四国まんなか千年ものがたり
観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗ってきた。
この列車は徳島県の大歩危駅と香川県の多度津駅を往復しており、徳島→香川が「しあわせの郷紀行」、香川→徳島が「そらの郷紀行」として運行してる。
今回自分が乗ったのは、徳島→香川の「しあわせの郷紀行」。
乗車券・特急券・グリーン券が4000円、食事券が5100円、合計9100円。
途中駅での歓迎(と土産販売)を挟みながら、約3時間の旅となる。

この列車は3両編成で、今回自分は1号車「春萌の章」に乗車した。
1号車は、全席とも1名での利用が可能だった。

ちなみに2号車「夏清の章」・「冬清の章」は、3名以上で利用可能なベンチシート席など。
ダイニングコーナーも備えており、そちらでグッズなど販売していた。

自分は例によって、荷物にならない「クリアファイル」(350円)だけ購入した。
3号車「秋彩の章」は、↓こんな感じ。

大歩危駅で乗車
出発駅の大歩危は、徳島県の山間にある。
妖怪「こなきじじい」の故郷ということで、駅舎前には「こなきじじい」の像が立っていた。

この駅は「吉野川」観光の拠点にもなっているワケだが、駅舎は山と吉野川に挟まれてポツンと。
なかなか秘境感のある佇まいです。

周辺を散策して時間をつぶしていたら、「四国まんなか千年ものがたり」がホームに入ってきた。
四季をイメージしたカラフルな列車で、1号車が春(緑色)、2号車が夏・冬(青・緑)、3号車が秋(赤)となっている。

食事「おとなの遊山箱」
乗車すると、すぐに食事の時間。
「しあわせの郷紀行」の食事は日本料理「味匠 藤本」の料理長監修「おとなの遊山箱」。
昔、徳島の子供が山に遊びに行くときに持っていた、三重の弁当箱「遊山箱」がモチーフ。

サイコロステーキなんかも、入ってましたね。
窓に面したカウンター席だったので、正面の車窓を眺めながらいただく。
川、菜の花畑、集落、夕陽・・・

食い終わったら、追加のアラカルトメニューを注文。
「香川県3種のおつまみセット」(500円)、「麦焼酎 おおぼけこぼけ ハイボール」(600円)。

タコのアヒージョ、んまい。
一杯やりながら、手を振ってくれる沿線の人々に、手を振り返す。
実に、のどかな列車旅となった。

アラカルトメニューを挟んで、遊山箱メニューのラスト、コーヒーとデザート。
デザートは「お持ち帰りも可能です」ということだったが、その場でいただきました。

おもてなし駅(阿波川口・坪尻・琴平)
途中、6駅くらい一時下車タイミングがある。
各駅で、10分ほど。
例えば「阿波川口駅」では、狸の駅長(置物)や着ぐるみ(人)がお出迎え。
妖怪タヌキ伝説で有名なエリアのようです。

改札を抜けて駅前にでると、歓待の売店がでていた。
腹が一杯だったので、「ゆずジュレ」(350円)を買った。
秘境駅として有名な「坪尻駅」でも、休憩タイム。
山に囲まれ、列車でしかアクセスできない秘境駅。

この坪尻駅は、何年も前に四国一周の列車旅で立ち寄ったところだったので懐かしかった。
その時には普通電車で坪尻駅に到達したところ、たまたま「千年ものがたり」がやってきて「いいなぁ~」と思って眺めていたワケだが、今回はその「千年ものがたり」に乗り込んでの再訪となった。
終盤のおもてなし駅「琴平駅」では、フェアウェルサービスあり。
食事券を購入した人は、千年ものがたり専用ラウンジに入って、軽めのデザートがいただける。

この日のデザートは、グラスに入ったアイスクリームだった。
ミニサイズだが、これ、美味しかった。
ちなみに、この琴平駅は眺めの停車で、20分。
この琴平駅を最後に下車する添乗スタッフも多く、琴平駅を出発する際に外を眺めていたら、ずっと同じ列車に乗車していたスタッフさん達が乗車せず、駅のホームからお見送りで手を振っていて、びっくりした。
最後まで乗らないんだな(笑)、という。
展望カメラの走行映像
この「千年ものがたり」、車内WiFiでインフォメーションサイトを閲覧できる。
飛行機の機内WiFiと同じで、インターネット接続用のWiFiでなく、機内サーバにあるコンテンツにアクセスするためのWiFiとなる。
※つまりこのWiFiに接続している時は、インターネットはできない
車内WiFiに接続すると、ブラウザでインフォメーションサイトが立ち上がる。

そのメニューの中に「走行映像」というものがあり、これがなかなか面白かった。
前方の映像、後方の映像をリアルタイムで眺められるのだ。
ちょっとパラパラ動画的な粗さはあるが、目の前の車窓に加えて、スマホで表示するこのリアルタイム映像をみながら一杯やるというのが、なんとも趣があった。
ちなみにこの展望カメラの映像は、車両に1つだけ設置されているモニタでも表示されている。
※ただしモニタから席が遠いと、見えない
大歩危駅の周辺情報
今回の出発駅となった大歩危駅(徳島)だが、そこまでは高知駅から特急で向かった。
そのため今回は高知→徳島→香川と、四国を縦断した形。
その大歩危駅だが、早めに向かって周辺を散策したので、その情報など。
まず大歩危駅の外は↓左画像のように「何もない」という感じではあるが、「歩危マート」というお店がある。

この「歩危マート」では、「祖谷そば」や「ぼけあげ」(祖谷地方の油揚げ)が食えるということで楽しみにしていたんだな。
歩危マート 2号店(食べログ)
ただ実際に行ってみると結構混雑していたので、今回は諦めた。
また次回、この駅に立ち寄った際にチャレンジしたいと思います。
また大歩危駅から15分ほど歩くと、吉野川沿いに「道の駅 大歩危」もあり。
レストランや土産物屋を備える。

ここから更に数分歩くと、「大歩危峡まんなか」があり、そちらでは遊覧船(往復30分)も楽しめる。
ということで、大歩危駅。
歩いて散策しても、そこそこ行ける場所があるんだなと思った次第。
ほい。
そんな感じ。