「Apple Watch」(2015年版)を1年間使った感想。

「Apple Watch」を買ってから、そろそろ1年。

使ってみて、どうだったか?


うーん。


「Apple Watch」は、完成度が高かった。

「無理なく日常生活に取り込める」という意味で、完成度が高い。


生活にスっと入ってきて、ピタっとハマりこんだ。

今ではもう、毎日つけずにはいられない。

便利。


かといって、朝Apple Watchを忘れて家を出たら致命的かっていうと?

そこまでではないかなぁ。


スマートウォッチは、着実に進化してるし、便利。

やっぱ便利。

でも、あと一歩欲しいんだなぁ。


そーゆー感じ?


そこら辺について。



以下、詳細。

身に着けてるから分かる。振動による「通知」。



「AppleWatch」は、メールや電話がきたら、「音」と「振動」で教えてくれる。


「通知」が可能な内容は多岐に渡る。

というか、iPhoneで通知・確認可能なものは、全て「AppleWatch」でも可能

https://support.apple.com/ja-jp/HT204791


「音」は職場で困るので、使わない。

使うのは、「振動」。


スマホの場合、カバンやポケットに入れていると「振動」に気付かないことがある。

AppleWatchは肌に接触しているので、「振動」に必ず気付く。

※アプリごとに通知の有無を設定できるので、量はある程度コントロール可能


通知に必ず気付くので、「通知前提」のスマホやアプリの使い方ができるようになる。

そこが。ちょっと新しい。

メールやLINEは本文が表示されるので、それで完結する



振動と同時に、「AppleWatch」の画面には通知内容が表示される。

表示されるのは、iPhone本体に表示されるモノと同じ

iPhone操作中はiPhoneに通知がくるが、そうでない場合はAppleWatchに通知がくる。



メールやLINEについては、本文や送信元も表示可能。




※プライバシーが気になるなら、非表示設定も可能


ポイントは?

「スマホや時計の操作は一切なしで、内容の確認まで完結する」こと

つまり、スマホを取り出さなくても済む。


振動に気づいたら、チラッと時計に目をやるだけ。


もちろん、返信が必要な場合は、結局「AppleWatch」やスマホ側を操作する。

ただ自分の場合、たいていの「通知」は「知ること」が重要で、その場でのリアクションは不要。

雨雲アラートとか、タスクの期限がきた、とか。


そーゆー、アクションが不要な通知については、わざわざスマホを見なくても済むようになる。


一見、「そうかぁ?別にスマホの画面を見ればよくね?」と思う。

フツー、そう思う。

スマホ見るの、そこまで手間じゃないよね、って。


でも、AppleWatchを忘れた日は、やっぱり思ったりする。

「あ、やっぱ時計で通知みれないと不便だわー。。。」って。

必要な情報を選ぶ、コンプリケーション



常時表示の「標準の盤面」で、何が表示できるか。

これ、重要。


デフォの盤面を細かいブロックに分けて、表示したい機能を選択できる。

これが、「コンプリケーション」。



自分が標準の盤面に設定しているのは、以下。



「株価」については、iPhoneアプリ側で銘柄を1つ選ぶ。

「天気予報」も、iPhone側で都市を指定。


時間を見るついでに、株価や天気の情報をチラ見できる。

そこがいい。


コンプリケーションには対応アプリが必要で、iOS標準で株価なども対応しているが、それ以外のアプリの数はまだ多くない。

しかし、増えつつある。

ニュースを表示したり、歩数を表示したりすることができる。


今後も徐々に増えていくと思う。

そこら辺は、すごく楽しみ。

「AppleWatch」と「AndroidWare」の違いは、コンプリケーション



ここまでの話は、コンプリケーションを除けば「AndroidWare」でもできる。

https://www.android.com/intl/ja_jp/wear/


問題は、「コンプリケーション」。


自分のスマートウォッチの使い方は、「チラ見での完結優先」

そうなると、コンプリケーションがない「AndroidWare」に戻るのは、ちょっと難しいかなー、と。


「AndroidWare」もウォッチフェイス(デザイン)はカスタマイズできるけど、表示する項目はカスタマイズできない。

Androidスマートウォッチが本当に目指さなければならないこと – 週刊アスキー


そもそも「AndroidWare」は、どちらかというと「対話型」なイメージ。

タッチ・ドリブン、音声入力ドリブン。

まず始めに、ユーザによる操作ありき。

※操作の開始方法の前提が音声だったりした(今は知らない)


でも、、、

タッチであれ、音声であれ、「操作」を始めちゃうなら、スマホで良くない?感が出ちゃうんだよなぁ。。。

ハードウェアとしての、「完成度」



自分は今まで、「Apple Watch」以外に2本ほどスマートウォッチを使った。

  1. カシオのGショック「GB-6900」(AndroidWare)
  2. ソニー「SmartWatch3」(AndroidWare)
  3. 「Apple Watch」← 今ココ



ただ、「Apple Watch」以外は、いずれも長続きしなかった。


何が問題だったのか?


まずGショック「GB-6900」については、Bluetooth接続の不安定さに悩まされた。

時計とAndroid(N-04D)のBT接続が、すぐ途切れる。

そして、なかなか復帰しない。


次のスマートウォッチを探すにあたって考えたポイントは、BT接続の安定感。

そのため、OSやH/Wの「メーカーを統一」した方がいいかな、と。。。


なので、Sonyの「SmartWatch3」が出た時は、飛びついた。

時計側 スマホ側
OS Google Google
ハード Sony Sony



OSはGoogleで統一、ハードはSonyで統一。

BT接続の持続性は、悪くない。


いいね!


ただコレ、マイクロUSBの位置が、悪すぎた




※ゴム蓋をめくって指でおさえつつ、マイクロUSBを挿す必要がある


「ちょっとしたこと」なんだけど、、、

毎日の充電と装着が面倒になり、2ヶ月で手放すことに。

Sonyスマートウォッチ「SmartWatch3」(SWR50)を売ってきた。買取価格をチェック。 – やじり鳥


もうちょい、生活に取り込むハードルが低いというか。

心理的な導入コストの、低いヤツがいい。


ユーザビリティの細部について、配慮した製品。


その点、「AppleWatch」は良さそうに見えた。


充電は、マグネット形式で楽勝。

磁気ケーブルを時計の裏あたりに持ってくだけで、ピタッとくっつく。



リンクブレスに及んでは、特殊な工具を使わずにコマを1つずつ外して、自分で調整できる。

すげー。



ブレスの交換も、特別な工具は不要。

ボタンを押しながら、スライドするだけ。



恐ろしいほどの、作り込み。


そして、OSとハードは、Appleで全て統一。

時計側 スマホ側
OS Apple Apple
ハード Apple Apple



当然ながら、BT連動はバッチリ。

Bluetoothが切断されることは、基本ない。

超安定。


うん。まぁ。


そうなんすよねー。


AppleWatchは、心理的な導入ハードルが低いんですよね。


「機能」に満足するかどうかは、人によると思うけど、少なくともソレを判断するために「毎日、腕に巻く」というところまでは、、、

AppleWatchなら到達が容易。


そーゆー意味で、完成度高いよなぁ、と。

結局、機能面ではどうなのか?



「通知」、「確認」、そして「完成度」。

それだけなのか?


自分は今のところ、「それだけ」かなぁ、と。

別に「それだけ」でも充分便利なんだけど、あと一歩欲しい。


次の調査結果も、それをよく表している。


アップルウォッチは“残念” 27%が「友達に薦めない」 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

  • アップルウォッチが現状で最も優れたスマートウォッチであることは疑いの無い事実
  • しかし、ごく少数の例外を除いて、アプリはほとんど役に立たない
  • だから、「友だちに勧めない/あまり勧めない」は、過半数を超える



一方で、「AppleWatch」を気に入って、使い続ける理由もある。

68パーセントのユーザーは「通知機能により、iPhoneをポケットから取り出す頻度が減って便利になった」と回答



やっぱね。

人が、「スマートウォッチ」という響きから夢見ちゃう機能には、未だ及ばないかな、と。

でも使ってると、「近未来的な夢の腕時計デバイス」の、至ってベーシックな要件については、充分に満たしているような気もする。

派手さはないけど、便利になったよな、コレで。

みたいな。

次に欲しい機能



スマートウォッチに欲しい機能は何か?


個人的には、非接触ICが欲しい。

おサイフケータイとか。

モバイルSuicaとか。

Skip(ANA)、タッチ&ゴー(JAL)とか。

そーゆーことができるように。


ただ、誤って時計のデイスプレイが読取機にぶつかると傷が怖いので、「wena wrist」のようにリスト部分を使ったほうがいいのもしれない。

http://wena.jp/


いずれにしろ、地道に「スマホを取り出す回数を減らす」ベクトルの機能性が欲しいな。

非接触ICについては、「AndroidWare」の方ができそうな気がするので、期待している。

(iPhoneはそもそも日本のおサイフケータイ非対応なので)


そう思いました。


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