どこかにマイル、離島「南の島」版
JAL「どこかにマイル」で、「南の島」版が追加。
どこかにマイル 南の島〜那覇・鹿児島発〜
必要マイル | 往復6,000マイル 通常の約半分 |
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予約開始 | 2018/5/24(木) 11:00 |
対象機関 | 2018/7/1搭乗分から |
具体的には沖縄発・鹿児島発から離島へ、格安のマイルでいけるというもの。
必要マイルは通常の約半分、往復6000マイル。
ただし往路の日付だけ指定して、行き先は抽選で決まる。
対象となる行き先は全て、南の島の「離島」。
沖縄(那覇) | 奄美大島・沖永良部*・与論・南大東・北大東・久米島・宮古・石垣・与那国 |
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鹿児島 | 種子島・屋久島・喜界島・奄美大島・徳之島・沖永良部・与論 |
沖縄発のルートは以下(赤い都市が対象)。
鹿児島発のルートは以下(赤い都市が対象)。
JALはANAと違って離島便が充実しているので、JALらしい施策ですね。
自分も去年はJAL便で屋久島に行き、縄文杉をみてきた。
なお、出発地は沖縄・鹿児島の2つで、そこまでのチケットは自分で用意する必要がある。
もしくは、東京や大阪を出発地とする「どこかにマイル」もあるので、そちらで行き先が沖縄・鹿児島になった場合には、こっちも狙ってみるとか?
ただし。
「どこかにマイル」は、1ヶ月前からしか予約できない。
このプログラムは、在庫が余っているチケットをセール価格(格安マイル)で売りさばくという目的も兼ねているので。。。
1ヶ月前となるとそもそも残席がなく、人気路線のハイシーズンはチケット入手が難しい可能性もある。
(あまりに「使えない=残席がない」と興ざめなので、本件用にJALが座席を数席確保しておく可能性も一応あるが)
また1ヶ月前だと、宿泊したいホテルが満室だったりして、宿の選択肢が狭まる可能性はある。
日帰りでちょっと離島に遊びに行くなら、いいかもしれない。
しかし日帰りは、滞在時間が結構短くなりそう。JALの時刻表次第だけど。
国内線時刻表・スケジュール JAL国内線
まぁいずれにしろ、遊び心のあるプログラムの選択肢が増えて、良い感じだと思いました。
個人的には「1ヶ月前からの予約」がネックになって、使ったことがない。
その日程感で動く場合は、BAを使っちゃうかな・・・。
野村総研の特許「航空券販売プログラム」
JAL「どこかにマイル」は野村総研の特許を元に、共同開発された仕組み。
そのベースとなる特許については、以下など参照。
今回は、ちょうど↑から1年後の別の特許もみつけたので、そっちを。
(出願は2015/9、特許公開は2017/2)
特開2017-37610「航空券販売プログラム」
かなり前からアイディアとしてはあるようなので、すでに「どこかにマイル」に取り入れられている部分もあるかもしれない。
ただあくまで「どこかにマイルで使えそうな特許」と自分が思っただけのモノで、書かれていることが必ず「どこかにマイル」に使われているワケではない。
(部分的なアイディアとしては採用されてるかもな?くらい)
ほい。
ユーザは、最終的な行き先の決定をシステムに委ねるのと引き換えに大幅なディスカウントを得ることができる。
これにより、通常料金で購入する顧客を害することなく、「どこかに行きたい」というユーザを対象に在庫の販売促進を図ることができる。
(中略)
本発明の代表的な実施の形態によれば、候補地の抽出および最終的な行き先の決定をシステムが行う航空券販売の仕組みにおいて、各候補地との間の往路と復路の在庫数を考慮した上で、ユーザ、販売者双方にとって効果的・効率的な在庫の販売が可能となる。
本特許も基本的には、「どこかに行きたい」というユーザへの目的地提案型の空席販売促進プログラム。
通常チケットは空席連動によって「出発日が近くなるほど高くなる」ワケであが、本件では出発直前(1ヶ月前)での格安でのチケット販売となる。
そこで「行き先未定」という抽選感で、「定価でチケットを買ったお客さんの気分を害さない」というのがポイント。
決済手段としてマイレージサービスのマイルを用いる場合を示しているが、決済手段は特に限定されず、クレジットカード決済など他の決済手段を適宜利用することができる。
「どこかにマイル」は基本的に「マイルを使った特典航空券」の販売。
ただ↑で示唆されているように、クレカ決済などキャッシュでの支払いも、今後出たりするのかな?
ただ「マイル」と違って「キャッシュ」は、定価で買ったお客さんとの「価格差」がキッチリでる(不公平感がでる)。
なので「もうひと工夫」(目をそらす工夫)がないと、クレカ決済での「どこかにキャッシュ」は難しそうだな。。。
やるとしたら段階的に、まずは「どこかにeJALポイント」だろうか。
サービス名は親しみやすく、「どこかに・・・なぁ、えーじゃろ?」。
うむ。
評価する。
あと個人的には、宿泊をセットにして「宿泊先は選べない」&対象ホテルが「いかにも在庫余ってそうな感じ」(ロケーションが微妙とか)なら、アリなんじゃないかと思いました。
ユーザ側も、直前予約で慌ただしくホテルを探し回る必要性もないし。
ま、個人的な所感だけど。
スコアリングに際しては、例えば、各空港について所定のパラメータ毎にウェイトを設定して重み付けし、各ウェイトを乗算することでスコアを算出する。
基本となるパラメータは空港毎の在庫数であり、在庫数が多い空港ほどスコアが高くなるようウェイトを設定するものとするが、これに他のパラメータによるウェイトを反映することができる。
例えば、空港別のパラメータとしては、人気がある空港(利用者数や便数が多い空港)であるか否かや、航空会社等が催すキャンペーン等の対象空港であるか否かなどによりウェイトを設定することができる。また、同じ空港内でも、月や曜日、時間帯、もしくはこれらの組み合わせの別でウェイトを設定することができる。
例えば、同じ空港から出発する便でも金曜日の夕方の便は平日の他の時間帯の便に比べて需要が高く在庫が販売されやすいなどの事情を反映させることができる。
さらに、ユーザ毎の個人別のウェイトとして、例えば、過去に本実施の形態の航空券販売システム1により抽選・決定された行き先や過去に行ったことがある行き先と同じ空港については再度選択されにくくするようにウェイトを設定することができる。
目的地が候補に含まれるかは、あくまで「残席があること」がベースとなる。
残席が多い路線・空港ほど、高頻度で候補に出現する。
その上で、過去に行った場所などは、考慮される可能性もある、と。
当時(2015)時点のアイディアでは。
現行のシステムがどうなってるかは、知らないけど。
基本的には同じ4つの空港が候補として選択されることになるが、在庫数が変化した場合には候補空港も変化することがあり得る。
また、抽選により4つ選択するものとした場合は、当然ながら検索を行う毎に候補空港が変化し得る。
このとき、いい組み合わせの候補空港が現れるまで何度も検索を繰り返すことをユーザに許容すると、システムに対して過大な負荷がかかることになる。そこで本実施の形態では、ユーザが入力した条件と検索結果の候補空港の内容をCookieに記録する等により、再度同じ条件が入力された場合、在庫が存在する限りにおいて最初に出力した候補空港と同じ内容の候補空港を出力する。
これも2015年時点で、対策アイディアは考えられていたようだ。
「どこかにマイル」では、行き先未定ながらランダムに「4つの候補地」は示される。
たくさんある候補地の中で、「どの4つ」から抽選になるかまでは、最初にユーザから見える形。
ページにアクセスするたびに「4つの候補」の組み合わせは変わる。
そのためユーザが「自分好みの4つ」になるまで、ページのリロードを繰り返される可能性がある=JAL側のシステムに負荷がかかる。
その場合はCookieに「最初に選定された4つ」を保持して、リロードしても同じ組み合わせになるようにする、というアイディア。
ただコレは、現行では導入されてないんじゃないかな?
リロードすると、組み合わせが変わると思うので。
最近チェックしてないから、知らないけど。
いずれにしろ、利用ユーザー数が増えてきたら「そういう手もあるよね」という。