飛行機のADS-B情報を使い、地図や周辺情報をみるスマホアプリ「INFLIGHTO」を使ってみた

ADS-B情報を使うスマホアプリ「INFLIGHTO」を、ANA国内線の機内で使ってみた。

「INFLIGHTO」では、正確な飛行機の位置を地図上で表示したり、周辺の施設情報をチェックすることができる。

公式サイトはコチラ。

http://www.inflighto.com/


飛行機はGPSを積んでおり、現在地・速度・高度・機体識別番号を「放送型自動従属監視信号」=ADS-B信号として発信している。

他の飛行機のADS-B情報を得て衝突事故を防止したり、地上の管制システムに機体の現在地を送る形。



https://www.ana.co.jp/ir/kabu_info/ana_vision/pdf/61tq/05.pdf

ADS-B信号は受信機をもっていれば、一般人でも受信できる。

ただし受信できるのは、電波が届く範囲の機体情報のみ。

そこで世界中の「趣味の人」が拾ったADS-B信号の情報を、インターネットでリアルタイムに集めて、世界中の飛行機の位置情報をみれるようにしたのが、有名な「Flightradar24」「FlightAware」。

Flightradar24 Track Planes In Real-Time

FlightAware リアルタイムフライト追跡

今回のアプリ「INFLIGHTO」もADS-Bの情報を使っており、正確な飛行機の位置情報を地図上でみれるというワケ。

ちなみに機内で飛行機の位置を知りたい場合、機内ディスプレイに表示される地図でも位置を確認できる。

これもADS-Bで送出する、飛行機に積まれたGPSの位置情報を使っている。

ただしこの場合、大抵はざっくりとした「地図」しか機内に積んでいないため、地上の建物の名前などを表示するような詳細レベルの情報は閲覧できない。

一方「INFLIGHTO」は、ネット経由でADS-Bによる位置情報+詳細レベルの地図情報を取得して、スマホ画面上で表示するというアプリなのだ。

つまり、機内WiFi=インターネットを使う。

最近のANA/JALは、国内線なら機内WiFiが無料なので、これが使える。

ANA国内線「ANA Wi-Fi Service」が2018年4月1日無料に

JAL国内線 飛行機内での無料Wi-Fiサービス

今回はANA国内線「稚内→羽田」の機内でWiFiに接続し、アプリを使ってみた。

機内WiFiは衛星経由での通信となるため速度が遅いが、まぁ使えないことはない。

「INFLIGHTO」を起動すると、まずは自分が乗っている「便名」を入力する。

「NH477」(ANA)とか「JL921」(JAL)とか、アレである。

便名を指定すると早速、地図と機体情報が表示される。

地図と現在地はスマホの地図アプリでも見れるが、スマホは機内だとなかなかGPSが受信できない。

一方「INFLIGHTO」はネット経由でADS-Bの位置情報を拾っているので、サクッと機体の現在地が表示出来るというワケ。

あと、速度や高度も表示。

地図上にはアイコンが表示され、選択すると建物名などが表示される。

機内の窓から見えたモノを探したり、「もうスグ○○が窓からみえるかな?」という感じで使う。

使ってみた感想だが、ちょっと使った時間帯にめぼしい施設の上を通らなかったので、イマイチ感触ナシ。

もうちょい長い時間使えば良かったが、ウトウトしながら使ってたので・・・。


さて。

こうしたスマホアプリでできることは、当然ながら機内のシステムでもできる。

最近のANA国内線では、「FlightPath3D」というシステムでそれが可能。

ANA国内線の機内モニター用「地図」に新機能、機窓からの景色にも対応した「ANA Flight Path」

今回乗った機材では↑に対応してなかったので、チェックできなかった。

また別の機会にチェックしてみたいな、と。


そんな感じ。

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