スカイチームの上級会員資格が無条件で付帯する「ベトナムエアラインズカード」が登場。ただしエリート資格のみ。

ベトナム航空の日本向けクレカ

ベトナム航空から日本向けのクレジットカードがでた。

公式サイトはコチラ。

ベトナムエアラインズカード 三井住友VISAカード

航空会社提携のクレジットカードということで、上級会員資格が付帯するほか、決済毎にマイルが得られるのが特徴。

普通カードとゴールドカードの2種類があり、主なスペックは以下。

普通カード ゴールドカード
年会費 5,000円+税
(初年度無料)
40,000円+税
ポイント(マイル) 1マイル/100円 1マイル/100円
ベトナム航空
ロータスマイル会員
チタニウム ゴールド
スカイチーム会員
アライアンス
スカイチーム・エリート スカイチーム・エリート

還元率は、1マイル/100円と普通。

ただし得られるマイルはベトナム航空のマイルなので、そこそこ用途が定まっていないと厳しい(後述)。

上級会員資格については、ベトナム航空「ロータスマイル」の会員資格が付帯する。

普通カードは「チタニウム」、ゴールドカードは「ゴールド」。

ベトナム航空 ロータスマイルプログラム

またベトナム航空は航空アライアンス「スカイチーム」に所属しているため、「スカイチーム」の上級会員資格も自動で付帯される。

ベトナム航空以外のスカイチーム航空会社に搭乗する場合に、その恩恵を受けられる。

スカイチームには、デルタ航空やエールフランス、大韓航空などが所属しているが、ANA/JALのような日本の航空会社は所属していない。

スカイチーム – Wikipedia

このクレカで付与されるスカイチーム会員資格については、普通カード・ゴールドカードともに「スカイチーム・エリート」

この上には更に「スカイチーム・エリートプラス」という資格があるが、これは今回のカードには付帯しない。

簡単にいうと、このカード=「スカイチーム・エリート」ではラウンジが使えない。


上級会員(スカイチーム/ロータスマイル)

このカードのポイントは「スカイチームの上級会員資格が自動付帯する」ことなので、まずはスカイチームの特典からチェックする。

公式サイトはコチラ。

エリート&エリート・プラス

ベトナム航空でなくても、スカイチームの飛行機に乗る場合は以下の特典が受けられる。

  • デルタ航空
  • アエロメヒコ航空
  • エールフランス
  • 大韓航空
  • チェコ航空
  • KLMオランダ航空
  • アエロフロート・ロシア航空
  • エア・ヨーロッパ
  • ケニア航空
  • 中国南方航空
  • アリタリア-イタリア航空
  • タロム航空
  • ベトナム航空
  • チャイナエアライン
  • 中国東方航空
  • 厦門航空
  • アルゼンチン航空
  • サウディア
  • ミドル・イースト航空
  • ガルーダ・インドネシア航空



「ベトナムエアラインズカード」で付与されるのは「エリート」のみなので、関係するのは左側のみとなる。

スカイチーム
エリート
普通カード
ゴールドカード
スカイチーム
エリート・プラス
本件カードは
関係ナシ
優先チェックインカウンター
座席の優先指定
空席待ちの優先順位
優先搭乗
手荷物制限の追加
空港ラウンジ

※◎は優遇度がアップ

特典の詳細は航空会社(スカイチーム内)によって異なる。

例えば、「手荷物制限が何kgまでOKか」などは航空会社によって違う。

ただ大きなポイントでいうと、「エリート」では空港ラウンジが使えない


ベトナム航空に乗る場合も、もちろん上記「スカイチーム」共通特典が受けられる。

ただ今回のカードでは、もともとベトナム航空の「ロータスマイル」会員資格が付与されている。

ベトナム航空 ロータスマイルプログラム

「ロータスマイル」の特典はベトナム航空独自の特典として、スカイチーム共通特典よりはちょっと充実している(自社会員の優遇)。

その代わり、特典の範囲は「ベトナム航空に乗った場合のみ」がメインなる。

そのベトナム航空独自の、プラスアルファの特典は以下。

普通カード
チタニウム
ゴールドカード
ゴールド
ボーナスマイル
(ベトナム航空搭乗時)
30% 50%
手荷物制限の追加
(ベトナム航空搭乗時)
10キロ免除 15キロ免除
第3者への特典航空券の譲渡 ×
バースデーボーナスマイル 1,000マイル 1,500マイル

誕生日にマイルがもらえるのは、珍しいですね。

あとベトナム航空によく乗る場合、やはりボーナスマイルが嬉しいかもしれない。

ただしこのボーナスマイルは、上級会員取得のための「クオリファイングマイル」には加算されない。

ちなみに通常、ロータスマイルの上級会員資格を取得するためには、以下の条件を達成する必要がある。

ゴールド クオリファイングマイル30.000マイルの獲得
又はマイル加算を伴う搭乗回数30回
チタニウム クオリファイングマイル15.000マイルの獲得
又はマイル加算を伴う搭乗回数20回

上記の条件には達成しないが、よくベトナム航空に乗るという場合には、選択肢に入るカードなんじゃないでしょうか。


ベトナム航空のマイル

「ベトナムエアラインズカード」では決済でマイルが貯まるほか、ボーナスマイルでベトナム航空のマイルが貯まりやすくなる。

ただしベトナム航空の特典航空券は、必要マイル数がちょっと多め。

ベトナム航空 特典航空券

例えば、日本-ベトナムの往復(エコノミー)は、8万マイル(ベトナム航空利用)。

ベトナム航空を使わず、スカイチーム特典航空券の場合は9万マイル

比べてANA/JALの特典航空券の場合、東南アジア往復は3.5万マイル

おおよそ半分で済む。

用途が多そうな日本発着での「提携航空会社」(スカイチームや独自提携しているANA)の必要マイルは以下だが、やはり日系各社よりはちょっと必要マイルが多いかな。。。

ベトナム航空 提携航空会社特典航空券

行き先 エコノミー
(往復)
ビジネス
(往復)
ファースト
(往復)
東南アジア 45,000
(90,000)
65,000
(130,000)
100,000
(200,000)
東北アジア 20,000
(40,000)
40,000
(80,000)
60,000
(120,000)
南西アジア 25,000
(50,000)
50,000
(100,000)
75,000
(150,000)
南西太平洋 40,000
(80,000)
80,000
(160,000)
120,000
(240,000)
北米 40,000
(80,000)
80,000
(160,000)
120,000
(240,000)
中米 40,000
(80,000)
80,000
(160,000)
120,000
(240,000)
南米 50,000
(100,000)
100,000
(200,000)
150,000
(300,000)
ヨーロッパ 40,000
(80,000)
80,000
(160,000)
120,000
(240,000)
中東 40,000
(80,000)
80,000
(160,000)
120,000
(240,000)
アフリカ 50,000
(100,000)
100,000
(200,000)
150,000
(300,000)

ということで、マイルチャート上の旨味は特にないかな、と思った次第。


デルタ・アメックスとの違い

「ベトナムエアラインズカード」ではスカイチームの上級会員資格が自動付帯するが、もともとこの手のカードとしてはデルタ・アメックスが有名だった。

しかしデルタアメックスは最近制度変更が入り、上級会員資格が自動付帯しなくなった。

年間150万円のカード利用で、上級会員資格が付与される形。

ただし、こちらのカードならスカイチームの最上級資格「エリート・プラス」が得られる。

デルタ・アメックスのゴールドメダリオン資格が、自動付帯から利用金額による条件制へ

「エリート・プラス」が欲しい場合は、上記が選択肢に入るかもしれない。


まとめ

ベトナム航空に乗る機会が多い場合は、このカードも選択肢に入るじゃないでしょうか。

ラウンジが必要な場合は「プライオリティパス」で補うとか、別の手段が必要になるけど。

「プライオリティパス」(ラウンジ)は必要か?メリットと注意点。「楽天プレミアムカード」から最短で取得するメモ。

マイルとしては、どうでしょうね。

よく分かりません。

自分はスカイチームだとデルタ航空の「ニッポン500マイル」を貯めてるくらいなんで、正直あんま興味ないというか。

デルタ航空「ニッポン500ボーナスマイル・キャンペーン」が2018年も継続(2019/4まで)


そんな感じ。

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