九州を一周する観光列車「36ぷらす3」の日曜日ルート(大分-博多)で、土足厳禁の畳車両に乗ってきた

「36ぷらす3」の日曜日ルート(大分-博多)

36ぷらす3 外観

九州の全県をぐるっと一周する観光列車「36ぷらす3」に乗ってきた。
36ぷらす3 公式サイト

設定ルートとしては九州を一周するが、曜日によって走行範囲が決まっている。
木曜日から月曜日までの5日間で、九州を一周する感じ。

自分が乗ったのは「日曜日ルート」で、これは大分から博多までの移動となる。

36プラス3 ルート

大分駅から博多駅まで、約5時間かけて移動する。

途中、杵築駅・中津駅・門司港駅では一時停車。
ホーム上での「おもてなし」(イベントや物販)がある。
※門司港駅では改札の外に出ることも可能(40分)

36プラス3 旅程パンフレット

「ランチプラン」として予約すれば、食事がでる。
※食事ナシの「グリーン席プラン」も販売アリ

座席は大きく分けて「個室」と「座席」があり、価格が結構違う。
ちなみに食事の種類も「個室」と「座席」では異なる。

今回自分が予約したのは、「ランチプラン(座席)」で1.6万円
大分→博多は、特急ソニックであれば6000円程度で移動できるが、「36ぷらす3」ではグリーン席の料金が必要になるほか、食事代も追加されているので、結構価格が違う感じですね。

予約は公式WEBサイトから可能。切符は発券されない。
予約後にメールで送られてくる「最終旅程表」を印刷するか、スマホの画面で見せて乗車する。
※改札も、そのメールを画面で見せて通過する

土足厳禁の「畳」車両(6号車)

「36ぷらす3」では、車両毎にテーマや装飾が異なる。
今回自分が予約したのは6号車。

36プラス3 6号車 内観

この6号車はちょっと変わっていて、床が「畳」になっている。
熊本県八代産のイ草を使った畳とのこと。

車両の入口に下駄箱があり、自分の座席番号のところに靴を入れてから座席に向かう。

36ぷらす3 6号車 下駄箱

「お、畳なんて珍しいな!!」と興奮しながら予約したワケだが・・・

ビュッフェなど他の車両への移動や、一時停車駅での買物など、いちいち靴を履かないとイケない。
ちょっと面倒。

ただまぁ、せっかくなので「こういうのもアリかな~」とは思った。

車内は、木・皮がふんだんに使われ、落ち着いた雰囲気。

36プラス3 車両設備

座席上の荷物入れは、飛行機と同じような収納形式。
ちなみに座席テーブルのギミックも、飛行機のビジネスクラスとかと同じだった(肘掛けの下からテーブルを引っ張り出すタイプ)。

6号車の終端には、ちょっとした「畳の部屋」があった。
自由スペースみたいな感じですね。ここに座って過ごしている人もいました。

36ぷらす3 6号車 自由スペース

杵築駅での「おもてなし」

最初の「おもてなし」(一時停車)は、杵築駅(大分)。
15分ほど停車する。

36ぷらす3 杵築駅でのおもてなし

靴を履いて外に出てみると、駅のホームで物販の出店があった。

「高平おばちゃんズの手作りコロッケ」(100円)、大分のブランド卵を使った「蘭王ゆでたまご 2ヶ」(100円)、「昔ながらのドーナツ 2ヶ」(100円)など。

他にも物販など色々あったが、せっかくなので「人気No1!」とあったコロッケを買った。

高平おばちゃんズ コロッケ

コロッケ1つを買うにも手提げに入れてくれたんだが、その手提げが新聞紙を使ったお手製の紙袋で、出来映えも秀逸。ほっこりしました。

コロッケは少し冷めていたが、ホクホクしてて美味かったです。

食事(四季の味 ぎんなん)

食事は「個室」と「座席」で異なる。

自分が乗った「座席」では、「四季の味 ぎんなん」による弁当箱が提供された。

36ぷらす3 ランチ メニュー

ちなみに弁当箱を包んでいた風呂敷は「36ぷらす3」のオリジナル。
食い終わったら、そのままもらえる感じですね。

食事の方は、結構ボリュームがあった。

36ぷらす3 ランチ

一つ一つが丁寧に味付けされてて、美味い!!
さすがに、和食屋が作ってるだけあるな、と。

「なんだ駅弁か」みたいなノリで食ったので、美味くてビビった。

あと「36ぷらす3」では、ルート上の観光地のちょっとした紹介を、車掌直々に放送するんですね。
それがまた、良い。

車掌感溢れる(?)抑揚と落ち着いた声で、観光地のエピソードなんかが流れてきて。
それを聞きながら、弁当を食って、車窓を眺めて。
「うーん、シブいねぇ、落ち着くねぇ」という感じで。

36プラス3 車窓とランチ弁当

中津駅での「おもてなし」

続いて、中津駅に到着。

中津駅では、ホームで絶賛「おもてなしの舞」?が地元の子供によって披露されていた。

36ぷらす3 中津駅でのおもてなし

中津と言えば「唐揚げの聖地」。

出店でも唐揚げがあったが、自分は前日たくさん唐揚げを食っていたので、他のモノを・・・。
弁当で腹一杯な中、出店の唐揚げは「複数個で1000円」と、少量の小分けもなかったので。

結局、100円の「薄皮饅頭」を買った。
スイーツ代わりにどうかな、と思って。

薄皮饅頭と36プラス3のコーヒー

コーヒーについては、ビュッフェ車両で販売している。
味は「ほんのり」と「まったり」の2種類があり、一杯400円

カウンターでお金を払って紙コップをもらい、近くにあるコーヒーマシンにセットして淹れる「セブンイレブン方式」。
コーヒーは、ちと高いネ。

36ぷらす3 コーヒーマシン

門司港駅での「おもてなし」

門司港駅だけは、改札の外に出ることが可能。
休憩時間は、40分。

36ぷらす3 門司港駅でのおもてなし

駅を出たスグのところで「バナナのたたき売り」を開催するとのこと。
※「バナナの叩き売り」は門司港が発祥らしい

自分はせっかくなので「門司港レトロ」の方に行き、海辺を散策した。
↑の写真は、バナナマンみたいな、良く分からないが、バナナの人たち像。

門司港は「レトロ」を前面に出した観光スポットだが、一番レトロ感があったのは駅舎だった。
複数の線路があって広いのに、屋根が少なく野ざらし感あるホームの感じとか。
wikiによると、「駅構内には戦前から使用されている洗面所、手水鉢、上水道など様々な歴史的資産が存在する」とのこと。

ビュッフェとマルチカー

自分が乗っていたのは6号車だが、他の車両にもお邪魔した。

3号車のビュッフェでは、土産物の物販やドリンク類を販売。

36ぷらす3 ビュッフェカー

自分はクリアファイル(390円)を買った。
クリアファイルって、なんだかんだで使うのと、薄くて荷物にならないのでありがたい。

4号車は「マルチカー」といって、共用部になっていた。

36ぷらす3 マルチカー

ここに弁当を持ってきて食っている人達もいた。

あと、ついでに他の車両の写真も撮ってきた。

↓は「個室」タイプ。

36ぷらす3 個室

↓は「畳」じゃない方の、「座席」タイプ。

36ぷらす3 座席タイプ

まとめ

ということで、終点の博多駅に到着。

36ぷらす3 終点の博多駅

今回は値段が安い「座席」にしたけど、ちょっとがんばって「個室」でも良かったかな~と思いました。

座席の方は「席幅に余裕がある」といっても、やっぱり普通の座席配列なので、特別感がちょっと薄れちゃうかな~。
車内装飾は、雰囲気あったけど。

以前に「或る列車」に乗った際には、めちゃ高かったけど「個室」にして、最終的には結構満足できたんですよね。

また機会があれば、「個室」もチャレンジしてみたいかな、と思いました。
メシも個室の方が豪華なようだし。

ただまぁ、結構なお値段なので、なかなか。。。

ほい。

そんな感じ。

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