高知、寒い夜に
まだまだ寒さが残る3月、夜の高知を歩いていた。
夕飯が食いたいのだ。
「ひろめ市場」に行ってみると大盛況で、「ただいま満席です」の看板。
試しに入ってみるも、やはり大混雑で無理そうだ。
くぅううう。
こんな寒い夜に。
なかなか晩飯にありつけないとは。
震える。
「そういえば高知は屋台餃子があるんだっけな」と思い出す。
気を取り直し、トボトボと歩き始めたのであった。
屋台餃子「屋台安兵衛」
スマホの地図を頼りに歩いてくと、屋台餃子があった。
暗闇の中にポツンと、駐車場のスペース?を使った赤い屋根の屋台。
こちらは高知名物の屋台餃子が食えるという、「屋台安兵衛」さん。
この行列、人気店なんですな~。
屋台安兵衛(食べログ)
東京だと恵比寿や目黒という上品な街に店舗があるようだが、やはり屋台。
本家の屋台で、食ってみたい。
のぞいてみると、威勢のいい店員さんが掛け声をかけながら、ひたすら餃子を焼いている。
活気あり。
かなり長い列だが、やむなし。並ぼう。
このコロナ禍で休業中のお店も多いなか、これ以上歩き回ってもしょうがあるまい。
看板をみるに、少なくともこのお店は3時までやっているらしいし。
結局、45分ほど並ぶことになった。
屋台だけにサクッと順番がくるかと思いきや、意外とそうでもなかった・・・。
やっと順番がやってきたので、早速メニューにとりかかる。
並んでいるときに観察していたが、餃子は割と提供に時間がかかる模様。
調理時間は長くないが、何しろ提供も順番待ちなのだ。
餃子を注文しつつも、「スグに出せます」と記載のあった「おでんの盛り合わせ」(500円)とビール(600円)をいただく。
おでんの「盛り合わせ」は、6品。
歯応えザクザクのじゃこ天、カラシをつけて食う大根・・・。
美味しい。
そして何より、あったかい~。
とりあえず「飢えと寒さ」から復旧した。
そして、ちょうど「おでん」を食い終えたところに、餃子が到着。
オーダーから提供に時間差がありそうなことから・・・
一挙に2人前を発注していた当方。
抜かりなし。
小ぶりな一口サイズの餃子。
皮が、パリッパリやね。
蒸した後、鉄のフライパンに油を投入して「焼き揚げる」という調理法らしい。
食べてみると、食感は「軽い」。
パリンと噛んだ皮の中に、フンワリ餡が入っており、肉と野菜のジュースが溢れ出す。
イイネ!!
イメージ的には「おっとっと」に近いエアリーな餃子で、パクパクいけちゃう。
これは美味い~。
「焼き揚げ」餃子というだけあって、普通の餃子と全然違うな。
ビールとの相性もよく、ペロリと2人前をいただけた。
これ、2人前を頼んで正解だった。。。
「呑兵衛屋台」のしじみラーメン
空腹にビールを投入したものだから・・・
フンワリいい気分。
夜空を眺めて思う。
「あぁ、月がキレイだ」
ラーメンを食おう。
スマホの地図でラーメンを検索したら、近くに「しじみラーメン」で有名なお店があった。
呑兵衛屋台(食べログ)
店名に「屋台」の文字はあるが、普通の中華屋さんの店舗形式。
「しじみラーメン」(930円)。
具はしじみとネギのみ。
大量のしじみが入っている。
スープを飲むと、これ、堪りませんね。
結構スープに塩・胡椒が効いてて、ちょっと辛いくらい。
そこに滋味あふるる、オルニチン・パワー。
酔った頭で、しじみの身をポチポチと箸で剥がしては、食う。
噛むと弾けて、ジュワ~っと。
出汁となってスープに吸われても、まだこのエキス感!
プルプル震える箸つきで、ポチっては食い、ポチっては食い・・・。
もう夢中(笑)
これは、酔っ払いを夢中にさせる作業ですな。。。
美味しくいただけました。
ほい。
そんな感じ。