もともとANA・JALの国内線割引運賃は、ダイヤが確定してから発売する「年2回の一斉発売」が基本だった。
年に2回、半年分の航空券を一斉に発売開始する形。
しかし2018年秋には、ANAが一部運賃のみ「355日前からの予約」に対応(FLEX・ANA SUPER VALUE EARLY)。
続く2019年秋には、JALが全ての運賃で「330日前からの予約」を開始している。
そして今回、ANAが2020年2月から残りの割引運賃ANA VALUE・ANA SUPER VALUEについて、「355日前からの予約」に対応することを発表している。
ANA VALUE・ANA SUPER VALUEが355日前から予約可能に
※それに伴い、先行して355日前予約用に用意されていた「ANA SUPER VALUE EARLY」は廃止予定
ただしANAの場合、特典航空券やプレミアムクラスは「年2回一斉発売」のまま残る。
ANAとJALの早期予約の状況を表にすると、以下の通り。
– | ANA | JAL |
---|---|---|
割引運賃 | 355日前 ・ANA SUPER VALUE ・ANA VALUE |
330日前 ・先得 ・特便 |
上位座席 | 年2回(8月/1月) ・ANA VALUE PREMIUM ・ANA SUPER VALUE PREMIUM |
330日前 ・ファーストクラス ・クラスJ |
特典航空券 | 年2回(8月/1月) | 330日前 |
ANAが特典航空券を355日前予約にしない理由は、以下の記事に詳しい。
ダイヤが決まらないと機材が決まらない=座席数に応じて用意する特典航空券を設定しにくい。
355日前から買える「ANA SUPER VALUE EARLY」など、国内線新運賃についてANAの担当者に聞く – トラベル Watch
そうなると、プレミアムクラスも同じような理由だろうか。
(「機材が決まってから売りたい」という考え方)
個人的には、ここまできたら特典航空券やプレミアムクラスも355日前予約にすればいいのに、、、と思うが。
まぁなかなか、そうはいかないみたいですね。
ANA・JALが早期予約化を進める理由は、旅客単価の向上。
つまり、なるべく高くチケットを売るため。
実際、その効果は決算資料などで言及されている。
ANA国内線の飛行機代は高くなったのか?決算とグラフでみる早期予約化による旅客単価の向上効果 – やじり鳥
ほい。
まぁ、早期予約化ということで。
そんな感じ。