利尻島のサイクリングロード
利尻島には、鴛泊~沓形の区間にかなり良い感じのサイクリングロードが整備されている。
島の外周60kmのうちの25kmくらいに自転車専用道がある形で、車道も併用すれば島の一周も可能。
下記マップの上部、赤線部分がサイクリングロードである。
利尻富士町 サイクリングマップ

- 野塚展望台
- 2.8km/20分
- 姫沼交差点
- 1.5km/10分
- 湾内大橋
- 2.6km/19分
- 利尻富士温泉(鴛泊スタートの場合)
- 2.3km/18分
- 富士野園地
- 7.1km/58分
- 大磯駐輪駐車公園
- 4.5km/38分
- 種富駐輪駐車公園
- 4.1km/32分
- 利尻町運動公園(沓形スタートの場合)
- 合計 24.9km/3時間15分
自転車で島を一周すると7.5時間(時速8kmの遅め)。
一周せず、サイクリングロードのみの場合は3時間程度。
ただし島を一周する外周道路は起伏が結構あるので注意。
自分は登りの坂道では諦めて自転車をひいて歩いていた。
サイクリングロードも、多少は起伏あり。
※可能なら電動アシスト自転車のレンタルを推奨
今回、自分は鴛泊港フェリーターミナル付近のホテルに泊まっており、そこを基点とした。
この場合、上のマップでいう4番「利尻富士温泉」からスタートすることになる。
以下は利尻富士温泉(鴛泊)基点で、2回にわけて走った自転車専用道のメモにて。
利尻富士温泉~野塚展望台ルート(森林コース)
鴛泊港から徒歩10分の利尻富士温泉からスタート。
短い距離だが、登り坂になる。
利尻富士温泉
自転車専用道は島の外周道路のちょっと内側にあり、利尻富士温泉のところからサイクリングロードに入っていく感じですね。

この区間の特徴は、何と言っても「山中に切り拓かれた、静かな自転車専用道を行く」というもの。
車道もない山の中に自転車専用道だけがあり、かなり不思議な感じで、走ってて気持ちが良いです。

自転車専用道って、車道に並走してるパターンが多い気がするけど、ここは本当に「自転車専用道」だけがポツンと?山の中を走っている。
車も徒歩の人もいないので、他に自転車の人がいなければ、本当に誰ともすれ違わない。
今回も、一度地元の人(自転車)とすれ違っただけだった。
いやー、めちゃくちゃ気持ちいい。
「この自転車専用道は素晴らしすぎる」という感想と、「整備するの相当お金がかかっただろうな~」という興味から、後日地元民にきいてみたら「観光誘致のため、自転車専用道の整備に70億かけたからね!!」って言ってた。
「20年くらい前に大金かけて作ったけど、観光客にほとんど知られてないから空いてる」とのこと。
それはともかく、この区間のメインの見所は「湾内大橋」。
山と山を繋ぐ長さ193mの長い橋で、もちろん自転車専用道路です。
さすが70億かけただけあるな、という(笑)

この橋は、渡るのが怖くてちょっと腰が引けた。
眺めは非常に良いんですが、この細い橋を、この距離、怖い~。
なるべく真ん中を走りました(笑)

なお、この橋の付近には「富士見休憩所」という屋根付きのベンチあり。
こういう休憩スポットが、たまに設置されてて気分よくサイクリングできますね。
急な雨の時にも助かりました。

利尻富士温泉~利尻町運動公園(草原コース)
鴛泊から沓形の区間は、草原が中心のサイクリングロードになっている。

ひたすら笹の草原が広がる感じですね。
自転車専用道路なので、相変わらず全く人がいません。
爽快すぎる。
風が吹き渡り、笹の揺れる音だけが聞こえてくる世界。
そして遠くに見える、利尻富士。

利尻島は高い建物が少なく、大きな山も利尻富士くらいしかない。
そのため、草原のサイクリングロードからも利尻富士が見える。
草原の中にポツンと、利尻富士を眺める休憩スポットも用意されてたりします。
※この日は雲が多く利尻富士がみにくかったけど

それにしても、この熊笹の大草原。
めちゃくちゃ広い。
国有地も多いようだが、「これって家を建てたり、農業に使ったりしないのかな」と思って地元民にきいたら、基本的に利尻は漁業の人が多いので海沿いに住んでるし、農業もやらないから、内陸の土地は民有地であっても誰も使わない、とのことだった。
ということで、内陸の草原、すげー広い。
ちなみに、このサイクリングロードも結構車道からは離れたところにある。
自転車専用道路の道路名は「北海道道 1076号 利尻富士利尻自転車道線」。

標識もなかなかユニークで、登り坂の場合は亀の看板がある。
※↓の場合、大した起伏ではないけど

下り坂の場合はウサギの看板。
スピードを出しすぎるな~という注意喚起ですね。

対向する自転車が来た際に、スピード出しすぎてると危ない。
あと沓形の街に近いあたりだと、地元民が徒歩で散歩してたりする。
自転車の人とは、さっぱり会わなかったけど(笑)
ということで、この区間の見所としては・・・
まず、夕日ヶ丘展望台。
サンセットがキレイにみえるポイントです。

あと沓形の街には、「味楽」という有名なラーメン屋あり。
利尻昆布をふんだんに使った「焼き醤油ラーメン」がめちゃくちゃ美味いです。
マジで美味いです。

レンタル自転車屋の選択肢
これだけ自転車専用道が充実している利尻島だが、自転車をレンタルできるお店は少ない。
まず、鴛泊港付近にある「雪国レンタル」。
「旅館雪国」が運営しているレンタル屋で、宿泊者の割引サービスもあり。
雪国レンタル(公式HP)

時間 | 自転車 | バイク(50cc) |
---|---|---|
1時間 | 400円 | 1000円 |
2時間 | 800円 | 2000円 |
3時間 | 1200円 | – |
フリー | 1500円 | 3000円 |
自分は「フリー 1500円」で自転車をレンタルしました。
マウンテンバイク・カゴ付きのママチャリを選べる。
電動アシスト自転車はナシ。
なお、↑写真の小屋にはスタッフ不在の場合あり。
人がいない場合、入口窓の貼り紙に書かれた番号に電話するとスタッフが5分くらいできてくれます。
また自転車の返却も「そこら辺においといて」とのこと。
自転車には鍵がついておらず、「あれ、鍵がないですか?」ときいたら、「島内で自転車を盗む人とか、いないからですね~」と。
確かに海外でも島で自転車を借りると、鍵がついてないことも多いですね。
また別日には、滞在したホテル「利尻富士観光ホテル」で自転車を借りた。
宿泊者専用のサービスであるが、何と言ってもこちらは電動アシスト自転車がある!!

レンタル料金は最初の2時間が1500円、延長1時間につき500円。
自分は7時間ほど借りたんだけど、4000円でした。
ちょっと高いけど、個人的には断然、電動アシスト自転車がオススメ。
緩い傾斜が結構あるので~。
ここでのレンタルの詳細については、以下を参照。
島を一周する際の留意事項
今回、自分は徒歩で島を一周したので、自転車では「自転車専用道」のみ走って観光した。
島を自転車で一周する場合の留意事項としては・・・
サイクリングロードは「島の外周道路」より少し内側にあったり、道が曲がりくねってたりする。
そのためサイクリングロードを使うと「外周道路だけ」より距離が7kmくらい増える。
※外周道路=53km、外周道路+サイクリングロード=60km
一方、景色としては断然サイクリングロードの方がよいです。
自転車とはいえ60kmはなかなか疲れると思うので、どちらを選ぶか・・・という感じですね。
なお、自分が徒歩で一周した際の話は以下を参照。
まとめ
この自転車専用道路は、めちゃくちゃ良い!!
静かな森林あり、雄大な大草原あり、利尻富士の景色は見事。
オススメです。
ほい。
そんな感じ。