トリップアドバイザー「世界のベスト・エアライン2017」でJALが7位、Skytraxで5位のANAはTOP10圏外。

トリップアドバイザー「世界のベスト・エアライン2017」

「トリップアドバイザー」は、集まった口コミを元に様々なジャンルの「トラベラーズチョイスアワード」(ランキング)を発表している。

今年から新たに、「航空会社」のランキングが始まった。

世界のベストエアラインTOP10は、以下。

日本からは、JALが7位にランクインしている。

トリップアドバイザー 世界の人気エアライン2017

順位 航空会社 総合評価 口コミ件数
1位 エミレーツ航空 4.5 13,805 件
2位 シンガポール航空 4.5 5,306 件
3位 アズールブラジル航空 4.5 5,032 件
4位 ジェットブルー航空 4.5 3,607 件
5位 ニュージーランド航空 4.5 3,087 件
6位 大韓航空 4.5 1,347 件
7位 日本航空(JAL) 4.5 2,092 件
8位 タイ スマイル 4.5 2,055 件
9位 アラスカ航空 4.5 2,776 件
10位 ガルーダ インドネシア 4.5 2,455 件

※各リンク先で、トリップアドバイザー上の口コミが読める

口コミは、下記項目の5段階評価も含む。

  • 足元スペース
  • カスタマー サービス
  • コストパフォーマンス
  • 清潔感
  • チェックインおよび搭乗
  • 食事
  • 機内のエンターテインメント (WiFi、テレビ、映画)



JALからは、早速ニュースリリースが出ている。

JAL、日本のベストエアライン2017受賞(トラベラーズチョイス 世界の人気エアライン)

ANAは、TOP10の圏外となっている。

ANA(4.5/2,754 件)

TOP10以降のランキングは公表されていないが、「アジア」での順位をみると、「世界」で10位の「ガルーダ インドネシア」の下にANAがいるので、まぁまぁ上の方には位置しているものと思われる。

JALとANAの差は、どこで出たのかは不明。

ちなみにトリップアドバイザー上での口コミ数や総合評価は、あんま変わらない。

レビュアーの「搭乗クラス」をみると、JALは他社よりやや「エコノミー」の比率がちょっと大きい。

新間隔エコノミー効果だろうか。分かんないけど。


そもそも、トリップアドバイザーのランキング評価基準とは?

Award winners were determined using an algorithm that took into account the quantity and quality of airline reviews and ratings submitted by travelers worldwide, over a 12-month period.

過去1年間の、ユーザーによるレビューやレーティング(5段階)の質と量をアルゴリズム統計して決定した。

まぁ、肝心のアルゴリズムは、不明なんだが。

※公開したら、自演レビューで対策されちゃうので、公開しないと思うけど

ちなみに、トリップアドバイザーのお店や観光地でのランキングの考え方は、以下。

  • More reviews are better than fewer reviews
  • Good reviews are better than poor reviews
  • Recent reviews are better than older reviews

Changes to the TripAdvisor Popularity Ranking Algorithm | TripAdvisor Insights

つまり、

  • 一定の「レビュー数」は必要 (これはANAもJALもほぼ同条件)
  • 高評価のレート4-5を重視する(低評価1-3より重みをつけて加点する)
  • 古いレビューより、新しいレビューを重視する(新しい評価に重みをつけて加点する)

という感じ。

要するに、「直近のレビュー」に「4-5」が多ければ多いほど、良い。

(総合で同じレートでも、内訳として直近に4-5が多いほど、評価が高くなる)

口コミの数については、一定数以上あれば、ほとんど評価には影響しない。

(口コミ数が1000件のお店Aは、900件のお店Bより有利なわけではない)

トラベラーズ・チョイスも似たようなアルゴリズムかは不明だが。


あと口コミという性質上、「思ったより良かった」という意外性で、割と上振れする傾向もあるのかもしれない。

今回の「世界のベスト・エアライン2017」には、座席クラスごとのアワードもあるんだが、「ビジネスクラス」では「アエロフロート」が選出されていた。

座席クラス 航空会社
ベスト エコノミー クラス エミレーツ航空
ベスト プレミアム エコノミー ニュージーランド航空
ベスト ビジネス クラス アエロフロート
ベスト ファースト クラス エミレーツ航空

↓記事によると、アエロフロートのビジネスはフルフラットもないし、「どこが?」という感じだが、乗ってみると「思ったよりイイ・・・」らしい↓

Emirates Ranks First in Launch of TripAdvisor Review-Based Global Airline Rankings Skift

ランキング上位は、他のランキングと比べて、大手「スターアライアンス」が少なく、無所属やスカイチームの航空会社の比率が大きい。

メジャー大手な欧米系より、アジアとかの航空会社の比率が大きい。

そこら辺も、サプライズ感での上振れ高評価からきているのかもしれない。


「スカイトラックス」の「ワールド・エアライン・アワード」

さて。

航空会社のランキングと言えば、「スカイトラックス」(Skytrax)の「ワールド・エアライン・アワード」が有名。

The World's Top 10 Airlines in 2016

こちらでは、ANAが5位にランクイン。

JALは、ランク外。

順位 航空会社
1位 エミレーツ航空
2位 カタール航空
3位 シンガポール航空
4位 キャセイパシフィック航空
5位 全日空(ANA)
6位 エティハド航空
7位 トルコ航空
8位 エバー航空
9位 カンタス航空
10位 ルフトハンザ航空

※こちらも各リンク先をトリップアドバイザーとした


ANAの「スカイトラックス」(Skytrax)特設ページはコチラ。

わたしたちは日本で唯一の5スターエアラインです。|ANA


スカイトラックス(Skytrax)は、航空格付け会社。

つまり、このランキングは「専門家による調査結果」ということになる。

具体的な評価基準は多岐にわたり、乗客へのヒアリングも含む模様。

世界の空港や航空会社の評価を行っており、

  • キャビンアテンダント
  • ラウンジ
  • 機内エンターテイメント設備
  • 機体メンテナンス

など、評価の項目は多岐に渡り、独自の調査に加え、乗客から満足度調査などを行った上で、各国の国際空港や航空会社の評価を発表している。

スカイトラックス – Wikipedia


まとめ

トリップアドバイザーは、乗客による人気番付。

レビュアーの質はバラバラだが、純粋な満足度の集合体とは言える。

スカイトラックスは、専門家による格付け評価。

乗客の満足度に直接繋がるかどうかはともかく、相対評価としては確立されている。

個人的に、見てて面白いのはトリップアドバイザーの人気番付かな。

最近の流行?が分かるというか。

「ガルーダ インドネシア」?

「アエロフロートのビジネス」?

みたいな。


それにしても、エミレーツは強い。

スカイトラックスで、1位。

トリップアドバイザーでも、1位。

ついでに、トリップアドバイザーの「エコノミー」と「ファーストクラス」で、1位。

スゴいな、と。


そう思いました。

トリップアドバイザー「世界のベストビーチ 2017」、1位はブラジル「サンチョ湾ビーチ」

微妙に危険な「航空会社ランキング」&全航空会社の危険度一覧(2017年版)

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