泉佐野市がふるさと納税「閉店キャンペーン」、返礼品に追加して20%の「Amazonギフト券」付与

泉佐野市(大阪)が、ふるさと納税「閉店キャンペーン」を開始。

返礼品に加えて、寄付金の20%のAmazonギフト券を付与する。


期間 2/1~3/31
対象 直営の特設サイト「さのちょく」のみ
※2/1から「泉佐野チョイス」が名称変更
付与 Amazonギフト券 10~20%
※返礼品の配送時期指定で異なる
10%:順次配送
20%:5月以降を指定
付与時期 Amazonギフト券は5月以降に順次配布
登録メルアドに送付される
注意点 100億円に達するか、返礼品の売り切れで終了
配送月付毎に申込上限数があり
クレジットカード決済のみ対象

返礼品の配送時期をずらすため、「5月以降の指定月」の場合は20%にしている模様。

「100億円還元」と記載がある通り、寄付額が100億円に達したら終了。

返礼品の在庫切れでも、キャンペーン終了となる。

なお、2月以前に「泉佐野チョイス」でふるさと納税を申し込んだ場合は、対象にならない。

ポイント交換前でも、対象外となる。寄付のやり直し、キャンセルも不可。

直営サイト「さのちょく」(旧泉佐野チョイス)はコチラ。

ただし、サイトが重すぎて繋がりにくいので注意。

大阪府 泉佐野市ふるさと納税特設サイト

※チャームポイントは、「泉佐野チョイス」時代の「ふるさとチョイス」風デザイン(笑)から一新されたところ

「さのちょく」内のキャンペーンページはコチラ。

※こちらも重くてなかなか繋がらない

100億円還元!閉店キャンペーン

関連ニュースはコチラ(泉佐野市の「会見」映像を含む)。

NHKニュース ふるさと納税 返礼でギフト券100億円分を提供 大阪 泉佐野

さて。

「ふるさと納税」は6月から厳格化し、高還元率(3割以上)や地産品以外の返礼品は排除される見込み。

厳密には、そうした返礼品を用意する市区町村は、5月上旬に「控除の対象外」として指定される。

やじり鳥 遂に今年は「ふるさと納税」が厳格化、3割超の返礼品「控除対象外」化は6月から

総務省判定が5月上旬のため、泉佐野市では2月・3月に閉店キャンペーンを行うんだろう。

泉佐野市の会見によると、「皆様への感謝の意味をこめまして、100億円還元キャンペーンを実施します」と言っている。

泉佐野市はポイント制(寄付でポイント付与、ポイントを返礼品に交換)の直営サイト「泉佐野チョイス」を運営していた。

これを1/31をもって終了し、ダイレクト返礼方式の「さのちょく」にリニューアルした形。

やじり鳥 ふるさと納税の収入額1位の「泉佐野市」、直営サイトでは1/31に新規受付停止、4/1で総務省指導に対応予定

リニューアルのシステム改修費用も含め、そこそこ予算を使っていそうだ。

しかし泉佐野市(大阪)と言えば、ふるさと納税での収入額が全国1位の135億。

そこそこ金をもっているのである。

しかしよくよく考えると、その「金」はどこからきたんだろうか?という気がしないでもない。

大量のAmazonギフト券や、システム改修・運用の予算。

もともと「ふるさと納税」は、住民税・所得税(内訳はほぼ住民税)を他の自治体に「納税」(寄付&免税)するスキーム。

返礼品自体はそのスキーム内のものとして理解できるとして、「おまけの」Amazonギフト券というのはどうだろうか。

「おまけ」って何?という。

本来は住んでいる自治体におさめらる住民税、国におさめられる所得税が・・・

いったん他所の自治体に納税(寄付)されたつつ、グルッとまわってAmazonギフト券に化けて帰ってくるのか?

今までも、「返礼品そのもの」がギフト券だったり、自治体からふるさと納税ポータルにアフィリエイトが渡ることはあった。

ふるさと納税ポータルである「ふるなび」がAmazonギフト券を追加付与したり、ANAがマイルを追加付与することはあった。

しかし自治体がダイレクトに「返礼品にプラスしてAmazonギフト券」というのは、ちょっとこう、意味が分からないな。

ふるさと納税も、「くるところまできたな」感(笑

まぁ、面白いからいいんじゃないでしょうか。

なお本件について、総務省からは「遺憾の意」だけが表明されている。

今回反旗を翻した「泉佐野市」は、以前から総務省からの指示に従わず、アンケートも無視。

総務省から資料中、名指しで揶揄される「1番やんちゃな自治体」となっている。

しかしこうした事例も、我らが日本国にとっては貴重な経験となり、今後の国政に活かされていくのではなかろうか。

分かんないけど。


ちなみに、5月上旬「控除対象外」の判定で、泉佐野市がどうなるかは不明。

控除対象外になった場合でも、それ以前の寄付分はセープっぽい。

ただ、こうした「やんちゃ」な自治体に寄付した場合は、確定申告時にチェックが入りやすくなるという話もあるので、その点は留意事項。

そこら辺の話はたまに情報をいただくので、必要な場合は下記の「コメント」部を参照ください。

やじり鳥 ふるさと納税、3割指導に従わない自治体は控除の対象外になる可能性

やじり鳥 ふるさと納税の収入額1位の「泉佐野市」、直営サイトでは1/31に新規受付停止、4/1で総務省指導に対応予定


そんな感じ。

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