SPGアメックスの新特典
2018/8にマリオットとSPGが統合することをうけ、SPGアメックスの特典内容が変更となる。
その変更内容の全貌が決定した。
特典内容変更についての、公式サイトでのお知らせはコチラ。
SPGプログラム変更に伴う特典改定のご案内
新旧の特典比較は以下。
特典 | 新 SPGアメックス(日本) |
旧 SPGアメックス(日本) |
---|---|---|
年会費 | 3.1万円+税 | 3.1万円+税 |
ポイント(通常) | 3pt/100円 | 1スターポイント/100円 (新3pt/100円相当) |
ポイント(宿泊) | 6pt/100円 | 2スターポイント/100円 (新6pt/100円相当) |
無料宿泊 | 50,000pt分 カテゴリー6の スタンダード相当 |
カテゴリー6 (シーズン規定なし) |
ホテル レストラン |
15%割引 国内直営レストラン |
15%割引 国内直営レストラン |
付帯資格 | ゴールド | ゴールド |
宿泊実績付与 | 5泊 | 2滞在+5泊 |
獲得ポイントについては、実質変更ナシ。
(獲得ポイント数は変わるが、ポイント自体の価値が変わるため、実質変更ナシ)
マイルへの交換レートや、複数航空会社のマイルに交換可能な点も、変わらない。
大きく変更があったのは、「無料宿泊特典」。
良くなった点として、今までSPGホテルのみ対象だったのが、今後はSPG・マリオットのホテルに対象が広がること。
微妙な点としては、宿泊権利が「50000ptまで」となったこと。
新マリオットでは、必要ポイントにシーズン制が導入され、ピーク・シーズンには必要ポイントが増え、オフピーク・シーズンでは必要ポイントが減る。
50000ptは、「カテゴリー6のスタンダード相当」であり、その意味では「カテゴリー6まで」だった今までと変わらない。
カテゴリー | スタンダード 8月1日有効 |
オフピーク 2019年予定 |
ピーク 2019年予定 |
---|---|---|---|
1 | 7,500 | 5,000 | 10,000 |
2 | 12,500 | 10,000 | 15,000 |
3 | 17,500 | 15,000 | 20,000 |
4 | 25,000 | 20,000 | 30,000 |
5 | 35,000 | 30,000 | 40,000 |
6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
8 | 85,000 | 70,000 | 100,000 |
- ピーク/オフピークの設定は2019年からなので、それまではスタンダードの必要ptで宿泊可能
- カテゴリー8も2019年開始なので、それまでは上記と合わせ「最大でも6万ポイント」で無料宿泊できる
ただし「カテゴリー6のハイシーズンには泊まれない」という意味では、ちょっと微妙。
「無料宿泊特典の1泊」が最大に活きるのは、ピーク時=「現金予約だと価格的に高い時」に使うことなので・・・。
50000ptだとオフピークのカテゴリ7にも泊まれることになるが、果たしてオフピークに使うかなぁ、というのもある。
そこら辺は「ピーク時・オフピーク時」の設定期間がいつになるか次第ではあるけども。
ちなみに、自分の過去2回の無料宿泊の利用は、カテゴリー6だった。
いずれも「ピーク時」ではない気がする。現金予約の場合の価格的に。
– | SPG無料宿泊特典 | カテゴリー | 現金予約の場合 |
---|---|---|---|
1回目 | W ニューヨーク タイムズスクエア | カテゴリー6 | 2.7万円 |
2回目 | セントレジス大阪 | カテゴリー6 (当時) |
2.5~7万円程度 |
SPGアメックス「無料宿泊特典」をセントレジス大阪で使って得した金額をチェック
ただまぁ今後のことでいうと、ピーク時に使えるなら使いたいけど。
ま、ピーク/オフピークの設定開始は2019年からだし、どうなるかちょっと分かんないな。
少なくとも、無料宿泊の選択肢にマリオットが増えるのは嬉しい。
個人的な経験上、「利用できる対象ホテルが増える方が重要」というのが正直なところ。
結局「無料宿泊」はスタンダード・ルーム&朝食ナシなので、そうでない予約をしたい場合に使いにくい。
上手く活用できるチャンスがそれほど多くないというのが、個人的な所感なので。
(朝食は、必要なら現地でつければいいとしても、スタンダード・ルームというのが・・・)
ちなみにこの「50000pt分」、2泊に分けての利用はできない。あくまで「1泊分の権利」。
また既に付与されている無料宿泊特典も、今後この「50000pt分」の扱いに変更される。
そのほか、付与されるステータス=ゴールドについては、ステータス自体は「ゴールド」で変わらない。
ただし8月にステータス自体の特典内容も変更になるため、その影響は受ける。
以下、そこら辺の「ゴールド」ステータスについて。
新マリオットのゴールド特典
SPGアメックスで付与されるステータスは、いままでと同じ「ゴールド」。
ただしロイヤリティ・プログラム自体が変更されるため、ゴールド・ステータスでうけられる特典内容はちょっと変わる。
以下、新・旧のゴールド特典について。
なお旧特典でも直近では、SPGとマリオットの両方でゴールドとなることができたが、SPGとマリオットでは「ゴールド」の特典内容が微妙に異なる。
それが新ロイヤリティ・プログラムでは、SPG・マリオットのゴールド特典が統一される。
特典 | 新ゴールド (マリオット/SPG) |
旧ゴールド (マリオット) |
旧ゴールド (SPG) |
---|---|---|---|
無料WiFi | ○ | ○ | ○ |
ボーナスポイント | 25% 通常10pt/1ドル →12.5pt/1ドル |
25% 通常10pt/1ドル →12.5pt/1ドル |
50% 通常2pt/1ドル →3pt/1ドル |
レイトチェックアウト | 午後2時 (新プラチナは4時) |
午後4時 (旧プラチナと同じ) |
午後4時 (旧プラチナと同じ) |
ウェルカムギフト | ポイント (250~500pt) |
× (プラチナはptギフト) |
選択制 ポイント(250~125pt) ドリンク |
客室アップグレード | コーナールーム 高層階 眺めの良い部屋 (スイートは含まず) |
コーナールーム 高層階 眺めの良い部屋 (一応スイート含む) |
コーナールーム 高層階 眺めの良い部屋 (スイートは含まず) |
ラウンジ | × | ○ ラウンジ朝食も無料 |
× |
「ゴールド」として享受できる特典についての大きな変更点は、レイトチェックアウトが2時までになった点と、ラウンジ利用(マリオット)ができなくなった点。
ボーナスポイントはマリオット・ベースでみると変わらないが、SPGに宿泊した場合で考えると50%→25%にダウン。
ベースとなる獲得ptは増えるんだが(SPG3pt=新9pt相当→新12.5pt)、一般会員との差が25%に減ってしまう。
その他、細かい話は以下なども参照。
個人的には、レイトチェックアウト・ラウンジ利用がなくなったのは、ちょっと微妙・・・。
まとめ
「SPGアメックス」としての、クレカ自体の特典はさほど変わらないかな、と。
「通常の買物でマイルを貯める」という意味でも、1.25マイル/100円で変わらず。
ただし、付帯する「ゴールド・ステータス」の特典内容自体が変わる。
ゴールドとしての特典内容は、「結構ダウンするなぁ」というのが正直なところ。
うーん。
カードを継続するかどうか・・・
個人的に、このカードのメリットは大きく分けて3つ。
(旧スターポイントの「使い勝手の良さ」は別とした、換金計算しやすい金額的なメリット)
- 無料宿泊特典
- ショッピングで1.25マイル(&宿泊時のポイント増)
- ゴールド特典(主にレイトチェックアウトとUPG)
ちょっと直近の例で試算すると・・・
「無料宿泊特典」は、少なく見積もっても2.5万円くらいで使えた感触。
(50000ptになる今後はまたちょっと分からないが)
「ショッピング・ポイント」は、例えば年間の利用額が100万円なら、よくある1マイル/100円との差額は2500pt。
→2500pt×1.25マイル=3125マイル
自分の場合、ANA/JALカードのダブルマイルの店舗ではそちらを優先するが、それ以外はSPGアメックスを使っており、100万円は超える。
(具体的な利用額は、ちょっとここではアレだが)
「ゴールド特典」は、直近のUPGによる差額恩恵は1.6万円だった。
ベトナムのビーチリゾート「シェラトングランド・ダナンリゾート」、全長250mの超ロングプールが最高だった – やじり鳥
ただUPGは運次第だし、「UPG差額がそのまま金額分の価値を持つか?」というと微妙なトコロ。
ということで個人的な直近例でいうと、、、
「2.5万~」(無料宿泊)+「3125マイル/100万決済~○○」+「1.6万円?」(UPG/運次第)。
特に決済額が200万円を超えてくると、この例でもシンプルに「お得」ということになりそう(0.25%マイルの差額=6250マイル)。
またUPGの回数が増えれば、もうちょいアレかな。
個人的に、最近はSPG・マリオットの予約を増やし始めたので、そこら辺の様子をみたいトコロ。
ということで。
自分の場合、とりあえずカード継続するかな、という。
ただし「換金計算しやすい金額的なメリット」だけで考えると、やはり「無料宿泊特典」に依拠する割合が大きい。
そのため、ピーク・オフピークが導入される2019年以降は、また利用実績をみて判断していく必要があるかな、と思った次第。
そんな感じ。
SPGアメックス、SPG・マリオット宿泊決済で「100円につき5スターポイント」(6.25マイル還元)を2018/12まで継続