機内の空気循環と細菌コロニー、清潔な航空会社

機内の空気循環

ANAのHPで、機内の空気循環について分かりやすいイラストが用意されていた。
機内の空気は、2~3分で「すべて」新しい空気に入れ替わるそうです。

航空機内の空気は、概ね2分から3分ですべて新しい空気に入れ替えています。
常に外気を取り入れると同時に、機内の空気を高性能微粒子フィルター(HEPAフィルター)を通して循環させています。

https://www.ana.co.jp/group/about-us/air-circulation.html
機内全体の空気循環
機内全体の空気循環

エンジンから空気を取り込み、エアコンダクトを経由して客室内に供給し、最終的には船体下部から機外へ排出。
取り込んだ空気は一度温度調整してから、客室内に供給されている。

またHEPAフィルターを使った空気の循環も行われる。
HEPAフィルターでは、「0.3μmのサイズの粒子に関して99.97%以上の粒子を捕集」するとのこと。

HEPAフィルター通過イメージ
HEPAフィルター通過イメージ

HEPAフィルターを使った空気循環をしつつも、全体的には2~3分で全ての空気が外気に入れ替わるということですね。

ちなみにJALも同様の特設ページを公開しており、空気循環について説明している。
JALの方も、2~3分で空気が入れ替わるという説明ですね。

概ね2〜3分ですべて入れ替わる仕組み

https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200403/
機内全体の空気循環イメージ
機内全体の空気循環イメージ

ANAはこだわりの青一色イラストだったが、JALは赤色・青色を織り交ぜて、やや分かりやすい説明になっています。

書いてある説明は、ほぼ同じですね。

座席のトレー・テーブルは細菌が多い

「機内の空気は清潔」という話で思い出したが、機内で細菌が多いのは「トレー・テーブル」という調査結果があった。

微生物(細菌など)のコロニー形成単位を「CFU値」というが、機内の設備で最もCFU値が高い=細菌が多いのは、だんとつでトレー・テーブルだったという調査結果があったんだな。

機内のCFU値
機内のCFU値

機内のトイレにある洗浄ボタンやシートベルトのバックルより、トレー・テーブルは10倍ほど細菌が多い。

ちなみに、空港にある水飲み装置のボタンも、トレーテーブルの半分くらいではあるが、かなりCFU値が高い。

参考まで、お札(お金)のCFU値は5、携帯電話は27とかなので、上記イラストのCFU値はかなり高めですね。

トレー・テーブルのCFU値が多い理由としては、キャビン・クルーは忙しいので、清掃時に見逃されることがある、とのこと。
残念な日には、1日の終わりに1回だけトレー・テーブルが掃除されるだけ、という。

There are many things that the cabin crew must attend to, so tray tables are often only cleaned at the end of the day.

ほい。

機内の清潔度ランキング

それで気になるのは、機内の清潔度が高い航空会社はどこか?
機内清掃がしっかりしているのは、どの航空会社か?ということ。

SKYTRAXが、機内の清潔度ランキングを毎年発表している。
World’s Best Airline Cabin Cleanliness 2019
※CFU値の計測ではなく、ユーザー投票

  1. エバー航空
  2. JAL
  3. ANA
  4. シンガポール航空
  5. アシアナ航空
  6. 海南航空
  7. スイス インターナショナル
  8. キャセイ
  9. カタール航空
  10. ルフトハンザ航空

日系のANAやJALは、順位が高い。

2018年の結果ではANAが1位だったが、2019年版ではちょっとランクが落ちてますね。

ほい。

ということで、機内の空気はキレイだし、座席トレイは細菌が多めなので注意だが、清潔度の高い日系のANA・JALをチョイスして、、、

ただまぁ、当面は搭乗の機会がないから、アレなんだけど。

ほい。
そんな感じ。

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tonogata
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