ANAが台風など悪天候時の欠航を補償するキャンセル保険「そらもよう」を開始

ANAが台風など悪天候による欠航・遅延(6時間以上)を補償するキャンセル保険「そらもよう」を開始する。

2019年10月1日から。

公式サイトはコチラ。

ANAのキャンセル保険 「そらもよう」


現時点でも悪天候による欠航については、無償でキャンセル・変更が可能ではある。

ただしANAが機材・空港の状況などを判断しつつの決定になるため、出発時刻の直前に欠航が決まることもある。

悪天候などが理由の変更・払い戻し

今回のキャンセル保険「そらもよう」では、日本気象協会による欠航リスク診断を用いて、出発の5日前から自己負担なしでのキャンセルが可能になる。

取消手数料および払戻手数料が補償される形(いったんの支払いは必要)。

またANA側で「悪天候による欠航」を決定した場合、ホテル代などの別途費用は補償されないが、「そらもよう」の場合は一律一万円が補償される。

この「一律一万円」については、「追加宿泊費用、追加交通費、追加食費および目的地において提供を受ける予定であった予約済みサービス等の取消料」に対するモノ。

実際の被害が1万円以下でも1万円もらえるが、逆にいうと1万円までしかもらえない。

ただまぁ5日前とかなら、ホテル代のキャンセル料は当日・前日より安く済むことが多いとは思う。


また本保険の特徴としては、「目的地でのイベントの中止または延期」も補償の対象となる点。

これは悪天候とは関係なく、旅行目的のイベント中止で飛行機のキャンセルができる。

コンサートとか、スポーツの試合とか、そういうのですかね。

ただし、この場合は「一律一万円」の補償対象にはならない。航空券のキャンセル費用のみの補償となる。

※下記における(2)の対象になるのは、悪天候による欠航系のみ


補償の詳細は、以下の通り。

(1)キャンセル費用補償

以下のいずれかの事由に該当し、航空券の予約をキャンセルした場合に、航空券の購入者に生じる取消手数料および払戻手数料を補償いたします。

・悪天候による欠航のおそれ

・目的地でのイベントの中止または延期

・急な業務出張

(2)欠航・遅延費用補償

以下のいずれかの事由に該当した場合にかかる予定外の追加費用(追加宿泊費用、追加交通費、追加食費および目的地において提供を受ける予定であった予約済みサービス等の取消料)を補償いたします(定額 1 万円)。

・搭乗便が悪天候等の不可抗力の事由により欠航となった場合

・搭乗便が悪天候等の不可抗力の事由により到着予定時刻より 6 時間以上遅延して到着した場合

利用予定空港へ向かう交通機関に運休、欠航または 2 時間以上の遅延が発生したことにより、搭乗便を出発予定時刻から当日 6 時間以上後に出発する航空機または翌日の航空機に変更した場合

https://www.ana.co.jp/group/pr/pdf/20190920.pdf

※空港までの電車が止まって、6時間以上後の便に変更した場合の費用も補償される


保険料は300円~2280円。

チケット代によって異なるので、公式WEBサイトを参照。


なお、本保険は「機材故障による欠航」は対象とならない。

機材故障の場合、航空券の無償キャンセルや宿代補償などは、ANA側で対応している。

機材故障などが理由の変更・払い戻し

さて。

航空券のキャンセル補償というと、遅延補償なんかはよくクレジットカードに付帯していたりする。

また有名どころでは、アメックスの「キャンセル・プロテクション」でしょうか。

ANAゴールドカードのサービス

ただしキャンセル・プロテクションは、身内の不幸やケガ、出張による旅行断念の場合のみ対象。

悪天候による欠航などはカバーしていない。

カード会員様ご本人、カード会員様ご本人の配偶者またはカード会員様ご本人の1親等以内の親族の死亡・傷害または疾病による入院に基づくキャンセルの場合:10万円(年間最高)

カード会員様ご本人、カード会員様ご本人の配偶者またはカード会員様ご本人の子供の傷害による通院に基づくキャンセルの場合:3万円(年間最高)

カード会員様ご本人の社命出張に基づくキャンセルの場合:10万円(年間最高)



飛行機の欠航で一番遭遇しやすいのは悪天候(台風・降雪)なので、今回の「そらもよう」保険は結構いいかもしれないですね。

特定のイベント目的の旅行とか、台風シーズンの旅行なんかでは、保険をかけとくのもありかもな、と思いました。

ただまぁ、台風シーズンの沖縄とかは、ばっちり「特定便」扱いで保険料も高めになってるけど。。。

ほい。

そんな感じ。

この記事を書いた人 Wrote this article

tonogata
TOP