リーガロイヤルホテル大阪がIHG「Vignette Collection」へ
ロイヤルホテルは「リーガロイヤルホテル大阪」を米系ファンドベントール・グリーンオーク・グループ(BGO)に売却すると発表。
2025年3月には、IHGのラグジュアリーな独立系ホテルのコレクション「Vignette Collection」となる。
リーガロイヤルのホテル名は残し、「リーガロイヤルホテル(大阪) -Vignette Collection」となる予定。

公式のリリースは以下。
ベントール・グリーンオークとの資本業務提携並びに資産及び運営に関する基本合意書締結のお知らせ
以下、サマリー。
ホテル名には「リーガロイヤル」が残り、ホテル運営は引き続きロイヤルホテルが担当する予定。
- ロイヤルホテルは、土地・建物を信託受益権としてBGOに譲渡
- ホテル運営をBGOからロイヤルホテルに受託する基本合意書を契約
IHGとも提携し、「Vignette Collection」ブランドとなる予定。
- BGOの資金で大規模リューアルを実施(2025年3月完了予定)
- リビューアル後はIHGブランド「リーガロイヤルホテル(大阪) -Vignette Collection」となる
なお「Vignette Collection」は、IHGにて2021年に新設されたブランド。
インターコンチネンタル・シックスセンシズ・インディゴ・キンプトン・リージェントと同じ高級ブランドのカテゴリ「The Luxury and Lifestyle Collection」に含まれる。
「Vignette Collection」は、独立系ホテルのコレクションという括りですね。
もともとグローバルチェーンに属してなかった老舗ホテル・有名ホテルが、ホテル名を変えずにIHGブランドを使ったりもできる。
なお公式リリースによると、リーガロイヤル大阪を売却した理由は以下。
大阪・関西万博やIR開業等で予想されるインバウンド需要の拡大や中之島 5丁目地区の再開発への対応について、その道筋を明確化するためには、抜本的な経営戦略の見直しと財務体質の改善が急務であると判断し様々な検討を重ねてまいりました。
その結果、当社グループの中核を担うRRH大阪のブランド価値向上と運営継続を前提として、これまでの資産保有と運営が一体化されたビジネスモデルから、運営に特化したビジネスモデルへの転換を図ることが、将来的な企業価値の向上に最適な戦略であると判断いたしました。
拡張サマリーは以下。
- コロナ影響による資金難の状況が続いている
- とはいえ、大阪万博・大阪カジノ・中之島再開発の計画には対応したい
- ファンドから資金を得て、大規模リニューアル
- そしてインバウンド獲得に有利なグローバルチェーン(IHG)にも参加
- 独立系コレクションなら、歴史ある「リーガロイヤルホテル大阪」の名前も残せる
- 今後、自身は「運営に特化」
まぁインバウンド狙いなら、やっぱりグローバルチェーンは強そうですよね~。
各国にユーザーがいて、「IHGブランドがあるなら、そこに泊まるか」となるだろうから。
あと大阪万博が2025年にあるので、それにあわせてリニューアルする感じですかね。
いずれにせよ、IHGのホテルが増えることは個人的にはいい話だな、と。
2025年3月というと、相当先の話ではありますが。
ほい。
そんな感じ。