燃油サーチャージが無料に
航空券のチケット代に含まれる燃油代が、2020年6月発券分から無料になる。
燃油代の計算元となるシンガポールケロシン市況価格の円貨換算額が、燃油サーチャージ適応外の基準である6000円を下回ったため。
ANAはすでに発表済み、JALも今後発表されると思われる(基準が同じのため)。
ANA 燃油特別付加運賃
5月までの燃油代と、6月からの燃油代は以下の通り。
燃油代 | 2019年10月 ~2020年5月 | 2020年6月から |
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韓国 極東ロシア | 500円 往復1000円 | 0円 |
中国 台湾 香港 | 2500円 往復5000円 | 0円 |
グアム フィリピン パラオ ベトナム | 3000円 往復6000円 | 0円 |
タイ シンガポール マレーシア | 4500円 往復9000円 | 0円 |
インドネシア インド スリランカ ハワイ | 6000円 往復12000円 | 0円 |
北米 欧州 中東 オセアニア | 10500円 往復21000円 | 0円 |
5月末までに発券(購入)した航空券については、燃油代の無料対象外となるため注意。
ただし6月以降に出発日変更など航空券の「変更」を行うと、新しい燃油代の基準となり、差額が調整され支払った燃油代が戻ってくる。
未使用の航空券を変更する場合
https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/charge/fuelsurcharge/
既にいただいている額と航空券の変更を行う日に適用される額の差額調整を行います。
なお、燃油代が無料になるのは2017年1月以来で、3.5年振り。
過去の燃油サーチャージ一覧については、以下を参照。
燃油サーチャージ価格と推移
今後の見通し
燃油代は2ヶ月前までのケロシン価格の平均で決まる。
今回の無料化は、2020年2月~3月の2ヶ月平均値が、燃油代適用基準の6000円を下回ったため。
ケロシン価格は4月の現時点で、18年ぶりの安値に突入し、原料となる原油代を下回る水準に落ち込んでいるとのこと。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58016990U0A410C2QM8000/
コロナ影響での需要減・供給過剰が影響している。
今後も、需要減は長期的に続きそう。
Jet fuel consumption will be impacted for a longer time and maybe not recover fully even next year, as travellers remain concerned about long-haul vacations, and businesses get used to online meetings
https://www.reuters.com/article/us-global-oil-jet-fuel/jet-fuel-demand-to-remain-low-as-airlines-buckle-up-for-tough-ride-idUSKCN21X1DS
ただ、コロナ問題が収束しないと、そもそも旅行とか行けないですね。。。
ほい。
そんな感じ。