搭乗
ポイント
獲得
PP
PP
単価
獲得
マイル
沖縄
(OKA)
羽田(HND) 984 国内区間 B 100% 2 0 1968 PP 2.7 円 984 マイル
羽田(HND) シンガポール
(SIN)
3,312 国際線 S 50% 1.5 0 2484 PP 10.8 円 1656 マイル
シンガポール
(SIN)
羽田(HND) 3,312 国際線 S 50% 1.5 0 2484 PP 10.8 円 1656 マイル
羽田(HND) 沖縄
(OKA)
984 国内区間 B 100% 2 0 1968 PP 2.7 円 984 マイル
合計 8904 PP 7.2 円 5280 マイル

「国内区間」のPP単価が2円代と、なかなかの高効率。

もし2018/10に国内区間のブッキングクラスが国際線連動になったら

From To 区間基本
マイル
ブッキング
クラス
運賃
倍率
路線
倍率
搭乗
ポイント
獲得
PP
PP
単価
獲得
マイル
沖縄
(OKA)
羽田(HND) 984 国内区間 S 50% 2 0 984 PP 5.5 円 492 マイル
羽田(HND) シンガポール
(SIN)
3,312 国際線 S 50% 1.5 0 2484 PP 10.8 円 1656 マイル
シンガポール
(SIN)
羽田(HND) 3,312 国際線 S 50% 1.5 0 2484 PP 10.8 円 1656 マイル
羽田(HND) 沖縄
(OKA)
984 国内区間 S 50% 2 0 984 PP 5.5 円 492 マイル
合計 6936 PP 9.3 円 4296 マイル

まぁ、安い国際線チケットで買うと、ちょっと効率下がるかな、と。

プレエコの場合は、連動しても国内区間100%になると思うんで、影響ないと思うけど。

ついでに、羽田-シンガポールの単純往復。

From To 区間基本
マイル
ブッキング
クラス
運賃
倍率
路線
倍率
搭乗
ポイント
獲得
PP
PP
単価
獲得
マイル
羽田(HND) シンガポール
(SIN)
3,312 国際線 S 50% 1.5 0 2484 PP 10.8 円 1656 マイル
シンガポール
(SIN)
羽田(HND) 3,312 国際線 S 50% 1.5 0 2484 PP 10.8 円 1656 マイル
合計 4968 PP 12.9 円 3312 マイル

ほい。

国際線の「国内区間」とは

国際線の多くは、羽田や成田、大阪などの大都市からしか出発できない。

そうすると、例えば沖縄県民がシンガポールに行きたい場合、いったん国内線で羽田に移動する必要がある。
沖縄→羽団への国内線移動がある分だけ、旅費が高くなってしまう。
ex)沖縄→羽田→シンガポール

このため、この国内移動分(沖縄→羽田)は国内乗り継ぎ運賃=「国際線の国内区間」として、国際線とセット(通し運賃)で安く売られている。

定額で、約一万円(使用する空港により少し異なる)
「沖縄-羽田」の場合の国内区間料金は、往復10,770円。

路線 チケット代
羽田→シンガポール(往復) 53,530 円
沖縄→羽田→シンガポール(往復) 64,300 円
沖縄→羽田(往復)分の差額 10,770 円

「沖縄→羽田」の往復が10,770 円というのは、単純に国内線チケットを買うよりかなり安い。
しかも定額なので、ハイシーズンでもお構いなしである。
※特別な買い方をしなくても、ANA公式サイトから「沖縄発」でチケット予約すると、基本的にこの「通し運賃」になる

その上、通常の国内線チケットと異なり、国際線の「国内区間」はマイル積算率も固定

簡単に言うと、国際線「国内区間」の積算率は100%なのだ。

マイル積算率は「ブッキングクラス」(≒チケット代)によって決まる。
国際線の「国内区間」は、大抵「B」か「Y」。

国際線がエコノミーの場合 国内区間=B
国際線がビジネス/プレエコ/エコのBasic以上 国内区間=Y

※普通に国際線チケットをANA公式から買った場合

しかしブッキングクラスの如何に関わらず、現在の「国内区間」の積算率は基本的に「100%」。
下記で言うところの「上記以外」の扱い。

国内線区間ブッキングクラス 積算率
F 150%
上記以外 100%

※F = 国際線がファーストクラス時の「国内区間」なので無視する

普通に国内線チケットを買うと積算率50~75%のブッキングクラスなので、国際線についてくる「国内区間」チケットは「マイル積算率」「PP積算率」という意味でもお得。

まとめると、国際線「国内区間」のメリットは、以下。

  • 安価な「定額」(通し運賃)であること
  • 積算率が「固定で100%」であること

※加えて、もともと国内線は「路線倍率が2倍」というメリットもある

今回のニュースでは、上記の「固定で100%」メリットがなくなるかもしれない?という話。

そんな感じ。

ANA「プレミアム旅割28」も旅割と同じく1年に2回の「発売日」一斉発売へ、最低価格は定額化の様相。

ANA国際線でマイル/PP計算に使う「予約クラス」と、「運賃カテゴリ」(Value/Basic/Flex)の関係をチェック(「エコ割」廃止後)

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