GPSロガーのログをデジカメ画像付きでGoogleEarthやGoogleMapsで見る

GPSロガー

ガーミンやSonyのGPSロガーで海外旅行中のログをとると、なかなか面白いことが出来る。
ちゃんと電池持ちの良いロガーを選べば10時間くらい持つので、昼間はずっとロガーの電源を入れておく。すると、朝に宿を出て、夜に帰宿するまでの行動が、全てロガーに蓄積される。
旅行から帰ってきたら、↓のようにログをGoogleEarth上で見る。自分がどういうルートで動き、何時何分にどこにいたかバッチリ分かるし、デジカメ画像もGoogleEarthやGoogleMapsでみることができる。(黄色い線がログ)
f:id:tonogata:20090930024253j:image

と、以上のようなことをするまでの手順。覚え書き。
(自分が持っているのはガーミンのeTrex、SonyのGPS-CS1Kで、この2つを念頭においてるけど、ロガーのファイルフォーマットを後述のツールで変換してしまえば、他のロガーでもやり方は対して変わんないと思う)

GPSロガーを手に入れる

海外旅行で電源をつけっぱなしにしたい場合のGPSロガーは、電池持ちに注意。10時間くらい持つのがよい。
また、単三電池で動くタイプがいいと思う。電池がなくなってもすぐ現地で入手可能だし、毎日宿で充電するのはメンドイ。
ログのファイルフォーマットはNMEAかgpxあたりに対応していれば問題ない(sonyはNMEA、ガーミンはgpx/kml)。

後は財布と相談。
Sonyのロガーは安いしエントリーモデルとして扱いやすい。付属ソフトも充実している。が、GPSの精度も値段相応で、都市部ではあまりログがとれない。測位間隔も長い。ただ、この安さと単三電池1本で10時間動く小回りのよさは魅力(+5000円くらいでもっといいのが買えるけど、とっつき易さがグンバツ)。
もし金があるんならガーミンのがいい。海外地図も見れるし、いろいろ便利。GPSの精度も申し分なし。
あとは、上記の中間的ないいモデルも結構あるので、そこら辺は某chモバイル板の「モバイルGPSスレッド」を参考にして選べばよいと思う。

ちなみに、ガーミン用の海外地図を無料で入手する方法↓
GarminのGPSロガーにフリーの海外地図をインストールするメモ

旅行前の注意点

時差があるトコにいく場合の時刻合わせ。これだけ気をつける。
GPSロガーのログとデジカメ画像をマージする時、キーになるのはタイムスタンプ。
デジカメで撮った画像自体はタイムスタンプは持っているが、緯度経度をもっていない。このため、後でツールを使ってログ(緯度経度+タイムスタンプのかたまり)から、同じ日時の緯度経度をひっぱってきて使用する。
なので、デジカメの時刻とGPSロガーの時刻が一緒じゃないと、後ですり合わせがうまくいかなくなってしまう。
デジカメもGPSロガーも、設定でちゃんと訪問国の時刻に合わせておく。

帰国後のkmlファイル生成作業

ツールは色々あると思うけど、↓がとにかく秀逸なのでコレでよいと思う。
SONY GPS-CS1K to Google Earth & Maps converter
SonyのGPS-CS1K用のフリーツールだが、機能的にはNMEAファイルとデジカメ画像からkmlファイルをワンクリックで作ってくれるもので、NMEAさえ用意できれば他のロガーでも問題なく使用できる。

gpx←→NMEAなどファイルフォーマットの相互変換は、↓のフリーツールを使う。
GPSBabel

SONY GPS-CS1K to Google Earth & Maps converterの使い方は簡単なので省略するけど、NMEAファイルとデジカメ画像をセットして「変換」をクリックするだけ。
出力はGoogleEarth用のkmlファイルとGoogleMaps用のhtmlファイルが選べる。

画像のexifに緯度経度を埋め込む

残念ながらSONY GPS-CS1K to Google Earth & Maps converterはkmlファイル生成時にすり合わせたログの緯度経度を、画像のexifに入れてはくれない。
画像のexifに緯度経度を入れたい場合、今のところ手軽なツールを知らないっす(あるにはある。ググればでてきます)。
sonyのGPSロガーなら、付属ソフトで「GPS Image Tracker」というのが付いてきて、これを使って緯度経度をログから埋め込むことができる。
ちなみに、Googleの画像管理ソフトpicasaは、いわゆるジオタグに対応しており、GoogleEarthを見ながらexifに緯度経度を埋め込むことができるので、既に画像に緯度経度を入れており、地図上で位置を微調整したい時には非常に役立つ。

タイムスタンプがズレてたら

デジカメとロガーのタイムスタンプがズレてて修正する必要がある場合。

デジカメ画像のタイムスタンプを修正するなら、↓のようなツールを使う。
Exif 日付時刻情報復元ツール De4Exif

NMEAのログファイルのズレを直す場合、ちょっとしたスクリプトが書けるなら自分で書くのが早い。NMEAのファイルフォーマットは簡単なので、タイムスタンプだけ修正するツールを書くとか。
NMEAのファイルフォーマット

携帯で同じことができるか?

携帯はGPSやデジカメ機能がついてる。画像に緯度経度を付加する機能もついてる。
じゃあ携帯でいいじゃん?と思うが、そうでもない。限定的には使えると思う。
・携帯のGPSはネットワークアシストでパケットも使う→パケ死(GPSロガーやカーナビはパケット=ネットを使わなくても測位するが、携帯はGPSチップが貧弱なのと、測位速度をあげるためにネットのアシスト機能を使っている)
・スタンドアロンのGPSを積んでる携帯もあるが、GPS機能は電池を食うので「つけっぱなし」状態はムツカシイかも
・携帯アプリのGPS機能は公式CPのDX機能なので、勝手アプリは不可(商用アプリのみ)

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