デノーズ(稚内)
北海道の中でも、更に最北の街 稚内。
今回はその稚内にあるお店「デノーズ」を訪問した。
デノーズは、稚内駅から歩いてスグの場所にある。
地図 – デノーズ

こちらのお店は、過去ノシャップ地区にあった米軍基地のレストランでコックとして働いていた初代が開いたお店(1967年)。
メニューにも米軍仕込みのアメリカンなハンバーガー、「米軍バーガー」などが並ぶ。
一方、開店時に「ピザもやりたい」と考えたことからイタリアンにも寄せており、「米軍ピザ」・パスタがメニューにあるほか、お店の入口にもイタリア国旗が描かれている。

ドリンクはフレッシュ・ジュースやセーキ、アルコールなど。
店内の様子を伺うと人気のフードメニューのみの注文をしている人が多かったが、個人的にはこちらのお店、ドリンクも結構美味しかったです。

店内にはテーブル席とカウンター。
ふらっと入店した当方は、カウンターに陣取り、いざ勝負。
いってみましょう。
スラッピージョー
デノーズの看板メニュー「スラッピージョー」。
スラッピージョーはアメリカの家庭料理で、「パンにミートソースのような具をはさんで食べる」というもの。
お手軽サンドイッチということで、「なまけもののジョー」という料理名らしい。
デノーズのスラッピージョーについては、ハンバーガーに特性ミートソースとチーズをかけ、鉄板にのせてオーブンで焼き上げている。
まず、そのサイズ感がヤバい。

異様なサイズの白いドーム。
これは、、、果たして・・・。

料理が運ばれてきた瞬間、背筋がヒヤリ。
「連邦(北海道)のモビルスーツは化け物か・・・」
シャアも戸惑いを隠せないレベルの、白い悪魔(チーズ)。
この巨大ドームの中に、ハンバーガーが入っているというのか・・・。
ナイフで割ってみる。

「見えるぞ。私にもパテがみえる。」
直系18cmのパテを擁するハンバーガーが、丸々1個、中に入っているのである。
しかし、意外。
食べはじめてみると、サクサク進む。
サイズ感を醸し出しているのは空気を多く含んだ、ふっくらしたパン。
そのため見た目ほどのボリュームは、ないんだな。
「余裕」とは言えないが、普通に食える量。
そして、美味い。
食ったことない感じの美味さ。
その「多層構造」と「厚み」が、食ったことのない食感を生むんだな。
噛んだ時の「奥行き」がスゴイ。
カリ&トロっと焼かれた表面のチーズに、ミートソース。
大きく口を開けてそれを噛みしだくと、ふんわりパンがコンニチハ。
かなり厚いパンだ。
そのパンを沈みこむようにググッと噛んでいくと・・・
やっと牛肉パテに辿り着く。
ようやく到達した牛肉の、お宝感たるや。
チーズ&ミートソースと、お肉の肉汁が遂に邂逅。
「一噛み」が、長いんだなぁ。
厚いパンを噛んでる最中に「どこまでも、落ちていく!!」って感じの浮遊感さえ感じる。
チーズは美味いし、ふんわりパンも美味いし、牛肉パテも美味い。
食感がユニーク。
非常に美味かったです。
ボリューム特化の一品かと思いきや、本格的に美味くて驚いた。
なお、こちらのスラッピージョー。
途中で味変したい場合、お店のオススメは「マンゴー・チリソース」。
フルーティーな、甘辛ソース。

イタリアンな装いのお店の、米軍バーガーに、タイ料理のソースをかけて食う。
ここでしか味わえない組み合わせでしょうね。。。
なお、この時に一緒に頼んだジュースは「生レモンスカッシュ」(500円)。
これ、美味かった。スカッと爽やか。
チーズ&ソースまみれのスラッピージョーにも、よく合いました。
米軍バーガー
別日には、「米軍チーズバーガー」(850円)を食べた。
一緒に頼んだドリンクは、「ティー・ソーダー」(450円)。紅茶のソーダ割りです。

スラッピージョーの中に入っている米軍バーガーなワケですが、直系18cmの巨大バーガーです。
断面図は、こう。

これが、ですね。
美味かった!!
皮がサク・パリッなパン。
中はしっとり。
このパンの食感も、このサイズ感じゃないと出ないんだろうな~、という。
皮がパリン・パリンなパン、最高です。
上からソースをかけちゃうスラッピージョーの時には味わえなかった。
こいつはナイフで分割して、そこからは普通のハンバーガーのように手持ちで食っちゃう。
ちなみにティー・ソーダも、めちゃタイプでしたね。
口に入れると微かに紅茶の苦味、しかしそれも炭酸と共にシュワっと消えていき・・・
少し甘い、紅茶レモンの感じが残る。
名物料理としてはスラッピージョーなんだと思うけど、連日で食うならコッチかな。
ほい。
そんな感じ。