創業1948年の老舗、銀座「カフェ・ド・ランブル」。10年以上寝かせた生豆のオールドコーヒーを飲んだ。

所用あり、久々の銀座。

ちょっと休憩したい。
コーヒーが飲みたい。

食べログを探したら、「カフェ・ド・ランブル」という店が見つかった。
カフェ・ド・ランブル (CAFE DE LAMBRE)

どうも、コーヒー・マニアには有名なお店らしい。
東京の喫茶を代表する、歴史あるお店だとか。

創業はなんと、1948年。
マジびっくりしちゃう。

ちょうど通り道にあったので、行ってみようかと。

看板曰く「珈琲だけの店 ランブル」
レトロなフォント、レトロな色調。

「純喫茶っぽくていいなぁ」と思い、入店。

早速、カウンター席に案内された。

目の前には、これまたレトロな筐体の電動ミル。

後から知ったが、これは200万円以上する電動ミルらしい。
【銀座】名店 of 名店。「カフェ・ド・ランブル」に行ってきました。

棚には、ガラス瓶に入ったコーヒー豆がズラリ。

早速、メニューを拝見。

コーヒー豆の種類の多さが、ハンパない。


※画像をクリックすると拡大します

種類の多さもさることながら、お値段もなかなか。
どれも、一杯700円以上はする。

数分メニューを眺めてみるも、前知識もなく。
どれにしたものか、決めかねる。

もうちょっと入店前に、予習しとけば良かった。

結局、店員さんに聞いてみる。

当方:この★がついたのは、オススメということですか?
店員:「10年以上寝かせた豆」という印です
当方:なるほど。

・・・。

おー尿!!
(Oh,No!!)

全然「なるほど」じゃねぇ。

「10年寝かせる」とは、どーゆーことか?

よく分からんが、珍しそうではある。

行くしかない。
分かった体で、行くしかない。

当方:すると、この「04」とか「97」とかの数字は「豆が採れた年」・・・的な?
店員:そうですね

ムフ。

大正解。

それなら一番古いヤツを・・・

当方:では、「ブラジル(1973年)」で。
店員:あ、ブラジルはきれちゃって、ありません。
当方:じゃ、「メキシコ(2002年)」で。

銘柄を決めると、店員さんから注文方法の説明をいただいた。
量(シングル/ダブル)と、濃さ(濃厚/少し濃い)を指定できる。

おーけー。
シングル、少し濃い程度の、ブラックで。

注文を待っている間に、ササッとお店の情報を検索。

この「オールドコーヒー」というのは、焙煎前の生豆を貯蔵(エージング)した珈琲であるらしい。
(焙煎してから寝かせても酸化する一方だが、生豆の状態で何年も寝かせる)
カフェ・ド・ランブル オールドコーヒーを語ろう

エージングに関してはいろいろな意見がある。
それぞれ己の経験や味覚への自信から出た言葉なのだろうが、私にも私なりの経験があることは貯蔵(エージング)で書いているとおりである。
ある人は「20年も経ったら味はスカスカだ」と言う。確かにそうした珈琲豆のほうが多いかもしれない。
でも、その人は20年目で味が変わってくるような珈琲豆に出会っていないのであろう。

公式HPの説明曰く、「寝かせることで、美味くなる珈琲豆がある」と。

なるほど。

店員さんが、ネルドリップで丁寧にそそぐのを眺めながら、待つ。

やって参りました。

「メキシコ 2002年 シングル 820円」。
15年モノである。

サイズ感が分かりにくいが、「シングル」なので通常のコーヒーカップの半分くらい。

飲んでみる。

押し寄せる、酸味。
残る、渋み。

コクもあって・・・。

なんか、だいぶ変わってるな。。。
これが、オールドコーヒーというモノか。

少しずつ啜りながら、舌で転がす。
面白い味・・。

そうこうしてるウチに、飲み干してしまった。
シングルなので、あっという間である。

それにしても・・・。
今まで味わったことのない印象。

これは是非、もう1杯飲んでみたい。
他の銘柄だと、味も違いが出るんだろうか?

「ケニア 2004年 シングル 820円」。

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飲んでみると、さっきのと全然違う。

こっちは、ややあっさり。

酸味がさっと舌に浸透したかと思うと、波のようにスゥっと消えていく。

なんじゃ、こりゃ。
面白いな、と。

クセになる感。
個人的には、こっちの方が好み。。。

さて。

もう少し飲み比べてみたいな、と思いつつ。
時間もアレなので、「ごちそうさま」。

お会計は、コーヒー2杯で1740円。

こちらのお店、オールドコーヒーのストレート以外にも、卵黄入りコーヒー「カフェ・ウフ」なるものや、コーヒー・リキュールなど、なかなか他では飲めなさそうなメニューがたくさんある。

是非また来店したいな、と。

用を済ませた帰りに、最近オープンした「GINZA SIX」に寄ってみた。

まぁ、コレといって感想もないんだけど。

なんとなく。

オサレだな、と。

そんな感じ。

熊本の喫茶店「珈琲アロー」。79歳のマスターがハンドドリップで紡ぎ出す、「琥珀色」のコーヒー。

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