最近、livedoorリサイクルで本を800冊ほど売り、2万円くらいになった。
「本は売っても5円か10円」くらいに考えていたので、査定0円も含めてトータルで5千円いかないかなー、と思っていた。ちょっと得した気分。
というか、売る本/売らない本を取捨選択するのに1ヶ月以上かかり、ダンボールに荷詰めしたり(12箱)で汗もかいたので、受け取った2万円が、ちょっとした労働の対価というか、現金封筒で手渡しされた給料のように感じる。これで旨いビールでも飲みたい。
しかし買取明細をじっくりみてみると、意外な本が査定0円だったりして、「あー、他に持っていけばよかったかな」というのもある。買取価格の総額には満足しているし、ありがたく思っているが、まぁとにかくそこら辺について。
ここにメモする。
買取価格の傾向
自分の売った本は文庫中心でジャンルにも偏りがあるんだが、とりあえずサラッと印象をまとめてみる。
基本的に価格は在庫状況に左右されてるっぽいが、適当に平均値をとってみるということで。
ちなみに、livedoorリサイクルでは高価買取リストを公開してるんで、そっちをチェックすると最高でいくらくらいかは分かる。
⇒livedoorリサイクル高価買取リスト
漫画は新しいなら150円
漫画(極古) | 10円 | 漫画は多少古くても値段が付いてるな、という印象 |
漫画(古) | 20円 | 「ジョジョの奇妙な冒険」5部までは全て28円 |
漫画(新) | 40円 | 「ジョジョの奇妙な冒険」6部は全て40円 |
漫画(極新) | 150円 | 「スティールボールラン」は全て150円 |
漫画(大判) | 50円 | 「AKIRA」とか |
漫画(愛蔵版) | 100円 | 「死刑執行中脱獄進行中」とか |
漫画はジョジョ関係と文庫漫画くらいしか売ってないので、ちょっとサンプルに偏りがある。
ジョジョの価格は↑の通り。
文庫漫画については、手塚治虫、石ノ森章太郎、白土三平など古めの名作系で、大体10円〜30円だった。新しいのだったらもっと高いかな。
また大判については、全て大友本。
新書は40円
新書(極古) | 0円 | 90年代とか古いやつ、状態の悪いのは0円 |
新書 | 40円 | – |
新書(ベストセラー) | 5円 | 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」とか |
新書は文庫本に比べて買取価格が高かった。
最も高く売れたのは↓で、61円。
最も新しいのは↓で、58円。
都市伝説の正体-こんな話を聞いたことはありませんか? (祥伝社新書159)
- 作者:宇佐 和通
- 発売日: 2009/04/21
- メディア: 新書
他は、大体30円〜50円くらいっすね。
文庫は20〜40円
文庫(極古) | 0円 | 状態の良し悪しに関わらず。古典とか全滅 |
文庫(古) | 20円 | – |
文庫(新) | 40円 | – |
文庫(学術文庫系) | 40円 | 岩波文庫、講談社学術文庫系 |
文庫(ベストセラー) | 5円 | 「話を聞かない男、地図が読めない女」とか |
学術文庫系が高く売れた。頁数が多くて元値が高いからか?
後で述べるように古典小説は軒並み0円だったけど、学術文庫系は古くても値段がついた。
ブックオフの100円本コーナーに大抵ある「ロウソクの科学」(岩波文庫)とかも20円で売れてたし、結構狙い目かも。
以下、高く売れた順にベスト3。
1位 | 86円 | |
2位 | 57円 | |
3位 | 48円 |
単行本は100円
単行本(古) | 0円 | – |
単行本(新) | 100円 | – |
元値が高いからか、全般的に単行本は高く売れる。
自分は文庫本中心だったので、あまり参考にならないかもだが、以下は高く売れたベスト3。
1位 | 333円 | |
2位 | 266円 |
日本語表と裏 日本語根ほり葉ほり 「私」のいる文章 (森本哲郎世界への旅)
|
3位 | 225円 |
上記は高めだが、数十円のも結構あるので、平均すると1冊100円かな。
ビジネス書はほとんど売ってないので、その点については参考にならないかも。
参考書は英語関係なら値段がついた
参考書というか、学習関係という括りで。
ちなみに学校用の参考書はlivedoorでは買取対象外なので注意。
参考書(古) | 0円 | – |
参考書(IT関係) | 0円 | 言語・サーバ系は全滅 |
参考書(新) | 100円 | 英語学習関係 |
C++、PHP、Javaなど、いわゆる言語系の本や、サーバOS関係の本は全滅だった。
何冊売ったかは覚えてないけど、そんな多くないかな?20冊くらい?1例は↓。
TECHNICAL MASTERはじめてのCentOS5Linuxサーバ構築編
- 作者:アイティーブースト
- 発売日: 2007/08/20
- メディア: 単行本
ちなみに同じ参考書でも、英語関係は5年前レベルの古さでも値段がついてた。
TOEIC対策本とか、旅行英会話の本とか。
査定0円はこんな本
今回売った本で査定0円になったのは、827冊中の445冊。
バシバシ0円になります。
ただ、自分の場合は古めの本や状態が悪いのが多かったので、ちょっと特殊と思う。
で、状態の悪い本が0円なのはともかく、それ以外で0円になったものについて、以下。
古典は0円
コレが1番の誤算だった。
今回買取に出した本は、夏目漱石・芥川龍之介・ドストエフスキー・カミュなど、いわゆる名作系古典の文庫が中心だった。
しかしこれが、軒並み0円。
例えば夏目漱石にしてもドストエフスキーにしても、新潮文庫でそれぞれ15〜20冊くらいあったと思うんだけど、全滅。
本の状態は良好だったので、ちょっと驚いた。
また、吉川栄治の「三国志」とか「水滸伝」とか「宮元武蔵」とか、その他いろいろ、吉川本なんかもほぼ0円。
値段がついたのは「私本太平記」=20円/1冊くらい。
ちなみに、同じく歴史系(?)でいうと司馬遼太郎なんかは、「坂の上の雲」とか「菜の花の沖」とか、大体1冊20円ちょいで値段がついていた。
あ、吉川栄治で思い出した(?)けど、トールキンの指輪物語も全冊0円だった。
人気作家も在庫だぶつきで0円?
ジャンルに関わらず、「ベストセラーは5円」という印象があるんだけど、ベストセラーかどうかはともかく、ニーズはありそうで、かつそこそこ新しいのに0円だった本があった。
例えば、W村上(村上春樹、村上龍)あたりはほぼ持っていたハズだが、半分以上が査定0円。
そこまでメジャーではない現代小説は値段がついていたので、在庫のダブつきかなぁ。ブックオフあたりの回転率をみてると、ここら辺はかなりニーズがありそうだから、売れると思っていたんだけど。。。
ちなみに村上春樹でいうと20冊くらい売ったと思うが、値段がついたのは以下のみ。
1973年のピンボール | 23円 |
スプートニクの恋人 | 20円 |
レキシントンの幽霊 | 23円 |
海辺のカフカ (上) | 52円 |
東京奇譚集 | 20円 |
カフカは下巻のみ0円だった模様。
ベストセラーというか、流行った本はジャンルを問わず5円
ジャンルに関わらず、流行った本は5円だった。
他の人のblogで、ハリーポッターが5円だったという報告もある。
まぁ大量に持ち込まれてダブついてるんだろうね。
以下、例。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? | – |
若者はなぜ3年で辞めるのか? | – |
話を聞かない男、地図が読めない女 | – |
半落ち | 横山秀夫 |
28年目のハーフタイム | 金子達仁 |
不夜城 | 馳星周 |
まとめ
・古典文学は0円
・人気作家も在庫ダブつきが予想されるものは0円
・流行本は5円
・学術文庫のように単価が高い文庫は値段がつきやすい
・新書は割がよい
・学習本はIT系が0円〜、英語関係は100円
livedoorで本を売る前にしておきたいこと
livedoor、eブックオフ、ブックオフオンラインは、ポイントサイトを経由して本を売ると、最高で260円ほど小銭がゲットできる。
そこら辺については↓が詳しい。
⇒「livedoorリサイクル」は、どこのポイントサイトを経由して利用すればお得?
ダンボール箱の準備について
今回、自分はダンボール12箱でlivedoorに本を送った。
送料はlivedoor持ちなのでコチラに負担はないが、大量にダンボールを用意するのは意外と大変。
近所のスーパーからもらってくるのが一番いいんだけど、ちょうどイイ大きさのがなかったりするし、たくさん集めるのが面倒。
多少お金をかけていいのであれば、自分のオススメはブックオフ・オンラインで中古のダンボールを買うこと。
1箱100円。
自分は以前1箱50円でセールしていた際に10箱買い置きしておいた。
ちなみに、このダンボールに本を入れてブックオフ・オンラインに買取をしてもらうと、ダンボールを50円で買い取ってくれるので、実質のダンボール代は50円になる。
買取価格の明細に関する軽微な注意点
もともとlivedoorリサイクルに本を売ったのは、売った本のリストが欲しかったからだった。
livedoorは、他と違って1冊ずつの買取明細をWEBで出してくれる。
自分は既に持っている本を買ってしまう、というミスをよくやらかすので、一応リストとして残しておきたかったのだ。
ただ、売却後に明細を見てみると、査定0円の本は以下のように、書名なしでまとめて表示されていた。
「お値段お付けできない書籍=○冊」
「お値段お付けできないコミック=○冊」
そこら辺はちょっと誤算だったかな。