コロナ陽性になった
ある日、COCOA(アプリ)から陽性者との接触通知がきて、さらにそのタイミングで発熱。
「喉が痛い」などの症状もあったことからコロナ罹患を疑い、コロナ検査を受けることにした。
コロナ検査に対応しているクリニックで抗原定性検査・PCR検査を受けたところ、コロナ陽性が判明。
その日から10日間の自宅療養(症状少なめ)を開始し、現時点では復帰している。
ちなみに症状としては、発熱・喉の痛み・頭痛などがあったが、程度としては比較的に軽いモノだったと思います。
コロナに罹患してみて、自治体への手続きや自宅療養の方法など、色々自分で調べながら対応しないといけなかったので、メモとして残そうかと。
※基本的に「東京都」の話になります
「COCOA」と「COCOAログチェッカー」
接触確認アプリ「COCOA」だが、コロナ陽性の全数把握見直しに伴い、機能停止が予定されている。
接触確認「COCOA」終了へ 感染者全数把握見直しに伴い
ただし自分が陽性となったタイミングではCOCOAは稼働しており、その通知も役に立った。
そもそも「陽性者との接触通知」自体が稀というか、ほぼ初めてくらいの勢いだったので、COCOAからの通知の翌日に発熱した段階で「これはコロナの検査を受けた方がいいな」と判断できたのだ。

COCOAは、スマホのBluetoothによって他者との接触を検知しており、「陽性者と1メートル以内で15分以上の接触」があった場合は、「陽性者との接触」として通知が入る。
自分の場合「1日間に合計179分間の接触」があり、その日付も表示されていた。
もう少し詳細にデータをみたい場合、COCOAログチェッカーなど有志によるツールでログの詳細を表示出来る。
COCOAログチェッカー
このログチェッカーの場合、距離を問わず陽性者との接触があった件数を確認できる。
※Bluetoothの到達範囲次第だが、50mなどかなり遠くてもカウントされる

COCOAにしろ、ログチェッカーにしろ、陽性者と近接した件数や合計時間が分かるだけなので、自身の行動で「どこがマズかったのか」という反省・確認はできない。
また15分以上の近接をしなくても感染することはあるだろうから、結局感染したタイミングや原因を知ることは「できない」ですね。
コロナ検査のための病院探し
発熱・喉の痛みからして、コロナかもしれない。
COCOAから陽性者との接触通知もきた。
この場合、どうすればいいのか。
病院で検査を受ける?
どの病院がコロナ判定に対応している?
それをググって調べるところから始まった。
東京都の場合、以下のページで相談窓口の案内がある。
新型コロナウイルス感染症にかかる相談窓口について

相談センターに電話をすると病院探しを手伝ってくれるが、「自分でもWEBで探せますよ」とのこと。相談センターから病院を予約してもらっても、自分で病院を予約しても、特段の違いはないらしい。
自分でWEBから探す場合、以下からチェックできる。
地図からも探せて、なかなか便利です。
診療・検査医療機関の一覧(東京都福祉保健局)
自分の場合、自身でWEBから「抗原定性検査」に○がついてる病院を探して、診察の予約をした。
抗原定性検査・PCR検査で陽性診断
病院では、抗原定性検査・PCR検査を受けた。
両検査とも、鼻に綿棒を突っ込まれてサンプルをとるタイプの検査。
抗原定性検査は10分で結果がでるので、そのまま病院内で待機。
10分後に出た結果は、陽性だった。
医者から教えてもらったポイントは以下。
- 陽性だが、症状の軽さからして入院までは不要でOK
- この時点から、10日間の自宅隔離期間となる
- 病院から保健所に届け出るので、保健所から携帯に連絡いくよ
- ただ保健所も混雑しているので、連絡は遅くなるかも
あまり先のことを深く考えてなかったが、陽性判明の時点から「隔離期間」となる。
つまり、病院からの帰り道も公共交通機関などを使えない。
もともと徒歩圏内の病院だったので、歩いて訪問していた。
遠くの病院に電車・バスで訪問してる人は、どうなるんだろうな・・・という気がした。
ちなみにコロナ症状あり(発熱・喉の痛みなど)で医者が「検査が必要」と判断して検査した場合、検査費用は無料となる。
ただし初診料などの費用は発生する。
医師が検査を必要と判断した場合、検査費用は無料ですが、別途初診料等は患者様側の負担が発生いたします。
診療・検査医療機関の一覧
診療明細を確認したところ、診療報酬の合計は3000点以上だったが、請求金額は初診料のみ?の2950円だった。
※請求金額=点数×10円×0.3(3割負担)
この「検査費用は無料」というのは、相談センターからの予約かどうかは関係なく、発動するようですね。
なお、陽性結果は口頭で伝えられるのみで、陽性を証明するような書類はその場では発行されない。
※後で分かったことだが、その役割はある程度「My HER-SYS」が兼ねる
診断書をもらう場合は「別途3300円」とのことだった。
必要になったら後で発行してもらうことが可能ということだったし、このご時世だと病院も忙しいだろうから、とりあえずその場では依頼しなかった。
結局、診断書は不要だった。
「My HER-SYS」での自宅療養
陽性と診断された場合の情報は、保健局のHPで整理されていた。
隔離期間も最近は変わったりしているが、最新情報は↓でチェック。
陽性と診断された方へ(東京都福祉保健局)
入院しない場合、自宅療養か宿泊施設での療養となる。
宿泊施設はビジネスホテルなどが借り上げられているようだが、自分の場合は自宅療養を選択。
宿泊療養施設のご案内
自宅療養の流れとしては、以下の通り
- 病院からの通知を受けた保健所から、携帯にSMSがくる
- SMSには「My HER-SYS」のIDが記載、そのIDで会員登録をする
- 以降、「My HER-SYS」に毎日、体温・酸素飽和度(SpO2)・備考を記録する
- 症状の内容によっては、保健所から連絡が来る場合あり
「My HER-SYS」には、病院からの届出によって診断日が記録されている。
そこに、体温・酸素飽和度(SpO2)を毎日打ち込んでいく形ですね。
「My HER-SYS」(コロナ感染者等 状況把握・管理システム)

また「My HER-SYS」の重要な機能として、「療養証明書」の表示ができる。
保険の請求では、診断書がなくても療養証明書のキャプチャ画像を使うことが可能だった。
※保険会社や療養期間による

なお、酸素飽和度(SpO2)についてはパルスオキシメーターがないと計測できないが、後述の「うちさぽ」でレンタルができる。
「うちさぽ東京」の食料支援
陽性判定を受けてから、歩いて家に戻ってきた当方。
そこで、重要なことに気がついた。
あれ?
自宅隔離で外出できないなら、一人暮らしの場合のメシの調達はどうなるんだ?
慌てて調べたら、各自治体で自宅療養者に対する食料支援を実施している模様。
東京都の場合、「うちさぽ東京」に依頼できる。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)
なお「うちさぽ東京」では、パルスオキシメーターの貸し出しも実施。
WEBから申し込めたので、速攻で「食料+パルスオキシメーター」を申し込んだところ、2日後に届いた。
食料は、段ボール2箱でたっぷり。

内容物は、以下の通り。
まずは、ご飯・味噌汁・カレー・ふりかけ・お茶など。
新宿中村屋のカレー・ハヤシは、美味かった!!

続いて、パスタ・パスタソース・カップラーメン。
やっぱ、こういう時はカップラーメンが頼りになります。

ドリンクは野菜ジュースやアイスコーヒー、かぼすジュースなど。
「1本満足」「メイバランス」なんかは、食欲なくても栄養がとれそうで嬉しかったですね。

一番ヤバかったのは「塩バタかまん」。これは、美味すぎる。
塩っ気のあるバタークッキーに、甘いクリームチーズ。
宝製菓 塩バタかまん(Amazon)

「塩バタかまん」は、復帰後もスーパーで見つけたら、ついつい買ってしまう。
食いだしたら止まらない中毒性!!
自宅療養中は1日1袋ちょい食べてしまい、あっという間に食い終わってしまった。
これは、ヤバい菓子ですよ・・・。
ちなみに冷蔵庫で冷やして食うと、クリームチーズが活きて更にうまい。
試しに冷凍庫で凍らせていたが、逆にボサボサ感が強くでて微妙。冷蔵が一番ですね。
デリバリーサービスで食料確保
慌てて「うちさぽ東京」の食糧支援を申し込んだは良いモノの、そういえば隔離期間中はどうやって荷物を受け取ればよいんだろう?という疑問が沸いてきた。
隔離期間だから、配送の人に会うワケにはいかないしな。。。
調べて見ると、宅配やデリバリーサービスでは以前から「玄関前への置き配」という配送指定があるんですね~。
知らなかった。。。
Amazon・出前館・ネットスーパーなんかでも、「玄関の前に置く」指定が可能。

置き配の対象エリアでは、特段のご指定がなければ玄関への置き配が初期設定となります。置き配は、発送通知メールに「Amazonでお届け」と表示されている場合にご利用いただけます。なお、Amazonフレッシュでのご注文商品は置き配の対象外です。
Amazon 玄関への置き配が初期設定に
今までずっと対面で受け取ってたので、この存在を知らなかったですが、便利ですね。
出前館を使いまくってたら、初めて「ゴッド会員」になりました。
これで毎月もらえる200円クーポンが、4枚にUPする。
そのほか、ネットスーパーなんかも隔離期間中に初めて使いましたが、便利な世の中になりましたね。
勉強になりました。。。
自宅隔離が始まったタイミングで慌てて「うちさぽ東京」の食糧支援を申し込んだが、これが可能なら無理に申し込む必要はなかったかもしれない。
「うちさぽ東京」でパルスオキシメータを借りる
「My HER-SYS」で酸素飽和度(SpO2)を入力するために、「うちさぽ東京」でパルスオキシメーターをレンタルした。

送られてきたのは「CMS50D」というパルスオキシメーター。
Amazonでみると市場価格5000円程度の計測器らしい。

使い方は簡単。
指を挟むと、酸素飽和度(SpO2)を計測できる。
なお、返送用の封筒も同封されており、現時点ではすでに返却済み。
※返送費用は不要
自分の場合、結果的にSpO2値は安定していた。
また、AppleWatchでは「血中酸素ウェルネス」によって、SpO2値を計測できる。
ただしこちらは医療用として認可されたものではなく、あくまで参考値という扱いか。
取り込まれた酸素のレベルをApple Watchで測定する
実際にパラスオキシメーター「CMS50D」とAppleWatch「血中酸素ウェルネス」の計測値を比較してみたが、似たような値でありつつも、誤差はあった。
誤差というより、AppleWatch「血中酸素ウェルネス」は連続して計測しても値がブレたりする。
パルスオキシメーターで95のタイミングで、AppleWatchでは90になったり、100になったり。
やはりちゃんとしたパルスオキシメーターで計測するのがよいだろうとは思います。
ただ「値の規模感」についていえば、参考にはなるのかな、と。
隔離期間の終了
10日間の隔離期間が終わって、ようやく外にでることができた。
久々の外の世界は・・・
オレンジ色のキレイな夕焼け
新鮮な空気と爽やかな風・・・
ちょっと近所を散歩するのも、楽しかった思い出。
ちなみに隔離期間の終了だからといって、保健所や病院から何か連絡がくるワケではなかった。
※症状が悪化したワケでもなかったため
保険の請求(都民共済)
新型コロナでの自宅療養は、「入院」扱いとして保険金がおりるらしい。
自分の場合は都民共済を契約しており、都民共済もコロナでの自宅療養に対応していた。
新型コロナウイルス感染症(陽性)と診断され、医療機関の事情等のため、医師の指示等により臨時施設(指定されたホテルなど)または自宅で治療・療養している場合についても、その期間に関する医師の証明書等(診断書、保健所等からの証明書・神奈川県の療養証明書[自主療養専用]の写しなど)をご提出いただくことで、入院共済金等のお支払いの対象といたします。
都民共済 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する共済金の取り扱いについて
なお都民共済の場合、WEBか電話で手続きスタート。
- WEBで請求手続き(自宅療養期間などを入力)
- 1週間後に記入用の書類(共済金支払請求書)が郵送されてくる
- 書類に記入して返送、10日後に入金あり
「共済金支払請求書」については、氏名・住所などを記入。

併せて、「診断書兼入院証明書」を病院から取り寄せて同封する必要がある。
しかしコロナでの自宅療養の場合、「My HER-SYS」の療養証明書画面を印刷して同封すればOK。
自分でできるので、多忙な病院の手間をかける必要はない。
宿泊療養または自宅療養の期間が10日以内の場合、「My HER-SYS(マイ ハーシス)」の療養証明書画面を「保健所等からの証明書」としてご利用いただけます。療養証明書画面をプリントアウトして、所定の共済金支払請求書とともにご提出ください。
もらえる金額は、加入コースにより異なる。
自分の場合は「入院保障2型」+「医療特約」で合計12万円が振り込み。
加入コース | 費用 | 共済金 (コロナ適用分) |
---|---|---|
入院保障2型 | 月額2000円 | 入院1日につき1万円×10日分 |
医療特約 | 月額1000円 | 入院一時金で2万円 |
ちなみに以前は療養期間(=隔離期間)が10日間だったが、現時点では7日間に短縮されている。
また都民共済は対象になっていないが、9月26日から大手生保では支払い対象が限定されるようです。
現在は自宅などで療養するいわゆる「みなし入院」も含めて原則、全員に支払っていますが、対象を高齢者など重症化リスクが高い人などに限定
新型コロナ入院給付金 生保大手4社 支払い対象見直し26日から
まとめ
コロナに罹患して初めて知ったことなど、ポイントをまとめると以下。
- 病院で陽性判定を受けたら、その時点から隔離期間(復路の電車・バスが使えない)
- コロナ症状があり医者が必要と判断した場合の抗原定性検査は無料だが初診料は必要
- 隔離期間中の食糧確保は、一人暮らしでも何とかなった
- 自治体が、隔離期間中の食糧支援を実施している
- 通販・デリバリーサービスは、玄関前への「置き配」が可能
- 一方で、「解熱剤」だけは常備しておいた方がいい
- コロナでの自宅療養は「みなし入院」として保険の対象になる
- ただし2022年9月から支払い対象が大きく縮小される可能性あり
ほい。
そんな感じ。