徳島県の横田自販機コーナーで、昭和レトロな自販機うどん

徳島県のレトロ自販機といえば、「コインスナック御所24」が有名。
こちらには「日本で最後のカレー自販機」や、うどん自販機があった。

しかし徳島県には、もう1つレトロな自販機コーナーがあり、そこでも「うどん自販機」が稼働しているのだという。
場所は徳島県阿南市、「横田自販機コーナー」。
懐かし自販機 横田自販機コーナー

今回は、その「横田自販機コーナー」に行ってきた。

昭和の遺物「うどん自販機」、まだちゃんと動いているかな?
実際に行ってみて、自分の目で見てみたいのである。

最寄駅は、徳島駅からJR牟岐線で48分/660円の「阿波橘駅」。

無人駅である。

阿波橘駅から横田自販機コーナーは、徒歩30分ほど。
例によって、歩いて行ってきた。

車道にそって、ずーっと歩いて行く。
電力会社の敷地や工場が立ち並ぶエリアだ。

途中にコンビニが1軒あったので、アイスクリームを買い食いしながら進んだ。
暑いんである。

最後は車道をはずれて、海方面に進む。

ありました。
横田自販機コーナー。

結構な数の自販機。
隅っこに、うどん自販機があった。

メニューは、「天ぷら うどん」「きつね うどん」。
いずれも200円。安い。

天ぷら うどんが200円で食えるとは。。。

早速硬貨を入れて、20秒待つ。

そのうち、ガコンッと機械音がして「うどん」が出てきた。

器ごと、奥から押し出されてきた感じ?

天ぷらは、麺の下に潜り込んでいた。
ふわふわタイプの天ぷらである。

割り箸と七味は、自販機に備え付け有り。

自販機コーナーの中心にあったテーブル?イス?で、食べる。

景観は、見事な工場ビュー。

早速ズズっと、すする。
麺がつるつるとして、美味い。

出汁を吸って、しっとりした小エビの天麩羅。
なんだか懐かしい味だ。

麺のボリュームも、かなり多め。
これで200円かぁ。。。

ズルズルと麺を啜っていると・・・

エプロン姿につっかけを履いた、1人の主婦が入ってきた。

その女性、こちらに軽く会釈をすると、奥のうどん自販機でうどんを購入。
うどんが出来上がると、慣れた手つきでうどんを取り出した。

いったん外にでて、溢れそうな出汁の上澄みだけをサッと側溝に捨てる。
そしてうどんを持ったまま、どこかに歩き去って行った。

ふむ。

次に車が1台やってきて、自販機コーナーの前に止まった。
ドアが開いたと思うと、ワラワラと3人の子供が飛び出してきた。

湧いて出てきた子供達はうどん自販機の前で、車の方を振り返って待っている。
すると母親が車から降りてきて、子供らをどかしてうどん自販機に硬貨を入れ始めた。

ふむ。

この「うどん自販機」は、まだまだ地元に人達に愛されているんだなぁ、と。

そう思った。

さて。

当方は食い終わって、満腹、満腹。

帰りなん、いざ
うどん自販機は、生きていた
なんぞ、帰らざる
既に自ら心を以て、形の役となす
なんぞ惆悵として、独り悲しまん

※陶淵明「帰去来辞」より

トボトボと歩いて、再び阿波橘駅へ。

またコンビニに寄り、アイスクリームを買い食いしながら。
徒歩30分。

再びの、無人駅である。

待合室は、そこそこ広かった。

次の電車の時間を調べると、1時間後であった。

・・・。

い、いちじかん!?

参ったにゃあ。

まぁ、いいや。
本でも読んで、待つか。

待合室の外にも、椅子があった。

目の前には花壇があり、花が咲いていた。

誰かが手入れしているんだろうな。

長閑な雰囲気で、まったりできて良かったです。

その日は、阿波橘駅から徳島駅に戻り、そして特急で高知に向かった。

電車で四国一周、まだまだ続きます・・・。

そんな感じ。

秋田県にあるレトロ自販機「BIGバーガー」が美味かったので調べてみたら、実にいい自販機だった。

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