サウジアラビアが日本にも観光ビザを解禁、日本人も旅行で訪問可能に

サウジアラビアは、ビジネス関連かメッカ巡礼でしかビザを発行していなかった。

そのため日本からも旅行で行くことは難しく、訪問難易度の高い国だった。

それが近年、サウジアラビアが観光に力を入れ始めたことから流れが変わりつつある。

2019年9月、日本を含む49か国に対して観光ビザが解禁された。

49カ国に対して観光ビザ解禁、服装に要注意(サウジアラビア) | ビジネス短信 – ジェトロ

サウジアラビア観光庁のビザ申請サイトからeビザを取得できるほか、オンアライバル(到着時に空港で払う)も可能。

Visit Saudi

(観光ビザ)費用は、ビザ代金300リヤル(約8,700円、1リヤル=約29円)と、全ての滞在者に義務付けられる保険140リヤルの合計に、VAT5%と発行手数料が加算される。



当然、日本からは直行便は飛んでいないが、経由便で首都リヤドにアクセスできる。

エティハド航空・フィリピン航空・トルコ航空など選択肢はいくつかある。


トリップアドバイザーでは、さっそくサウジアラビアの観光スポットについてに特集が組まれた。

預言者のモスク(メディナ)や旧市街(アル・ウラー)など、観光的に魅力的なスポットについて紹介されている。

世界一訪れるのが難しい国の観光ビザが解禁!サウジアラビアの必見スポット8選


ただし、やはりサウジアラビアの訪問にあたっては、文化的に日本などと異なる部分もあるので、ちょっと注意は必要そう。

上述ジェトロのページには、下記のような記載がある。

外国人女性に対しては、体全体を覆うアバーヤや髪の毛を隠すヒジャーブ(スカーフ)の着用を義務付けないこととなったが、男女ともにサウジアラビアの伝統文化に配慮した「控えめ(modest)な」服装が推奨されている。

遺跡観光庁は上記サイトの中で、この「控えめな」服装の定義について、タイトな服や宗教を冒涜(ぼうとく)する言葉や絵が記載された服を避け、女性の場合は「肩と膝が隠れる服装」としている

男女問わず服装は気をつけた方が良さそうだが、特に女性は注意が必要そうですね。

服装を含め、罰金が科される場合がある。

ビザ申請サイトに罰金表のpdfあり。

VIOLATIONS TO PUBLIC DECENCY AND PENALTIES

特に注意が必要そうなのは、許可なしに他人の写真・動画を撮ってはいけないという点。

Taking pictures or videos, without permission,people, traffic accidents, crimes, or otherincidents.

今年の7月にあったニュースでは、ショッピング・モール内で女性の許可を得て撮影したものの、女性の家族の訴えで10日間の禁固刑の判決がくだされた。

ポイントとしては、「写真を撮るときに他人が入らないようにすべし」ということになりそう。

外務省 海外安全ホームページ

ジッダの商業モールで女性を撮影したとして,ジッダ裁判所がアラブ系外国人に対し10日間の禁固刑判決を下したと伝えています。

同事案では,女性が撮影を許可したにも関わらず,撮影状況を見ていた家族の訴えにより事件化された模様です。

サウジアラビアでは,女性や治安関係施設などを撮影したことにより,刑務所に収監され,服役後に国外強制退去となる事例が見受けられます。

公共の場で写真撮影を行う場合は,不用意に女性が被写体とならないようご注意ください。



ちなみにサウジアラビアでは、結婚していない男女がホテルに泊まることができなかったが、今年の10月にそれが解禁されている。

未婚の外国人男女、ホテル利用可能に=サウジアラビア

観光で同国を訪れる未婚の外国人カップルが一緒にホテルに宿泊することを認めると発表した

少しずつ、そこら辺のカルチャーも観光寄りになっていくといいですね。

最後に、外務省の渡航情報(サウジアラビア)。

海外安全ホームページ: 危険・スポット・広域情報

サウジアラビアはほとんどレベル1(十分に注意)でおさまっているようです。


ほい。

そんな感じ。

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tonogata
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