格安SIM「IIJ mio」を1年間使って、携帯料金がいくら安くなった確認する

格安SIMにして、いくら安くなったか

2015年までは、auを使っていた。

最近のキャリアの事情は知らないが、ドコモ/au/Softbankは大体「月々8000円くらいかかる」というイメージ↓

価格.com – スマートフォン料金プラン比較

2016年からは、格安SIMの「IIJ mio」にMVNOして使っている。

SIMフリーのiPhoneをAppleストアで購入し、SIMのみIIJから入手。

料金・仕様 | タイプD | IIJmio

契約しているのは、「ファミリーシェア・プラン」。

データ通信が10GBまでOK、SIMカードも3枚まで使えて、3500円/月。

SIM3枚なので「父+母+子供」のように文字通り「家族で使うプラン」で、この場合「家族3人で3500円/月ぽっきり」ということになる。

ファミリーシェアプラン 家族みんなで乗り換え! | IIJmio

※SIM4枚目以降は、400円/月で追加可能

自分はこのプランを1人で使っており、3枚のSIMはiPhone/Androidの2台持ち用+モバイルルーター用で重宝した。

1人で3500円/月というのは格安SIMとしては安くないが、「10GB欲しい&SIM3枚欲しい」のでピッタリだったのだ。

ただIIJは格安SIMなので、「カケ放題」的な音声通話プランがないというデメリットもある。

そこら辺を簡単にまとめると、以下のような感じ。

項目 IIJ mio au
データ通信量 ○(10GBまで) ×(7GBまで)
SIMの枚数 ○(3枚) ×(1枚)
無料通話 ×(ナシ) ○(あり)
契約期間縛り ○(ナシ) ×(2年縛り&違約金)

※IIJ「ファミリーシェア・プラン」の場合

おーけー。

それで結局、格安SIMにして携帯料金は安くなったのか?

2015年(au)の請求額と、2016年(IIJ)の請求額を比べてみる。

IIJ mio(2016年) au(2015年)
1月 3,710円 7,770円
2月 3,570円 7,470円
3月 3,810円 7,470円
4月 3,750円 7,470円
5月 3,530円 7,470円
6月 3,640円 7,540円
7月 5,020円 7,850円
8月 4,910円 7,470円
9月 3,850円 7,470円
10月 3,530円 7,470円
11月 3,530円 7,470円
12月 4,680円 7,470円
合計 47,530円 90,390円
差額 42,860円

※生のデータを書くのは気が引けるので、数十円単位で数値を変えている

格安SIMにすることで、4.2万円/年ほど安くなった。

自分は割と高めのファミリープランを使っているのでこの程度だが、普通の用途なら「ライトスタートプラン」(6GB)で更に年間1.2万円くらい安くなると思う。

※6GB・・・キャリアの標準価格なプランの容量

個人的な所感としては、「4.2万円も安くなったのに、7GB→10GB、SIM1枚→3枚という充実のデータ通信環境を手に入れた」という感。


通信品質について

たまに「格安SIMも実はドコモやauの回線を使っているので、通信品質は同じ」とネットに書かれているのを見かける。

ただまぁ、「そんな美味しい話でもないよね」という。

回線自体はキャリアから卸売りされているんだけど、回線を制御する施設は格安SIM各社のモノになる。

同じ回線を使っていても、その施設のハード面やソフト面で格安SIM各社の差がでるらしい。

以下は、ドコモ回線を使っているIIJが、ドコモとの違いについて回答している内容。

はい、ご認識の通りです。

必ずしも全ての品質低下事象が当てはまるわけではありませんが、昼休みの時間帯、および18〜23時に通信品質の低下が見られる現象は、主に弊社設備の混雑に起因するものであり、弊社設備を経由しないドコモのサービスとは異なります。

※ここら辺をカッチリ回答するのがIIJらしいというか、やっぱ有象無象の格安SIMの中では圧倒的な信頼感

回線が同じだからと言って、「ドコモ=ドコモ回線を使う格安SIM」ではない。

その上で。

自分が1年間「IIJ mio」を使ってみて、通信の品質について「どう感じたか?」。

正直ねー。

分かんないよね。

別に電話は普通に使えるし、昼休みに混雑でネットが遅くなる?というのも、「うーん、そういうのも、あったかも?」みたいな。

ドコモ回線を同時持ちして「見比べる」ならともかく、ちょっと差が分かんない。

ドコモ回線だって混むときは混むしね。。。

順当に想定される理屈の上で言えば、「ドコモよりは遅いハズ」なのかもしれないが、個人的に遅くて困ったことはあんまない。

多分、「慣れ」なんだろうな。

回線が速くなれば、「お、早くなった」と実感するかもしれないが、、、

別にこのままでもいい気がするし、何とも言えない・・・。


音声通話の定額オプション

IIJにしてから携帯料金はかなり安くなった。

もう少し安くするとするなら、

  • データ通信量を下げる
  • 音声通話をなんとかする

というあたり。

特に音声通話については、今のところ通話オプションに入っていないので、上記の料金グラフで分かるとおり「電話をした分だけ高くなる」。

格安SIMは大きめの「カケ放題」や「音声通話の無料○分」が、あんまないのよね。

「5分の通話は無料」とかは、割と各社やってるんだけど、それ以上のモノがない。

これは、格安SIM各社がキャリアから回線の卸をうける際に、「通話のカケ放題がやりにくいようになっている」らしい。

格安SIM業者の中の人だけど質問ある? : IT速報

ただ、IIJでも徐々に通話定額オプションが充実してきた。

2017/5からは、10分以内の通話無料オプションも登場。

通話定額オプション | IIJmio

月額料金 830円プラン 600円プラン
国内通話 10分以内の通話無料
超過時は10円/30秒
3分以内の通話無料
超過時は10円/30秒
同一契約間通話
(家族間)
30分以内の通話無料
超過時は8円/30秒
10分以内の通話無料
超過時は8円/30秒



また、もともと専用アプリ経由での通話なら、通話料金は半額になる。

みおふぉんダイアル | 音声通話機能付きSIM(みおふぉん) | IIJmio

個人的には、データ通信量をさげつつ、この音声通話オプションを使おうかな?と検討中。

気になる点としては、やはり「みおふぉんダイアル」アプリから電話をかけないといけない点。

※専用アプリはプレフィックス番号(0037-691)がつくだけで、普通の通話発信となる(ネット通話ではない)

※受信者側からは、プレフィックス番号はみえない仕組み

個人的に使っている「アドレス帳アプリ」から電話をかけようとすると、「みおふぉんダイアル」を使ってくれないんだな。

「みおふぉんダイアル」アプリも携帯のアドレス帳表示機能があるので、別のアドレス帳をわざわざ使わなくてもいいんだが、、、

そのアプリを使って長いので「UIに慣れている」というか・・・。


キャリア直系の格安SIM

個人的には「格安SIMならIIJがいい」と思っているが、キャリア直系の格安SIMは気になる。

auの「UQ mobile」と、Softbankの「ワイモバイル」。

この2つはキャリア直系?であることを活かして、通話プランがコミコミになっている。

(オプション料金が不要)

まず、「UQ mobile」の良さげな点。

  • 通話無料「180分/月」 or 「5分無料を何回でも」
  • WiFi「Wi2 300」が付帯

次に、「Y!mobile」の良さげな点。

ただし。

やっぱりIIJとかの格安SIMに比べると、ちょっと高い

あと2社とも、基本的に「2年縛り」が前提。

(IIJは契約期間の縛りナシ)

通信速度については、この2社は評判がいいようなので、その点も加味したいが。。。

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1702/16/news094.html

どうしようかなー、と。


まとめ

個人的な格安SIMの選択肢としては、以下の2社。

  • 安くて信頼感のある「IIJ mio」(回線はドコモとauを選択可能)
  • 少し高いがキャリア直系の「UQ mobile」(au)

ちょっと「IIJ mio」を継続するか、「UQ mobile」にしてみるか、検討。

そんな感じ。

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