他社からマリオットへのステータスマッチ
マリオットがステータスマッチを始めた。
ステータスマッチとは、例えば他社ホテルチェーンでプラチナ資格をもっている場合に、条件を満たせばマリオットでもプラチナ資格をもらえるというもの。
ステータスマッチの申請ページはコチラ。
Marriott Bonvoy Status Match
マリオットでは、今までも電話申し込みが必要なステータスチャレンジの制度はあったが、今回は公式サイトでも制度を案内しつつ、新たに他社ステータスでの宿泊実績を求めるなど、より一般的な形でステータマッチをローンチさせた形。
一応マリオット側の言い方で分けると、今までのが「ステータスチャレンジ」、今回のは「ステータスマッチ」。
ステータスマッチ制度の流れとしては、以下の通り。
- 他社ホテルチェーンでのステータスについて、それを証明するため氏名・ステータス・過去12ヶ月の宿泊実績が入った画像(スクリーンショット)を添付して申請
- 申請するマッチ元の他社ステータスで、マリオットでのマッチ先ステータス(ゴールドorプラチナ)が決まる。チャレンジ条件も決まる。
- 申請がマリオット側で通ると、チャレンジするゴールド・プラチナのステータスがいったん付与される。ただし90日以内のチャレンジ条件を達成しないとステータスは元に戻る
- マリオットゴールドへのチャレンジの場合は90日以内に5泊、プラチナへのチャレンジの場合は90日以内に15泊で、チャレンジ達成
- チャレンジ達成した場合は2022年2月まで、ステータスが維持される
どの会社の、どのステータスが、マリオットのゴールド・プラチナにマッチされるかは、以下の通り。
Accor | マリオット |
---|---|
ゴールド | ゴールド |
プラチナ | プラチナ |
ダイヤモンド | プラチナ |
ヒルトン | マリオット |
---|---|
ゴールド | プラチナ |
ダイヤモンド | プラチナ |
ハイアット | マリオット |
---|---|
Explorist | ゴールド |
Globalist | プラチナ |
IHG | マリオット |
---|---|
プラチナ | プラチナ |
スパイア | プラチナ |
上記で決まったマッチ先のステータスによって、チャレンジ条件が異なる。
90日以内に、以下の泊数を宿泊すれば、チャレンジ成功。
ステータス | チャレンジ条件 |
---|---|
マリオット・ゴールド | 90日以内に5泊 |
マリオット・プラチナ | 90日以内に15泊 |
例えばIHGプラチナを持っている場合、マリオット・プラチナにチャレンジできる。
その場合、上記の通り「90日以内に15泊」を達成すれば、晴れてプラチナになれるというもの。
注意点として、チャレンジ達成のための宿泊は、マリオット公式のWEBサイト・アプリからの予約である必要がある。
Expediaや楽天トラベルなど、他社予約サイト(OTA)からの予約はカウントされない。
またマリオット公式からの予約であっても、ポイントによる無料宿泊についてはカウントされない。
支払いの一部にポイントを使う「キャッシュ+ポイント」も、ダメそうですね。
通常マリオットのステータス加算可能な泊数には、「キャッシュ+ポイント」分も含まれる。
3.4.c. Members will receive one (1) Elite Night Credit for every night redeemed and stayed on a Cash + Points Award
https://www.marriott.com/loyalty/terms/default.mi
今回のステータスマッチの場合、Awardを使った宿泊は対象外とあり、少なくとも無料宿泊アワードは対象外なんだけど、「キャッシュ+ポイント」も「Cash + Points Award」なんですね。
Paid nights at a qualifying rate count toward the promotion. Nights spent while redeeming an award are ineligible and do not count toward the promotion.
https://status-match.marriott.com/en-us/terms
ということで、基本は全額キャッシュでの宿泊が必要そうかな、と。
ちなみに、現在のステータスレベルに対してのステータスマッチはできない。
既にゴールド会員の場合、ステータスチャレンジできるのはプラチナのみ。
「来年はステータス落ちそうだから、今のうちにチャレンジしとくか」ということはできない。
ステータスマッチ申請方法
一応、ステータスマッチ申請画面もちぇけらっちょ。
以下は、自分が持っている他社ステータスを選択する画面。
ACCOR・ヒルトン・ハイアット・IHGから選択できる。
そしてステータスを示すスクリーンショット(Account status screenshot/氏名とステータス名が入ったもの)と、過去1年の宿泊履歴(Folio screenshot)の画像をアップする画面。
公式サイトとかアプリの画面の画像をアップすることになる。
注意点として、画像をアップする際には、氏名・ステータス名以外の個人情報は入らないようにして、と注意書きがある点。
住所とか、(他社での)会員番号とかを、黒塗りするなり、ぼかす必要があるということですね。
まぁ、間違って入ってても、別に審査が落ちることはないと思うけど。
過去のステータスマッチとの比較
以前のステータスマッチは、電話申し込みが必要だったので、WEBで申し込めるようになったのは良いですね。
あと、申請が通ればいったん「90日間のプラチナ・ゴールド」が付与されるので、奮発したい旅行に行く前に「とりあえず申請してステータスだけ・・・」という使い方も?
(以前はチャレンジ達成後に初めてステータスが付与されていた)
一方で、他社ホテルの資格はともかく、過去12ヶ月の宿泊実績が問われるのは、ちょっと面倒。
他社ステータスマッチでも、よくある申請フォーマットではありますが。
いずれにせよ、以前のステータスマッチより申請ハードルは上がったように見えます。宿泊実績がどの程度問われるかは不明ですが。
他社ステータスで、自動的にマッチ先ステータスが決まるのも、まぁ良いんじゃないでしょうか。
ヒルトンのステータスマッチとかだと、申請してからヒルトン側がマッチ先ステータスを決めちゃうとかだし。
ハッキリしてて良いよね、と。
1点気になるのは、IHGを選んだ際のステータス選択肢に「インターコンチネンタル・アンバサダー」もあるんですが、アンバ(のみ)だと「マッチング不可」になるんですよね。
IHGアンバサダーは自動でプラチナ会員を得られるので「プラチナ」を選択すれば良いんですが、わざわざアンバサダーだけの選択肢が用意されているというのは、ちゃんと宿泊実績をチェックされるとか、そういう意味でしょうか(笑)
※当方、宿泊実績が少ないアンバサダー=プラチナ会員
ほい。
そんな感じ。