- パソコン
- 2018年10月15日
自宅の無線LANで使える大容量HDDをRAID運用、Synology「DS218 Plus」をローカル専用のNASとして使う
大容量HDDを無線LANで使う 自宅で大容量のHDDを使いた……
月額300円の「ATOK Passport」。
これに加入すると、Win/Mac/AndroidのATOKが使える。
iPhoneを除く全てのデバイスで最新のATOKが使え、辞書が共有できるのは有難い。
1年使ってみて、良かったところ。
1.正確な変換
2.学習機能から辞書への自動登録機能
3.複数のPC/携帯での辞書同期機能
特に「1.正確な変換」については、「良いソフトだなぁ」という実感を得た。
しかし「学習機能から辞書への自動登録」と「辞書の同期」。
これについては、実はほとんど役にたってないような気がしてきた。
そこら辺について、メモ。
「ATOK」は辞書をタブ切りテキストに出力できる。
早速出力して中身をみてみると、約2000件の変換辞書になっていた。
使用開始から1年で、2000語(手動登録は人名でいくつかあるだけ)。
これが一般的にみて多いのか少ないのかわからないが、変換辞書の中身を見てみると、そのほとんどが単純に
ひらがな→カタカナ変換
が辞書登録されたもののような気がする。
例えば、実際に自分の辞書から登録されたものからチョイスすると・・・
ぷろだくと→プロダクト
ぷろとこる→プロトコル
気になったので、辞書における「カナ変換」の割合を確認するスクリプトを書いて、集計してみた。
結果、変換辞書の2000件のうち、1318件は単純な「カナ変換」の変換だった。
自分が蓄積した辞書の65%がこういう「カナ変換」だと思うと、少々寂しい気がするな。いや、「カナ変換」も登録されてたら便利は便利だし、どちらかと言うと自分の「使い方」に問題があるんだろうけど。
じゃあ「カナ変換」でない、残りの35%は何なのかというと、これまた微妙な内容。
例えば、間違った変換候補でエンターを押してしまった結果が、辞書として登録されてしまっている。
れんけいしよう→連携仕様
れんけいしよう→連携使用(間違い)
もっとヒドいのは、タイプミスして変換した結果が辞書登録されてたり・・・
ほんけにょう→本件要(間違い)
ほんけにょう→本件用
こういう、「微妙な」変換結果の登録数が、結構ある。
なので、実際の変換辞書として再利用性のある登録は10%あるかなぁ?という感じ。
ちなみに、上記のように誤登録された変換結果は、本来は辞書のメンテツールで削除していけばいいんだけど、ここに大きな問題が。
「ATOK Sync」で複数のPC・携帯の辞書を同期している場合、
「複数のPCで同時に削除しないと、削除できない」。
「同時に」、
というのはあくまで「ATOK Sync」で同期が入る前に、という意味で、
「物理的に同じ時間」で、ということではない。
無理じゃないけど、
まぁ面倒だよね。。。(面倒でやってない)
しかし面倒がってやらないと、、誤って自動登録された辞書候補は、事実上「削除できず、いつまでも残る」。
公式FAQ:ATOK Syncを実行すると、削除したはずの単語が復活した
結局、自分が辞書に登録するのは「人名」+αくらいだしなぁ。
少なくとも、ATOK導入前に夢想した「学習機能から辞書への自動登録」で自動でカスタマイズされる無敵の日本語入力、みたいなのは、なかった。
そもそも、自分には必要なかったのかも・・・?
ということで、ちょっと他のIMEに浮気して様子をみてみようかと。
「Google日本語入力」も、複数のデバイスで辞書の共有が可能だ。
(iPhone版はないのと、Android版は共有機能がないので、実質Win/Macのみだが)
「Google日本語入力」には「学習機能からの辞書への自動登録機能」はない。
「辞書」はあくまで手動登録する扱い。
似たような機能として、「学習機能」があるが、これは中を見たり編集したりすることはできない。
「学習履歴をクリアする」という初期化機能だけ提供されている。
また、この「学習履歴」は「同期」の対象にならない模様。
このため、「GoogleIME」で期待できる「同期」は、基本的には
「手動で登録した辞書単語のみ」
ということになる。
(あと「設定」もだけど、これはどうでもよい)
ちなみに、クラウドでの辞書共有機能は、正式の最新版でなく、「開発版」にしかないので注意。
Google公式の開発秘話。面白いです。
→Google 日本語入力開発背景(コミック)
MeCabの人が作ってるんだな。。。初めて知った。
まぁ、ちょっと使っていこうかと。