「ATOK Passport」から「Google日本語入力」に移行して1ヶ月。
12月に入り、「ATOK」と「Google日本語入力」にそれぞれ動きがあった。
「ATOK」は進化し、「Google日本語入力」は一部機能が廃止。
もう一度、自分にとってどっちが良いか、考えてみる。
「ATOK Passport」がクラウド推測変換で「Googleサジェスト」化?
ATOKで12月に発表されたニュースは2点。
「ATOK 2014」と「ATOK Passport」の違い
まず、商品構成についてチェックしてみる。
- 「ATOK Passport」は、月額300円でWin/Mac/Androidの最新Atok(ATOK 2014含む)が使える
- 「ATOK 2014」は、Windows用パッケージソフトで買い切り8000円
- 「ATOK 2014」は、「ATOK Passport」の12ヶ月権利も付属
じゃ、「ATOK Passport」(月額300円)で良くない?
という話だが、以下の用途だと「ATOK 2014」(8000円)の買い切りパッケージを買う感じ。
- Windowsでしか使わない(MacやAndroid版が不要)
- クラウド系機能も不要
- 次のAtokの最新版が出ても「ATOK 2014」を2年以上使い続ける
(2年未満で次に乗り換えるなら、「ATOK Passport」(月額300円)の方が安くつく)
まぁ会社のPC向け用とか、そんなん?
「ATOK 2014」の変更点
リリースを見た感じでの個人的な感想。
(製品自体は2014/2発売予定)
変換動作が最大25%高速になる「アクセルモード」
変換速度は、すでに体感できる領域ではない気がする。
とちらかというと、Atokは変換中に一瞬動作が止まる「弱フリーズ現象」の方が体感としては困る。
「推測変換」を強化し、入力ミスをしても、類推して候補を提示
「こんぼにえ」と入力ミスをした場合でも、「コンビニエンス」「コンビニエンスストア」などの変換候補を提示
いいね!
日本語入力オフに気づかず入力した英字も、日本語に変換
どうだろうね!
『文字列の最後で「Ctrl + Backspaceキー」を押す』というのは、自分は使いこなせないと思うの。
「ATOK Passport」の変更点
「ATOKクラウド推測変換サービス」は、まぁ「Googleサジェスト」みたいな感じ。
「Googleサジェスト」は、Google検索時や、Chrome使用時に、IMEの変換候補とは別に出てくる、アレ。
ネット接続して、最新単語も踏まえた変換候補を出してくれる。
ATOKには、今までも同種の機能としては「ATOKキーワードExpress」があった。
ただこれは、流行のキーワードが定期的に配信され、ソフトにダウンロードする形。
新しく搭載される「ATOKクラウド推測変換サービス」はダウロードせず、毎回ネットに変換結果を問い合わせるらしい。
そういう意味で
新しい単語がどんどん辞書に追加されても端末の容量を圧迫しない
とのこと。
(辞書DBって、Andoroidにとって大した容量じゃないような気がするけど)
気になるのは「ATOKクラウド推測変換サービス」が何を元に変換候補を出すかって点。
「Googleサジェスト」はGoogleの「よく検索されるワード」系なので精度が素晴らしいけど。。。
やっぱ、「ATOKキーワードExpress」が使ってた「はてなキーワード」とかが元になるのかな?
うーん。
そこが分かんないと、イマイチ判断つかないなぁ。
あと、毎回ネット接続するなるとと、まぁ変換は一瞬で終わるだろうけど。。。
AndroidOSのN/Wリソース的にとか、接続環境的にとか、結構「弱フリーズ現象」が出るんじゃないかと、、、杞憂?
「ATOKクラウド推測変換」は既に提供開始されてるので、ネットで感想を探したけど、自分のITスキルでは検索不可能でした。
「Google日本語入力」が同期機能を廃止
Google Developers Japan: Google 日本語入力開発版の同期機能廃止について
さて、以前のブログでもお知らせしておりましたとおり Google 日本語入力開発版における同期機能を廃止いたします。
ちなみに、廃止の理由は語られていない。
この「同期機能」というのは、「手動で入力した辞書」や「設定内容」のこと。
学習結果は含まれない。
個人的には、手動で登録する辞書は人名くらいにしか使わないので、まぁいいかな、と。
自動で蓄積された変換結果を同期する、という意味では↓
- Google=やってない
- Atok=やってるけど微妙だった
いまんとこの結論
やっぱ「Google日本語入力」かなー。
「ATOKクラウド推測変換」は気になるけど。。。
ブラウザ検索時は、どうせ「Googleサジェスト」が入るし。
メールとかLINEを書くときは、そこまで変換候補にリアルタイム性を求めないかなぁ。
「クラウド」っていうのが、何を元に候補を推測するのかも、まだ分かんないし。
Androidで頻繁なネット接続とかも、やや不安。
とりあえずは、無料の「Google日本語入力」でいいや。
ATOKに関する留意事項
最近でた記事で、Mac版「ATOK」の「ATOK Sync」がCPU使用率高い、という話が。
バージョンアップすると直るらしいが、バッテリー消費の面からも、CPUリソースの面からも、、、
うーん。
日本語入力プログラムの「ATOK」を使っているMacBook AirやMacBook Proのユーザーは、一度このメニューを見てみましょう。上図のように「ATOK Sync」という項目が表示される人はいませんか?
実際に「アクティビティモニタ」で確認すると、同アプリのCPU消費が上位に来ていることがわかります。
MBA使ってたが、知らなかったなぁ。
MacBook Airのバッテリーを少しでもいいから長持ちさせたい!|Mac – 週刊アスキー
おまけ:「Google日本語入力」と「Googleサジェスト」の違い
「Googleサジェスト」は、ブラウザ上でのGoogle検索時に出てくる変換候補。
ブラウザがネット接続して、クラウドから変換候補を拾ってくる。
そのため、変換候補の対象は、ほぼリアルタイムなクラウド。
Googleがよく検索されるワードを集計した結果が反映されているので、相当精度は高い。
「Google日本語入力」も同じようにクラウドの変換候補を使う。
ただし、「Google日本語入力」はネット接続しない。
完璧にローカルで動作するソフト。
「Google日本語入力」は1~2ヶ月にバージョンアップされ、その際にクラウドの最新変換候補が同梱される。
そういう意味では、直近の1~2ヶ月レベルでのリアルタイム性はない。
そのため、「Google日本語入力」を使って、ブラウザ上でGoogle検索しようとすると、「Googleサジェスト」の候補が優先されて、「Google日本語入力」の変換候補はでてこない。
変換候補を変える動作(スペースキーを2回)をすると、「Google日本語入力」の候補一覧に切り替わる。
「Googleサジェスト」の候補一覧
(ブラウザでGoogle検索時)
「Google日本語入力」の候補一覧
(テキストエディタにて)