こんなの初めて。黒石(青森)のソウルフード「黒石やきそば」と「つゆ焼きそば」。黒石やきそば専門店「すずのや」の「化け焼きそば」が美味い。

青森に行ったんですよね。
そしたらですね。
黒石という街の「焼きそば」。

いや、ほら、その。
違うんですよ。
その「焼きそば」じゃないんです。

なんか違う。

だって、ほら。
ウスターソースを絡めた「焼きそば」なのに。
麺が和風の「そばつゆ」に浸かってる。

そばつゆ。

焼きそばに?
なんでまた、そんなコトを。

というか、そもそも。
麺が違う。
「焼きそば」にしては、太い。

しかし、食ってみると。
美味い。
すごく美味い。

マジか、これ。
みたいな。
なぜ美味いんだ、これ。
みたいな。

そーゆー話にて。

以下。

「黒石やきそば」と「つゆ焼きそば」

青森県黒石市に、「黒石やきそば」というのがあるんですね。

「すずのや」の解説によると、、、
戦後まもなく、「ソース」が普及し始めた。
そして、「ソース」を使った「焼きそば」という料理も出回るようになった。

※「焼きそば」というのは意外と新しく、戦後に普及したらしい。
合資会社荒川製麺工場 やきそばの「豆知識」

戦後当時の黒石の製麺所でも、「焼きそば用の麺を作って欲しい」という依頼が出始めた。
しかし、麺を切るカッター(機械)は高い。
なので、当時から製麺所にあった「うどん」用の機械で作ってみた。
焼きそば用の麺を。

「うどん」みたいな、太くて平たい麺で、「焼きそば」。
こうして黒石では、太平麺の「やきそば」がスタート。

(「黒石やきそば」は)昔は「おやつ焼きそば」と呼ばれ10円単位で買えた子どものおやつだったりと、しっかりと地域に根ざしたご当地グルメなのです。
今でも100円から食べれるお店があり、手作りのおやつ感覚でいただくことができます。

http://kuroishi-tuyuyakisoba.aomori.jp/yakisoba.html

そして更に10年ほど時を経て。
昭和30年代後半。

「黒石やきそば」に「そばつゆ」を掛けた、「つゆ焼きそば」(つゆそば)が爆誕。

美満寿(店名)は旧中郷中学校入り口にあり、学校帰りのおなかを空かした中高生に、冷めた「やきそば」に温かいそばつゆを掛けて食べさせていた。

つゆ焼きそば – Wikipedia

「黒石やきそば」と「つゆ焼きそば」。
これは是非に食ってみたい、と思い。

行ってきた。

黒石やきそば専門店「すずのや」

今回行ってきたのは、「黒石やきそば」と「つゆ焼きそば」の専門店「すずのや」。

http://tabelog.com/aomori/A0202/A020203/2006228/

観光スポットで、「日本の道百選」にも選ばれた「こみせ(小見世)」にあり、便利。
中町こみせ(小見世)通り | 一般社団法人黒石観光協会

お店の外観も何だか懐かしい感じですね。

入ってみると、テーブルがいくつか。
昼の2時過ぎだったので、空いてて良かった。

今回の注文は、「化け焼きそば」(650円)。
「黒石やきそば」と「つゆ焼きそば」の両方を、一度に楽しめるという。
素晴らしい。

  1. 「黒石やきそば」として食べる
  2. 途中で「そばつゆ」を自分で投入
  3. 「つゆ焼きそば」として食べる

そして注文後。
当方、おもむろに挙手して起立。
既に調理を開始していた店主に、「半熟煮玉子」(100円)オプションを追加申請しました。

無事、受理されました。

メニューに「おすすめ」とあったので。
ついつい、、、ね。

テーブルにおいてある冊子を読んで待機。
「黒石やきそば」の歴史や思い出話。
楽しめます。

そして、、、

きました。

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「黒石やきそば」with 「つゆ焼きそば」セットであります。

食ってみると、、、
「焼きうどん」のような見た目だが、麺にコシがあり、ウスターソースの焼きそば感。
不思議な感触。

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おおぅ。
おおぅ。
これは、美味い。

そう思いながら、黙々と食べる。
なんだか止まらない。

ふと頭をよぎる。
美味いんだが、このまま食い進んでは、、、
そばつゆの投入タイミングが、、、

いったん〆よう、
区切りをつけよう、
と、踏ん切りをつけるために、なんとなく紅ショウガを投入。

しかし、コレがまずかった。

この紅ショウガ、ピリリと美味い。
焼きそばが、美味しくなる魔法の組み合わせ。

結果、さらにブースト。
グングン食い進んでしまう。

しかし待て。
ちょっとお待ちください。

己は阿呆か!
何のためにココにきた。よく考えろ。
麺がなくなる前に、「そばつゆ」を投入せねば。
「つゆ焼きそば」の完成・成就こそ、悲願。

ああ、「大盛り」にしておくんだった!
と後ろ髪ひかれつつ、、、

アツアツの「そばつゆ」をドジャーッ。
ネギと天かすをつまんで、フワッ。

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どじゃーん!
「つゆ焼きそば」完成。

むふ。

さてさて、どんな感じかな?と思いきや。
さっきまでと、雰囲気が一変。

ウスターソース感が、引っ込み、、、
「そばつゆ」の香りと味が前面へ。
まるでコレは、蕎麦のようだ。

からの、、、
ウスターソース感も復活。

おおぅ?

とりあえず、シコシコした太平麺をすする。
美味い。

そば的な、焼きそば的な、、、
なんだコレは。

なんなんだ、コレは。
と思いながら、箸が止まらない。

スープというか、そばつゆも美味い。
結局、全部飲み干してしまった。。。

完食。

いやー。

良かった。
これは。
美味かった。

この「化け焼きそば」。
両方味わえて、変化を楽しめるので、オススメです。

アクセスなど

黒石には、弘前から電車で行った。

弘南鉄道のローカル線で、弘前から30分・490円。
ただし、本数は1時間に一本なので、あらかじめ時間をチェックしておいた方がよい。

車両は、かなり懐かしい感じ。
鉄道は詳しくはないが、こーゆー昔ながらの電車に乗るのは、楽しい。

乗り込んでみると、バスのような「整理券」の機械が・・・
実際には、普通に切符で乗り込んでいるので、この「整理券」は使ってないんだけど。

運賃を回収する、運賃箱も発見。

うーむ。

電車も、こーゆー運賃箱を使うんだな。。。
今は使われていないのかもしれないけど。

駅からは、徒歩10分で「すずのや」や観光スポットである「小見世通り」にアクセス可能。

伝統的建造物とアーケードが藩政時代からほぼそのままの形で今に残っています。
これは、全国的にも類例がないといわれています。

一般社団法人黒石観光協会

「こみせ駅」という土産物屋があった。
津軽こみせ駅 | 一般社団法人黒石観光協会

この中には「こみせ庵」というメシ処もあり、そこでも「黒石やきそば」を食べることができる。
こみせ庵 – 黒石/焼きそば [食べログ]

自分は、「懐かしの駄菓子コーナー」で、青森のご当地お菓子をいくつか買っていった。

そんな感じ。

https://www.bousaid.com/category/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A1/

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