マリオットが「シェラトン」ブランドの改革ビジョンを発表、パブリック・スペースの再構築

シェラトン改革、次はパブリック・スペース

マリオットから、「シェラトン」ブランドの改革ビジョンが発表された。
マリオット・インターナショナル、シェラトンの改革ビジョンを発表

シェラトンに導入する新たなパブリック・スペースへのビジョンを披露し、オーナーと投資家に対して、当社のブランド戦略のほか、特に注力しているゲスト体験、ホテルオペレーション、そしてデザイン哲学について示しました。

「シェラトン」は、SPGを買収したマリオット全体の中で、3番目にホテル数の多いブランドとなる。
マリオットに買収される前のSPGにおいては、最も数が多いブランドだった。

今回発表されたのは、その「シェラトン」の改革ビジョン。

「NYU国際ホスピタリティ産業投資会議」(NYU International Hospitality Industry Investment Conference)では、新たなパブリック・スペースの展示がなされた。

客室自体については、以前から改装などのテコ入れが始まっている。
今回は客室でなく、ロビーなどのパブリック・スペースにフォーカスされた形。

展示の詳細に関するニュースはコチラ。
Marriott reveals plans for new Sheraton lobbies

ホテル内のパブリック・スペースのイメージ。

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新しいソファーを導入した、シックなロビー。

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ロビーにはワークスペースも。

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仕事の打ち合わせに使える、仕切られたプライベート・スペース

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こうしたパブリック・スペースの改装で目指しているのは、なにか?

正直そこら辺の狙いがイマイチ良く分からないが、インタビュー記事などを見る感じでは以下のように感じ?

例えばホテル・ロビーに「ちょっとした業務上の会話が出来るプライベート・スペース」や「開かれたワークスペース」を取り入れることで、宿泊客同士や、宿泊客が外部から呼んだ人と「打ち合わせ」を気軽にできるようにする。

会議室を使うまでもない、ちょっとした会話・ミーティング。
そうして客室以外の設備も有効に使ってもらって、「ホテルの価値」を上げよう、と。

もちろん仕事上の利用だけでない。
近代的な広場風のアイディアを元に、旅行者に「より快適に過ごしてもらえる」ようなパブリック・スペースの構築。

Our design perspective on the public area is to take what people are familiar with from the modern-day town square, and bring it to life in a whole new and differentiated way for a more informed, seasoned and interested traveler
(中略)
We opened up the space and focused on comfort; whether they’re working at a table that allows them the flexibility of standing and sitting, or working from a couch or chair in the room, comfort and the ability to get things done has been our primary focus
HB EXCLUSIVE: Sheraton’s refresh aims to allay owners’ skepticism

そんな感じなんじゃないかと、思いました。


シェラトンの再構築は続く

今回の発表は、長年続くシェラトン改革における「次の一手」。
そしてコレは、シェラトン・ブランドに参加するホテル・オーナーを安心させるための材料という位置付けでもある。

マリオットに買収される以前のSPG時代においても、シェラトンの改革が最も重要な経営課題となっていた。
Starwood Unveils Plans for Sheraton Grand, Brand Revitalization: Meetings & Conventions

シェラトンの何が問題なのか?

シェラトンは80年の歴史をもつホテル・ブランドで、客室数も旧SPGでは最も多かった。
当然ながら各ホテルの設立年はバラバラで、ブランドによる統一感は乏しく、その結果としてイマイチぴんとこないブランドになってしまっていた。

その結果、客室単価はあがらず、成績は伸び悩み。
旧SPGで最も客室数の多いこのブランドを、なんとかテコ入れしようと改革が長年続いていたらしい。

少なくとも「シェラトンが問題だ」というのは、近年のニュース・リソースでも散見されていた。
具体的にどういう改革をやっていたのか、よく知らないが。

ニュース記事の解説によると、過去のそうした改革の試みは、いささか迷走していたらしい。
「ある年にはデザイン戦略が提唱され、次の年には運用面での戦略が提唱され、、、etc
しかしそうした試みが、実際に実を結ぶことはなかった」

What we found is the transformation efforts in the past have been a bit disjointed.
One year, it might be a design strategy;
one year a brand strategy;
one year an operation strategy;
and those never had an opportunity to really take hold.
HB EXCLUSIVE: Sheraton’s refresh aims to allay owners’ skepticism

そういう中で、今回の「パブリック・スペース」に関する改革ビジョンの発表。

シェラトン改革の全体的な最終ゴールは、2020年。

マリオット・SPGの統合は一応今年の夏に始まるし、2019年にはロイヤリティ名称も統一される。

まぁ、そのうちシェラトンもいい感じになるんじゃないですかね。

分かんないけど。


そんな感じ。

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