ANA国内区間の予約クラスが国際線連動へ
来年の10月、2018/10搭乗分からANAが国内区間の予約クラスを、国際線連動に変更する。
この変更は、8月頃から予想されていた。
ANAが2018年10月搭乗分から、国際線 国内区間のマイル積算率を変更。SFC修行のOKA/SINルートに影響か。 – やじり鳥
この件について、ようやくANA公式の予約画面で確認ができるようになった。
ANAの国際線予約画面で、例として「沖縄発-シンガポール行き」を検索してみる。
日付は、2018年10月。
いわゆるOKA/SINルートと呼ばれるもので、沖縄からは直接シンガポールに飛んでないので、1度成田に行って乗り換える。
沖縄-成田間が、「国内区間」。
その「国内区間」の予約クラスが、国際線と同じ「S」(積算率50%)になっているのが分かる。
(ちなみに、逆向きのSIN/OKAでも同様に国際線連動になっていた)
2018年9月までの予約では、国際線が「S」(積算率50%)でも、国内区間の予約クラスは「B」(積算率100%)。
安い国際線チケットで積算率が低くても、国内区間の積算率は100%固定なのだ。
つまり、2018年10月からは旅程全体でのマイル積算率が下がる。
同じ価格のチケットを買っても、もらえるマイル数が少なくなるということになる。
※沖縄-シンガポールのチケット比較
マイルの積算率は「予約クラス」(ブッキングクラス)に連動している。
ファーストクラスやビジネスクラスなどは、当然予約クラスが高い=マイル積算率が高い。
また、エコノミークラスの中でも複数の予約クラスがある。
航空券は早めに買うとチケット代が安いが、予約クラスも低い=マイル積算率が低い。
国内線区間 ブッキングクラス |
積算率 |
---|---|
F,A | 150% |
Y,B,M | 100% |
U,H,Q | 70% |
V,W,S | 50% |
L,K | 30% |
今までは、購入した国際線部分の予約クラスとは関係なく、国内区間は「Y」「B」だった。
2018年10月以降は、国内区間の予約クラスが国際線部分の予約クラスに連動することになる。
今回の変更は、マイル積算率が鍵を握るSFC修行にも影響する。
プレミアムポイントの計算は、「区間マイル×マイル積算率×路線倍率」であるため、マイル積算率が下がるとプレミアムポイントも減ってしまうのだ。
OKA/SINプレミアムポイントへの影響
2018年10月以降、プレミアムポイントがどれくらい減るか?
OKA/SINでいうと、約2000PPほど減る。
まずは現在~来年2018/10までの、「国内区間=100%」の場合・・・
現在のOKA/SIN修行(沖縄発-羽田経由-シンガポール)
From | To | 区間基本 マイル |
ブッキング クラス |
運賃 倍率 |
路線 倍率 |
搭乗 ポイント |
獲得 PP |
PP 単価 |
獲得 マイル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
沖縄 (OKA) |
羽田(HND) | 984 | 国内区間 B | 100% | 2 | 0 | 1968 PP | 2.7 円 | 984 マイル |
羽田(HND) | シンガポール (SIN) |
3,312 | 国際線 S | 50% | 1.5 | 0 | 2484 PP | 10.8 円 | 1656 マイル |
シンガポール (SIN) |
羽田(HND) | 3,312 | 国際線 S | 50% | 1.5 | 0 | 2484 PP | 10.8 円 | 1656 マイル |
羽田(HND) | 沖縄 (OKA) |
984 | 国内区間 B | 100% | 2 | 0 | 1968 PP | 2.7 円 | 984 マイル |
合計 | – | – | – | – | – | – | 8904 PP | 7.2 円 | 5280 マイル |
次に、来年2018/10以降、国内区間の積算率が「国際線連動」になった場合・・・
国際線が予約クラスS(50%)なら、国内区間も予約クラスS(50%)。
From | To | 区間基本 マイル |
ブッキング クラス |
運賃 倍率 |
路線 倍率 |
搭乗 ポイント |
獲得 PP |
PP 単価 |
獲得 マイル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
沖縄 (OKA) |
羽田(HND) | 984 | 国内区間 S | 50% | 2 | 0 | 984 PP | 5.5 円 | 492 マイル |
羽田(HND) | シンガポール (SIN) |
3,312 | 国際線 S | 50% | 1.5 | 0 | 2484 PP | 10.8 円 | 1656 マイル |
シンガポール (SIN) |
羽田(HND) | 3,312 | 国際線 S | 50% | 1.5 | 0 | 2484 PP | 10.8 円 | 1656 マイル |
羽田(HND) | 沖縄 (OKA) |
984 | 国内区間 S | 50% | 2 | 0 | 984 PP | 5.5 円 | 492 マイル |
合計 | – | – | – | – | – | – | 6936 PP | 9.3 円 | 4296 マイル |
国内区間の積算率悪化で、全体でのプレミアムポイント獲得量とPP単価が、ちょっとだけ悪化している。
まとめ
マイル積算率が変更になるのは、来年の10月から。
まだ時間はある。
もし、将来的にSFC修行をして5万PPを目指そうと考えている場合・・・
2018年10月に「積算率がちょっと悪くなる」ということを、頭の片隅に入れておいてもいいかもしれない。
まぁ、めちゃくちゃ悪化するというワケでもないが、最近では「日本発でイージーにPPを稼ぐ」というのが徐々に難しくなってきた印象。
「プレミアム旅割28」もそうだし・・・
プレエコの期間限定運賃も、今年は少なかった。
Super Value Plus カテゴリーの記事一覧 – やじり鳥
しかし、まぁ・・・。
それも、いいかもしれない。
思うに、SFCという資格は便利なものだが
誰も彼もが持ってしまうから
「優先搭乗」が混雑してしまう
優先搭乗の「時間」は、ひとり・・・
この ディオだけだッ!!
※ジョジョの奇妙な冒険 第3部 ディオの言葉
そんな感じ。