バックパッカーには悪夢の実話ドラマ「ザ・サーペント」(Netflix)

「ザ・サーペント」とシャルル・ソブラジ

1970年代、アジアにやってくる欧州バックパッカーを何十人も殺害したとされるシリアル・キラーがいた。
シャルル・ソブラジというフランス人で、その手口は旅行者と親しくなり睡眠薬を飲ませて金品を奪う昏酔強盗
Charles Sobhraj(シャルル・ソブラジ)※英wiki

金品を奪うだけでなく、そのまま殺害してしまうことも多く、最低でも20人以上のバックパッカーが犠牲になったと言われている。
その現場の多くはタイだが、他にもインドやネパールなどアジア中が舞台になっている。
ソブラジは犠牲者のパスポートを偽造して成りすまし、アジア中を移動しながら犯罪を重ね、逮捕されても脱獄を繰り返した。

Netflixのオリジナルドラマ「ザ・サーペント」は、そのシャルル・ソブラジを描いた全8話のドラマである。
※Netflixでしか観れない

Netflixのオリジナルドラマ「ザ・サーペント」

ドラマの第1話で演出されているように、ソブラジ本人はまだご存命。
ただネタバレになってしまうので、そこら辺については、お口にチャックしようかと思います。

さて。

この話は1970年代のことではあるが、海外の旅先で「睡眠薬を飲まされて金品・パスポートを盗られる」というのは2000年代に入ってからでも、よく聞いた話であったように思う。
バックパック旅行をしていた人にとっては、旅先で会った人から経験談の1つや2つ、聞いたことがあるんじゃなかろうか。
割と身近な話であったというか。

それだけに、数々の旅行者が旅先の交流から事件に巻き込まれていくこのドラマを観ていると、恐ろさを感じた。

このドラマは、昔のバンコクバックパッカー達の演出も、非常に雰囲気がでていた。
当時の雰囲気は知らないが、観ていてリアリティがあるというか、よく再現してるなぁ、という。

総じて、非常に見応えのある、良質なドラマであったと思います。
ラストのエンディングロールとかも、ちょっと感慨深くなるモノがあった。

以下、Youtubeにある予告編の動画。

カニットハウスの場所

ここから先はドラマを観ていないと意味が分からないかもしれない。

さて。

ドラマ中でソブラジが根城としていたのは、タイ・バンコクの「カニットハウス」(Kanit House)
プール付きのアパートメントだが、これは本当に実在していた建物らしい。
NETFLIX TO SCREEN THE LIFE OF 1970S SERIAL KILLER CHARLES SOBHRAJ

少なくとも1994年時点には建物もあったが、その後取り壊されてしまった。
そして今その場所には、皮肉にもレジェンドという名のコンドミニアムが建っているとのこと。
地図(Googleマップ)

↑記事の筆者は1981年頃、知り合いが偶然そのカニットハウスの、まさしく504号室に住んでいた。
ソブラジが住んでいた部屋だったとは知らずに。

その後、偶然その事実を知った知り合いは怖くなり、引っ越すこととなった。
その際にカニットハウスの隣人に確認したところ、やはりその504号室がソプラジの部屋であり、殺人を含む数々の犯罪の舞台となっていたことが判明した。
そしてその隣人は、「幽霊がでるから、その部屋には入りたくない」と言ったそうだ。

ドラマでカニットハウスとして使われている建物は、撮影スタッフがなるべく旧カニットハウスから近くで物件を探してきた。
撮影に使われたのは「Baan Bellawin」というアパートで、確かにルンピニ公園を挟んで旧カニットハウスに近いところに位置している。
地図(Googleマップ)

Googleマップのクチコミによると、アパートの守衛に「中に入って(ドラマ内でよく使われていた)プールを見学してよいか?」と頼んだら、OKしてくれたらしい。
しかし観光客が殺到したら、そのうちNGになる気がする。

ナディーンのホテル

ドラマ内でソブラジの犯罪を暴くために大活躍した女性ナディーン(Nadine)は、現在ではホテルのオーナーとなっているらしい。

Nadine, who now runs the Bamboo Resort hotel in Khanom

Terrified neighbour who helped jail The Serpent killer stashed baseball bat under bed

たぶんコレですかね。
なかなか良さげな感じに見えます。クチコミ評価も上々。
Bamboo Resort

エリアとホテルの名前しかヒントがないので判然としないが。

ほい。

そんな感じ。

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tonogata
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