ワーケーションや旅行で使うホテル用WiFiルーターの比較

ホテル用のWiFiルーター

最近だと大抵のホテルにWiFi環境があるが、そのWiFiを更に安定化させ、あわよくば高速化するため、トラベル・ルーターを使っている。

ちびファイ3の利用イメージ
ちびファイ3の利用イメージ

トラベル・ルーターは3cmとか4cmくらいの非常に小さなルーターで、以下のような機能的なメリットを持っている。

  • トラベル・ルーターと自分のPC・スマホ・タブレットを一度WiFi接続させれば、どのホテルに行ってもトラベル・ルーターのみの設定で済む(複数機器を持っていても、SSID/PASSを設定するのは1回で済む)
  • 有線LANから自分専用のWiFiを作れる(ホテルのWiFiより安定・高速な場合がある)
  • ルーターを1枚挟むことになるのでセキュアなWiFiとして使える(有線LANがないホテルでも、WiFiをルーターで掴んで中継する「WiFi-WiFi」モードもある)

今回、いま使っているBUFFALO「LAN-W300N/RS」(2012年発売)が機能的に物足りなくなってきたので、新しくトラベル・ルーターを新調することにした。

購入したのはplanex「ちびファイ3」と、BUFFALO「WMR-433W2」
以下の2つですね。

planex「ちびファイ3」と、BUFFALO「WMR-433W2」

「ちびファイ3」(2015年発売)は、コンセントに直接させるのが特徴で別途電源を用意しなくてよい手軽さが魅力。

「WMR-433W2」(2019年発売)は、比較的最近出たルーターで、無線規格的に11ac対応というのが魅力ですね。

まぁ、ホントは2つも買いたくなかったが、「WMR-433W2」を買った後で「やっぱ『ちびファイ3』の方がいいかな・・・」と不安に駆られてポチることになったんだな。

結果から言うと、結局最初に買った「WMR-433W2」を継続して利用することになったワケだが。。。
ブレずに強く生きたい。

まぁ、とはいえトラベル・ルーターは、さほど高くない。
基本的には2000円台で購入できる。

さて。

以下、上記2つの使用感をザラっとメモにて。

速度面は11ac対応が鍵

2軒のホテルで、WiFi速度の測定を実施した。

結果から言うと、やはり11ac対応(5GHz)の「WMR-433W2」が高速。
2.4GHzはホテルWiFiで混雑しているので、5GHzの方が空いているという側面もあるかと思います。

まず1軒目のホテルでの結果は以下。
主な注目ポイントは右下の「WMR-433W2(5GHz)」における「ダウンロード」の数値が高い=速度が速い点。

ホテルWiFiの速度調査(1軒目)

別のホテルでの結果は以下。

ホテルWiFiの速度調査(2軒目)

なお、ホテルでの接続速度は「利用者が多い時間は遅くなる」など、時間帯による。
上記の結果は、同じ時間帯で連続して速度チェックしたものになります。

トラベル・ルーターホテルA
での計測
ホテルB
での計測
ホテルのWiFi36.1 mbps28.6 mbps
ちびファイ333.5 mbps7.8 mbps
WMR-433W2(2.4GHz)21.6 mbps14.6 mbps
WMR-433W2(5GHz)64.2 mbps70.0 mbps

なお「WMR-433W2」は本体の側面にあるスイッチで2.4GHz/5GHzを切り換え可能(標準だと2.4GHzになっているので注意)。
そのため、今回は2.4GHz/5GHzで別々に計測している。

測定結果のポイントとしては、以下。

  • 5GHzは、やはり速い
  • 2.4GHzだと、有線経由のトラベル・ルーターより、ホテルWiFiの方が速いことがある
  • ホテルWiFiはアップロードの速度が微妙な場合あり

ちなみに、今回はいずれも有線LANの無線化パターン。(WiFi-WiFiモードではない)
稀に「ホテルWiFiが爆速で有線LANが遅い」というホテルがあるので、そういう場合はWiFi-WiFiモードを使った方がいいかもしれない。

給電方法の選択肢

速度的には「WMR-433W2」が優位だったが、手軽さの面では「ちびファイ3」の方がいい。

どちらも「LANケーブルを本体に接続する」のは変わらない。
下記はLANケーブルが机から飛び出てるパターンだが、ホテルによってはLANケーブルが机の引き出しに入っているパターンもある。

ホテルの有線LANケーブル

その上で、「WMR-433W2」は、給電用のUSBをノートPC・USB充電器・モバイルバッテリーのいずれかにつなぐ必要がある。

一番手っ取り早いのはノートPCにUSBを挿すことだが、自分の場合はPCを使ってない時でもトラベル・ルーターのWiFiを使いたいので、USB充電器(Anker)に接続している。

「WMR-433W2」の接続図

その点、「ちびファイ3」は本体を直接電源に挿せるので楽ちん。
海外電圧にも対応しており、とりあえずコレだけ持ってけばよいという安心感がある。

ちびファイ3の接続図

ただしサイズについては、「ちびファイ3」の方が一回り大きい。
そして重い。

結局、自分は速度面を考慮して「WMR-433W2」を使うことにしたんだが、「ちびファイ3」については以下の点も気にはなったので、参考までメモにて。

  • 「ちびファイ3」は海外で安宿の貧弱なコンセントに挿したら重くて外れるかも?(たまに信じられないくらい不安定なコンセントある・・・スグ火花が散る感じの)
  • デスクにコンセントが1つしかない場合、「ちびファイ3」だけで使っちゃうのは避けたいかなぁ。。。(部屋には複数あるけど、デスクには1つしかないパターン)

まぁ電源まわりは、基本的に好みの問題かとは思います。

ほい。

そんな感じ。

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tonogata
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