海外旅行保険の比較と、クレジットカード付帯保険との違い
海外旅行保険とクレジットカード付帯保険の違い
「海外旅行保険」と言えば、クレジットカードにも付帯している。
最近のクレカ保険は「自動付帯」から「利用付帯」になりつつあるが、いずれにせよ「無料」なのは大きい。
そのクレカ付帯保険と、有料の海外旅行保険、何が違うのか?
ANAが提供している海外旅行保険「明日へのつばさ – 海外旅行保険」をみると、分かりやすい。
「明日へのつばさ」は、ANAカード付帯の無料保険を前提に、追加費用で補償を充実させる設計。
下図の左は「ANAゴールドカード」(Master)のカード付帯補償で、右側が「明日へのつばさ」による追加補償。
※「明日へのつばさ」で「なし」と記載があるのは、ANAカード側の補償が使えるので「ない」という意味
※「明日へのつばさ」は料金別に3つのプランがある(充実プラン・基本プラン・お手頃プラン)

同ページに、クレカ付帯補償との比較観点も記載がある。
- 海外旅行保険で請求される費用の7割(件数)は「治療・救援費用」なので、これがカード付帯保険で足りてるいるか
- ちなみに海外旅行保険で請求が発生する渡航先は、7割がアジア(治療・救援が発生しやすい)
ANAゴールドカードの無料保険でも、重要な「治療・救援費用」については100~150万円が補償されている。
そのため、上記の「保険請求の7割は治療・救援費用」にちゃんと対応している。
ただし同ページによると、健康保険が効かない海外では治療費が高くなりがちで、例えば「骨折+後遺障害で1200万円を払った事例」や「脳内出血と脳内腫による入院で700万円を払った事例」などが紹介されている。
そこまでの事態に陥るのは稀だと思われるが、その「万が一」に備えるのが保険の役割とも言える。
自分の場合、今までは有料の海外旅行保険には入っていなかったが、今回は以下の観点で加入してみた。
自分が行く郊外や離島にキャッシュレス診療の対応病院があるか。
通常は病院で費用を払って、帰国してから保険金を請求する。
キャッシュレス診療は病院でお金を払う必要がなく、病院から保険会社に費用が請求される。
「補償無制限」までは不要だけど、カード付帯の「150万円」よりは大きくしたい。
どうせなので、なんとなく。
レンタル自転車で事故るとか、美術品を壊しちゃったとか、交通機関を止めちゃったとか。
いずれも起きる可能性は極小だけど。
困った時にすぐ使えるか、すぐ連絡がつくか。
クレカ付帯の保険と異なり、有料の海外旅行保険だと「マイページ」があったりして便利。
そこら辺も含めて、有料の海外旅行保険を比較した際のメモを、以下に。
海外旅行保険(有料)の各社比較
先述の通り、今回自分は目的地が離島だったので、キャッシュレス診療に対応した病院が現地にあるかどうかで探した。
また、今回行く島に限らず「郊外や離島にキャッシュレス診療対応病院があるか」の観点でチェックした。
帰国してから手続きとかしたくないので、保険を使うことになるならキャッシュレス診療がいいな、と。
結論から言うと、東京海上日動の海外旅行保険「MARINE PASSPORT」の対応病院が、一番充実していた。
今回の自分の目的であるタイのサムイ島については、東京海上日動とエイチ・エス損保が対応。
あとは、例えばインドネシアのロンボク島、ラオスなどは東京海上日動だけ対応病院があった。
以下、比較表。
※価格は各社の最安プランで、「タイに10日間」の場合の料金。短期の旅行ならもっと安い
| 比較項目 | ANAカード | ANA | 東京海上日動 | エイチ・ エス損保 |
|---|---|---|---|---|
| サービス名 | (クレカ付帯) | 明日への つばさ | MARINE PASSPORT | たびとも |
| プラン名 | VISAゴールド の場合 | お手頃プラン | エコノミー | P1 |
| 引受会社 | 三井住友海上 | 東京海上日動 | 東京海上日動 | エイチ・ エス損保 |
| 料金 タイ10日間 | 0 円 | 7,630 円 | 3,310 円 | 3,180 円 |
| 治療費用 | 150万円 | 無制限 | 1000万円 | 1000万円 |
| 傷害死亡 | 5000万円 | ←なし | × | 1000万円 |
| 疾病死亡 | × | 300万円 | 500万円 | 1000万円 |
| 後遺障害 | 5000万円 | ←なし | × | 1000万円 |
| 救援費用 | × | 無制限 | 1000万円 | 1000万円 |
| 賠償責任 | 3,000万円 | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
| 携行品 | 50万円 | ←なし | 10万円 | 30万円 |
| 航空遅延 | × | × | × | × |
| 手荷物遅延 | × | × | × | 1万円 |
| キャッシュ レス診療 | 〇 対応病院一覧 | ◎充実 対応病院一覧 | ◎充実 対応病院一覧 | 〇 対応病院一覧 |
結果的に、東京海上日動の「MARINE PASSPORT」の一番安いプラン「エコノミー」を利用した。
理由は先述の通り、キャッシュレス診療対応病院の充実。
一方、ANA「明日へのつばさ」も同じ東京海上日動なんだが、こちら料金が高い。
これは補償が「無制限」になってるのが理由と思われるが、さすがに「無制限」までは不要かなと思い候補から外した。
エイチ・エス損保はサムイ島に対応病院があったが、他のエリアの観点で今回は東京海上日動にした。
エイチ・エス損保と東京海上日動を比較すると、補償項目としてはエイチ・エス損保の方が充実していた。
ただし東京海上日動の不足項目はほぼANAカードで賄える(「手荷物遅延」以外)。
そのほか、表には入れなかったがAIG損保のサービスもチェックした。
AIG損保 キャッシュレス診療 対応病院一覧
東京海上日動「MARINE PASSPORT」
今回は東京海上日動「MARINE PASSPORT」を使った。

実際に使ってみて、良かった点は以下。
- キャッシュレス診療の対応病院が充実
- 専用アプリのGPS+地図で病院を探せる
- 日本語対応可能な病院も探せる
- 無料のLINE通話やフリーダイヤルで24時間の日本語対応
- 症状や病院の使い方などの「相談」ができる(緊急医療相談サービス)
- 病気・ケガに関係なく、電話で43カ国語の通訳対応(トラベルプロテクト)
- 空港とホテル間の送迎予約・手配、ホテル予約などを代行(トラベルプロテクト)
特に「トラベルプロテクト」のサービスは他にも色々ああり、随分手厚いんだな、と感心した。
海外での急病やケガへの対処の方法等、東京海上グループの東京海上日動メディカルサービスに常駐している看護師または現役救急医が24時間365日体制で電話によりアドバイスいたします。
緊急医療相談サービス
海外旅行中、言葉が通じずお困りの際、電話にてお客様の伝えたい内容を現地の方にお伝えいたします。
トラベルプロテクト(電話による通訳)
ホテルや航空券に関する予約・手配をお客様に代わって行います。情報提供のみのご利用も可能です。
トラベルプロテクト
空港に着いたが、終電が過ぎてしまっている。そのようなときに、空港とホテル間の送迎車の予約と手配を行います(弊社が指定した事業者に限ります。)。
保険の申込については、ネットで完結。
専用アプリをダウンロードして使ったり、あと契約書は印刷して持っていく。
※印刷した契約書はキャッシュレス診療時に受付で渡す必要がある
現地病院でキャッシュレス診療を使った
結果、運悪く食中毒となって、バンコクのサミティベート病院で保険のお世話になった。
その辺の話は以下など。
限りなく透明に近いブラウン(タイ旅行記/後編)
ちなみに、もともとサムイ島に対応病院があることにこだわってサービスを選んだんだが、最初は「大したことないだろう」と甘く見ていたので、結局バンコクに戻ってから病院に行ったのであった。。。
実際にキャッシュレス診療を受けた流れは以下。
専用アプリの地図+GPSで病院を探した。
日本語対応可能な病院が近くにあったので、タクシーで出発。
日本語対応が必要な場合に要予約な病院もあるが、サミティベート病院は予約不要だったのもある。
(全てアプリに情報があり、スムーズに探せた)
この病院は日本語専用のカウンターがあったので話が早かった。
どうも現地日本法人の健康診断もやってるようで、日本人の扱いに慣れてる感じ。
症状(食中毒)を伝えてから、キャッシュレス診療のために保険の契約書(紙)を提出。
「MARINE PASSPORT」の契約書は、WEBのマイページから事前に印刷しておく。
キャッシュレス診療ための書類にサインをしたあと、内科に案内された。
病院が大きすぎて、内科の位置が分からず。
迷子になった。
そもそも複数の棟があり、棟が違った。
内科で診察を受け、症状を説明。
日本人の通訳スタッフが、全て通訳してくれた。
血圧と身長、体重も計測された。
「食中毒だろう」とのことだった。
診察後、病院内の薬局で薬をもらった。
キャッシュレス診療なので、お金は払わずに書類にサインして終了。
請求書の宛名は東京海上日動になっていた。
金額は4587バーツ(約2万円)。
そのうち薬代が3000バーツで、たくさん薬がでた。
※ちなみに今回の保険料は3,310円だった
お薬は、めちゃ効いた。
強烈な下痢に悩んでたので、治って良かった。
ということで、自分は今回初めて海外旅行保険を使ってみたわけだが・・・
「こりゃ便利だな」と思った。
毎回の海外旅行で使おうとは思わないが、海外で離島や郊外に行くときには積極的に検討しようかなと思います。
ほい。
そんな感じ。




>海外で離島や郊外に行くときには積極的に
都会ならまだしも、へき地でキャッシュレス対応している病院なんて、ほぼ無いんじゃないかなぁ?
サムイ島みたいな超有名リゾート地でそこそこの規模がある場所なら都会と同じと考えて良いかもしれませんが、へき地や離島では無理だと思いますよ。おとなしくその場で払って、帰国後に請求しかないと思います。
あと、わたし的には保険は「支払不可能のリスク」に対して入るものという考えです。
賠償責任だけですよね。青天井になって怖いのは。
救援費用なんて高くても百万単位ですし(ほぼ発生リスク無いという面もあります)、死亡保険は残された家族が困る場合のみ必要であって、持ち家があって老後資金程度(2000万?)を確保してあれば不要です。
ということで、海外旅行保険なんて入る気になれないんですよ。特に長期旅行となるとべらぼうな金額になりますし。
どもども。
プーケットやランカウイなんかも含めて、大きくて有名な島からロンボク島のようなちょい有名なクラスを指してました。
離島というより、単なる「島」でしたね。
保険は、支払い可能でも資金プランの継続に疑義がでるレベルのは避けたいと思ってますが、そこら辺の金額感は人によって違うかもしれませんね。
あとは心の平安を金で買う面でしょうか。
大学勤務の医師ですが、COVID19以後はクレカ付帯保険だけじゃ心配なので、医療費unlmitedの保険入るようにしましたよ。万が一、ICUにでも入るハメになったら、数千万円はすぐですからね⋯。
「たびとも」ばっかりだったのですが、来月の出張は東京海上日動にしてみようかな。
どもども。
ICUってそんなに高いんですね。数千万とかなったら、全てがおわっちゃいそう。。。
今回は東京海上日動を使いましたが、「たびとも」が結構メジャーのようですね。
たびともは補償項目が多いですね。
東京海上日動はそれに比べると補償項目が少ないですが、キャッシュレス診療とトラベルプロテクトが特徴的かな、という感です。
クレカ付帯でもキャッシュレスで行ける病院もあるけど、ない場合のが多そうですね。
1つ自分がかかって対応していたのはチャンギ空港併設のクリニック
深夜でも普通に受診できてキャッシュレス対応、
しかも先生は宝塚女優のようなクールビューティ。
非の付け所がありませんでした。
どもども。
さすがにシンガポールは深夜でもクリニックあるんですね~。
しかもクールビューティーとは。のぼせて発熱しちゃいそうです。
こんばんは。とのがたさんが現地で受診されたのを読み今回シンガポールにいった際にソニー生命の海外旅行保険にもしっかり入っていったおかげで!無事キャッシュレス診察してもらいました。日本人専門の病院で楽ちんでした。契約書は紙では所持してませんでしたがファイル内のPDFをメールで送る斬新な方法で済みました。病名はおなじく食中毒で人生過去いちの地獄をみました。原因はホーカーだと思います。もし保険入ってなかったら裕福とは言えない私は我慢し未受診だろうと思います。金額は37000円でしたが予想できないから行くの怖いし。物価高いから20万とかするんじゃ?と思いました。まぁクレカ保険所持ですがそれもおいておいて(笑)結果、点滴まで打ってもらって看護師さんには優しく声もかけてもらえ、お値段以上の価値でした。診断書すらいらないのは良い!キャッシュレス受診を発信してくださりありがとうございました。
どもども。
食中毒になりましたか!お大事に。。。
旅行中だと、あれは大変ですよね。
やはりホーカーとか現地メシだと、確率があがっちゃうんですかね。
自分もちょっと現地メシの食い方は考えようかな。。。
いずれにせよ、「キャッシュレス診療がなかったら、いくらになるか分かんないからガマンしてたかも」は、自分も思います。あと帰国した後の手続きとかも気が重いんですよね。
クレカでもキャッシュレス診療がいけるので、あのあと自分でも調べたりしたんですが、自分のクレカだと「事前にキャッシュレス診療対応病院リストは公開してない/電話できいてみたけど事前には教えてもらえない」とか色々クセがあったので、自分は当面有料の保険を重視しようかなと思っております。