枠への扉

ロバート・A・ハインライン曰く

夏への扉

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。

家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。

2021年7月14日、かくいうぼくも、「枠への扉」を探していた。

8月の3連休の予約をついつい先延ばしにした結果、気がつけば7月も半ばを過ぎ・・・

連休の航空券は、手が届かないような高額になっていたからだ。

枠。残席。格安チケット。

何だっていいが、ぼくには3連休を満喫するための(お財布的に現実的な)「移動手段」が必要だった。

そんな時、ちょっと前にとった特典航空券の予約をANAのWEBサイトで表示してみると、見慣れない、きれいなオレンジ色のボタンがでてきた。

ANA 振り替え手続きボタン

「振替手続きへ」

有休をとって使おうと思っていたが、とれそうにない。

とりあえず別の日時に変更しておこうと、「振替手続き」のボタンを押してみる。

すると、変更可能な日付に「例の連休」が出現した。

新規に予約しようとすると特典航空券の残席はない日付だ。

この振替手続きからだと、特典航空券の枠がなくとも変更先に指定できるらしい。

出発日から1ヶ月をきっており、有償航空券側の残席がある限り。

試しに別の路線で、新たな特典航空券の予約を8月の平日で作ってみて、それから特典航空券の残席がないはずの連休に変更を試みる。

やっぱり変更できた。

「やったぞ、ピート!」

「枠への扉が開いた!!」

ピートは聞き流して、受け皿のジンジャエールをちびちびと飲んでいる。

薄情なやつめ。

しかし、こうして僕の夏の予定は、なんとか埋めることができた。

・・・。

ホテルの予約をする段になって、あることに気付いた。

ホテル・・・

たっけー!!

クソたっけー!!

マジか。

まどかマジか。

ホテル高すぎて、やっとれんやん。

おー尿!!
(Oh,No!!)

って感じだぜ。

ほい。

そんな感じ。

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tonogata
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