JAL「どこかにマイル」に関空を追加。羽田、伊丹に続く3つめの出発地。

「どこかにマイル」に関空が追加

JALの「どこかにマイル」に関空が追加された。

大好評の「どこかにマイル」に関西国際空港発着の路線を追加 | プレスリリース

「どこかにマイル」は、たった6000マイルで国内の特典航空券が使えるというモノ。

その代わり、行き先は運次第でシステムがランダムに決定。

ランダムと行っても、最初に4つの候補地に絞られて提示される。

その「候補地の組み合わせ」は画面をリロードする度に変わるので、「これでいいかな」という組み合わせまで繰り返し表示することも可能。

(ただし何度やってもお目当ての空港、例えば沖縄や石垣が出ない場合もある)

通常JALの特典航空券での往復は、通常だと1.2万マイル~2万マイルが必要。

なので、たった6000マイルで往復できるなら、超お得じゃん?という。

そんな「どこかにマイル」だが、2016/11のサービス開始時は「羽田空港からの出発」のみ対応していた。

その後、伊丹空港発にも対応。

今回は3つ目、関空にも対応した次第。


直前出発なのが、やや難点

「どこかにマイル」は、出発日の1ヶ月前からしか申し込めない

人気の日程・目的地は、有償航空券の早期割引で売り切れている可能性がある。

たとえばJAL「ウルトラ先得」は、75日以上前の予約で大幅な割引。

そして2ヶ月前からは、特典航空券の予約が開始する。

その時点で、更に席は埋まるだろう。

1ヶ月前になってから、ようやく「どこかにマイル」の予約がスタート。

行き先はランダムだが、その元になる空席状況はすでに・・・

まぁ普通の土日で、ハイシーズンの人気目的地でなければ、ワンチャンあるよね。

たぶん。


ただ、やはり1ヶ月前からの予約となるので、ホテルの手配が大変そう

最近は本当に、ホテル代の高騰が激しい。

高額なホテル代に対応する手段としては、ホテル独自のポイントによる「無料宿泊」などが有効かもしれない。

各ホテルチェーンでは、会員プログラムでの無料宿泊が可能。

「ポイント+キャッシュ」のように、少ないポイント数で割り引きできる手段も各社がとりそろえている。

IHG、SPG、マリオット、ヒルトン、etc・・・

目的地に対象ブランドのホテルがあれば、安く泊まれる可能性もあり。

国内の外資系ホテル分布をGoogle Maps地図でみる。IHG/SPG/Marriot/Hilton/The Ritz-Carlton/ACCOR/Best Western。


あとは、ドーミーインの「手形」あたりも。

ビジホなので国内にまんべんなく配置されており、「どこかにマイル」と組み合わせて使えるかもしれない。

2018年の湯巡り手形が販売開始。ドーミーイン・ラビスタ・温泉宿などお得に宿泊。


まぁいずれにしろ、「空室」がなければ泊まれないんだけど。


ちなみに「どこかにマイル」は、日帰りでも利用できる。

個人的には、どうせ行くなら1泊はしたいかな・・・。

「どこかにマイル」と野村総研の特許

「どこかにマイル」は野村総研が開発に協力。

NRIが保有する特許を元にしている。

「どこかにマイル」は、NRIが保有する特許を元に、ビジネス構想からシステム構築に至るあらゆるプロセスをJALとNRIが共創する形で開発されました。

日本航空と野村総合研究所 共同開発 日本初、6,000マイルで4つの行き先候補のどこかにいける日本国内線特典航空券



具体的な特許番号は明示されていないが、野村総研の特許としては以下のようなモノがある。

特開2015-219846 | 知財ポータル「IP Force」

(11)【公開番号】特開2015-219846(P2015-219846A)

(43)【公開日】2015年12月7日

(54)【発明の名称】空席販売システム

(71)【出願人】

【識別番号】000155469

【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所

(中略)

【課題】売れ残る可能性の高い航空便を販売対象として提示できると共に、最終的な販売対象の選択権を販売者側が確保できる技術の実現。

(中略)

【0006】

このサービスの場合、最終的な行き先の決定権をシステムに委ねる代償としてディスカウントをユーザに付与するものであり、これにより空席の販売促進を図ると同時に、通常料金を支払う顧客の理解を得ることを企図している。

(中略)

【0010】

この発明は、このような現状を鑑みて案出されたものであり、各航空便の出発時点における空席確率を検索処理に反映させることにより、最終的に売れ残る可能性の高い航空便をユーザに提示できる空席販売技術を提供することを第1の目的としている。また、販売対象となる航空券の柔軟な選択権を販売者側に付与することができる空席販売技術を提供することを第2の目的としている。

内容的には有償航空券を想定したもの。

出願資料に含まれる画面イメージは、JAL「どこかにマイル」の画面にそっくりではある。

空席を売りたい航空会社的にも、安く乗りたい顧客的にも、win-winなシステムですね。

こういう面白いサービスが、どんどん増えるといいな、と。


まとめ

去年は「いつか使おう」と思っていたが、やはり「1ヶ月前」というのがネックになり、結局使わなかった。

BAマイルで「数日前に思い立って行く」というのは経験あるが、これは「IHGのポイントブレイクがきた」とか、他のハードルがクリアできた上でのこと。

1ヶ月前に行き先が決まってから、その他のハードル(ホテル代・観光目的)を考え始めるというのは、結構厳しいんだな。

学生の頃は「往復チケットだけとって、ホテルも予約せず、全て現地で考える」というバックパック旅行も、よくしていた。

ただ社会人になって「短い休みを最大限に活かそう」と考えると、どうしても「ふらっと行く」というのが心理的に難しい。

逆にハードルが高いというか・・・。

そーゆー意味で、「どこかにマイル」。

これを使えば「お得である」というモチベーションで、「ふらっと旅行」ができるのかもしれないな、と思いつつ。

今年はチャンスがあれば、使ってみたいな、と。

そう思いました。

この記事を書いた人 Wrote this article

tonogata
TOP