会員数の考え方
ANA上級会員「スーパーフライヤーズカード」(SFC)の会員数は公表されていない。
そのため「会員数を会員誌『 ana-logue 』の発行部数から推測する」ということを過去に検討してみたことがある。
ANAスーパーフライヤーズ会員(SFC)の会員数と推移
上記のポイントとしては、以下。
- 会員誌 「ana-logue」の発行部数をSFC会員数として見立てたとする
- ただし「ana-logue」はSFC家族会員には送付されないため、家族会員を含めたSFC会員数は「発行部数」より多い可能性がある
- また「ana-logue」の送付はユーザによる選択制で「不要」を選択している場合は送付されない。そのため実際のSFC会員数は「発行部数」より多い可能性がある
- 「ana-logue」 はダイヤモンド・プラチナ・SFC会員に送付されるが、ダイヤモンド・プラチナでもSFCに入会していない人が一定数はいると思われる。その場合SFC会員数は「発行部数」より少ない可能性がある
※SFCはプラチナ到達後に入会できるが、まだ未入会の場合。また大口法人顧客に対してANAがプラチナ・ステイタスを発行する場合は、SFC入会権利が付かないということもありえる。もちろんSFCが不要で入会していない人もそこそこいるはず。
考慮すべき増減ポイントがあるが、面倒なので、
発行部数=SFC会員数
として見ていく。
今回は、発行部数の最新版がでたため、その数字をチェックするという話。
ANAスーパーフライヤーズカードの会員数
会員誌 「ana-logue」 の発行部数は、以下で公開されている。
ANA MEDIA KIT
最新の発行部数は39.5万部( 2019年12月時点 )。
上述の見立てで言うと、SFC会員数=39.5万人。
2019年度が36万人だったので、1年で3.5万人も増えた形になる。
過去の会員数推移から言うと、2019-2020年で増えた会員数はちょっと多めですね。
年度 | SFC会員数 |
---|---|
2014年 | 26万人 |
2015年 | 28万人 |
2016年 | 31.5万人 |
2017年 | 33.5万人 |
2018年 | (35万人) |
2019年 | 36万人 |
2020年 | 39.5万人 |
ちなみに2021年についてはコロナ対応でステイタス延長などが発生するが、上記の数字はその影響が出る前のものとなっている。
ANAダイヤモンド会員の会員数
今年の資料の変化点として、 「ana-logue」 購読者のステイタスの数字も挙げられている点がある。
「ana-logue」 発行部数39.5万の中で、ダイヤモンド・プラチナ会員の割合が示されている形。
ダイヤモンド会員 | 10% | 3.9万人 |
プラチナ会員 | 25% | 9.8万人 |
SFC会員 | 65% | 25.6万人 |
つまり、「ana-logue」を受け取っているダイヤモンド会員は3.9万人。
送付を「不要」にしている人もそこそこいると思うので、実際のダイヤモンド会員は4万人以上はいる感じでしょうか。
ANAマイレージクラブの会員は、約3360万人。
ダイヤモンド会員は、そのうちの0.1%くらいということになりますね。
1000人に1人。
なお、上記ではSFC会員が65%になっているが、ダイヤモンドかつSFCの場合は、ダイヤモンド会員の方に計上されているんじゃないかと思います。たぶん。
ANAカードプレミアムの会員数
今年は更に、ANAカードプレミアムの会員数についても、資料中で言及されている。
ANAカードプレミアムはANAカードの最上級ブランドのクレジットカード。
いわゆるプラチナカードということで、年会費は8万円~17万円(ブランドによって異なる)。
「ana-logue」 を受け取っているANAカードプレミアムの会員数は2.4万人とのこと。
ただし、「ana-logue」送付対象者限定の数字なので、実際には「SFCをもっていないANAカードプレミアム所有者」など、この数字に含まれていない会員数が結構ありそうです。
そういう意味では、「少なくとも2.4万人」ということでしかない感じではあります。
ANAマイレージクラブの上級会員であるANAプレミアムメンバーの中でも、特に搭乗頻度が高い、DIA ・PLT・SFC本会員約39万人の中で、さらに購買意欲の高いANAカードプレミアム所持者約24,000人に「ana-logueプレミアム同梱」を展開。
https://www.anahd.co.jp/ana-info/ana/mediadata/pdf/mediakit/ANA_MEDIA_KIT_detail.pdf
この数字は、対象外の範囲が広そうなので、あんま意味がなさそうですね。
ほい。
そんな感じ。