航空券の燃油代が更に値上げ、北米・欧州路線は燃油代だけで約10万円に

8月から燃油代が更に値上げ

海外航空券で「運賃」とは別に必要となる「燃油代」
2ヶ月毎の価格変更で運用されているが、8月からは更なる値上げが確定。
北米・欧州路線では往復での燃油代が9.8万円と、ほぼ10万円の世界になってきた。

すでに8月以降の燃油代を発表しているANAについては、以下の通り。
※JALもほぼ同じ価格感でそのうち出してくると思われる

ANA燃油代(往復分)6~7月
発券
8~9月
発券
欧州・北米・中東・オセアニア74,800 円98,000 円
ハワイ・インド・インドネシア47,600 円62,200 円
タイ・シンガポール・マレーシア40,800 円51,600 円
ベトナム・グアム・フィリピン25,000 円32,000 円
東アジア(韓国を除く)22,800 円30,200 円
韓国・ロシア8,200 円11,200 円

燃油代は、6月時点で2倍以上の値上げとなっていた。
8月以降については、そこから更に値上げされる形。

実際に値上げとなるのは「8月以降に予約(発券)した場合」
7月末までは、上表の左側の料金で購入可能。

なお、2013年からの燃油代(往復)の推移は以下の通り。
直近では「記録的な高値」になっている。

燃油代推移グラフ 2022年6月時点

ちなみに2021年5月までは、燃油代が無料であった。
シンガポール・ケロシン価格が一定水準以下の場合、航空会社は燃油代を0円にしている。

その後は徐々に値上げが進んでいたが6月に一気に跳ね上がり、8月以降は更に値上げ。
これはマズい。非常にマズいムーブですね。

ま、どうせ最近は海外いけないけど(笑)

なお国内線の燃油代においては、運賃に含められており内訳は公開されていない。
そのため国内線チケットにおいては、一応「運賃の値上げ」が実施される可能性もある。

運賃より燃油代が高くなる?

ここまで燃油代が高騰すると、「運賃」より「燃油代」が高くなるシーンもでてくる。

例えば、以下は9月のハワイ(ホノルル)行き航空券の予約画面。

ANA ホノルル 運賃と燃油代

運賃5.5万円に対して諸税6.1万円で、すでに諸税の方が高い。
ただし、諸税6.1万円のうち「燃油代」は4.7万円

仮に運賃そのままで8月以降に予約した場合は、「燃油代」だけで6.2万円となる。
よって「運賃5.5万円より、燃油代6.2万円の方が高い。諸税全体ではもっと高い」ということになりそう。

せっかく運賃が安くても、これではなぁ、、、という。

ただし、航空会社が売上をキープすべく、(自助努力で)燃油代が高くなると運賃を安くする、ということはあると言われている(逆に燃油代が安くなったら、運賃が高くなる)。
そのため上記のような例も厳密には航空会社の運賃コントロール次第ですね。
燃油代が0円になって、航空券は本当に安くなったか?「運賃」値上げとの関係をチェック。

ほい。

そんな感じ。

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