「ANA旅行積立プラン」の損得を考えたら微妙だと思うの

ANAに毎月お金を払って積み立てる。

1年後に利息(2.5%〜3%)がプラスされたANA旅行券になる。


これが「ANA旅行積立プラン」なんだけど、どうなのかなー、と。

ANA旅行積立プラン – ANAセールス株式会社


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個人的には「微妙かなー」というトコロに着地したが、そこら辺について。

最近はANAを勉強中にて。

支払い方法と利息(サービス額)の違い

ANA的には「利息」でなく「サービス額」と呼んでいる。

コース 利息 満期 支払い 備考
毎月払いコース 3% 12ヶ月〜 月々
一時払いコース 3% 12ヶ月〜 一括
6ヶ月満期コース 2.5% 6ヶ月 一括 AMC会員のみ



「毎月払い」と「一時払い」は、満期を12ヶ月以上で設定できる。

サービス額は3%。


「6ヶ月満期」は6ヶ月固定。

受け取るサービス額は2.5%と低くなる。

やたらと「5%」と謳われていて、確かに12ヶ月の年利で換算すると5%だが、「6ヶ月」固定なので2.5%。


「年率換算」と言ってもねー。

「6ヶ月満期」の場合のみの利率だよね。

単利なので、当然ながら「サービス額が5%」に到達することは永遠にない。

「6ヶ月満期」を2回繰り返す場合でも、受け取るのは2.5%の2回=2.5%

「毎月払い」の場合はサービス額に注意



ここ見ると早いけど。

ANA旅行積立プラン – ANAセールス株式会社


「単利月数計算」なので、「毎月払い」の実際のサービス額は「3%」に到達しない。

例えば12ヶ月の10万円満期の場合、サービス額は約1500円。

つまり、実際受け取るサービス額は1.5%。


例にて。

10万円満期で12回(12ヶ月)の場合、毎月の振込は8201円。

その月の残高に対して、

0.03(3%)/12(ヶ月)=0.0025(0.25%)

の金利が付く。

振込額 残高計(サービス額対象) サービス額
8201 8201 21
8201 16402 41
8201 24603 61
8201 32804 82
8201 41005 102
8201 49206 123
8201 57407 143
8201 65608 164
8201 73809 184
8201 82010 205
8201 90211 225
8201 98412 246
98412 1597



↑例では振込額9.8万に対して、受け取るサービス額は1,597円。

ANA公式だと1,588円のハズなんで、なんか端数の計算があるんだろう。


あと、12回払を越えて長期の積立になると、それはそれでサービス額の率が下がるので注意。


対して、「1時払い」(一括払い)。

これは最初に全額振込み、それがサービス額の対象となる。

そのため、「サービス額=3%」が実現可能。

ただしこちらも12ヶ月を超えた積立だと、サービス額率は2.25%に下がる。


つまり、3%のサービス額を実現するには、以下の条件を満たす必要がある。

・「一時払い」(一括払い)

・12ヶ月の積立期間

「非積立クレカ払い」と「ANA旅行積立プラン」の比較

「一時払い/12ヶ月」であれば、3%のサービス額が得られるのは分かった。

しかし、「ANA旅行積立プラン」を使わずに、クレジットカードで普通に航空券を買った場合(=非積立クレカ払い)と比べて、どうなのか。


ちなみに、「ANA旅行積立プラン」の支払いはANAカード(クレカ)での支払いが可能。

一番サービス額がよい「一時払い/12ヶ月」(3%)を比較対象とする。


以下、「非積立クレカ払い」で得られるものと、「ANA旅行積立プラン」で得た旅行券の場合を比較。

※個人的な興味の範囲から、ワイドゴールド(V/M)の場合にて

ショッピングマイルは同条件

1マイル/100円。

クレカの支払いに対して得られるマイル。

これは、「ANA旅行積立プラン」でも、通常の「クレカ払い」でも得られる。

「ANA旅行積立プラン」の支払いは本当にポイント付くかな?と思って電話で問い合わせたが、「付く」ということだった。

マイルプラスは「非積立クレカ払い」のみ

1マイル/100円。

クレカの支払いで、ANAが指定した支払先なら得られる付加マイル。

一覧はこちら。

航空券・機内販売 | マイルを貯める | ANAマイレージクラブ

「非積立クレカ払い」なら「航空券」などの支払いには1%のマイルがつく。

「ANA旅行積立プラン」の方はANAにメールで問い合わせたところ、対象外とのこと。

ボーナスマイルは同条件

区間マイルの25%。

フライトで貯める | ANAカードで貯める | マイルを貯める | ANAマイレージクラブ

マイルカードがあれば、支払い方法を問わずに付くので、両方OK。

旅行保険は同条件

ワイドゴールドなら、保険は自動付帯。

クレカ払いでなくてもOKなので、これは同条件かな。

ANA系なら5%オフ!は一応同条件

「ANA SKY WEB TOUR」、「ANAスカイホリデー」、「ANAハローツアー」、「ANAワンダーアース」で5%オフになる。

これは旅行券もクレカ払いも一緒。


ただし、旅行券の場合は注意が必要。

半分くらいの窓口は割引不可。


詳細は↓。

ANA旅行積立プラン – ANAセールス株式会社


なんていうか、使いにくいなぁ。

旅行券は。

「ANA旅行積立プラン」は得なのか?

ということで、「ANA旅行積立プラン」で得られないのは、

「マイルプラス」(1マイル/100円)分かな。


10万円の場合、1000マイル。

1マイル2円換算なら、2000円相当。

つまり、2%。


比べて「積立プラン」でのみ得られるモノは?

「サービス額」(3%)。

10万円の場合、3000円。


ということで、

「積立プラン」(12ヶ月/一時払い)であれば、1%分だけ「クレカ払い」より良い。

10万円で言うと、1000円相当。


あと、

満期後6ヶ月以内にもう一度申し込むと、サービス額が1%増額される

というキャンペーンもあるので、これを使うともうちょいマシになる。


で、ここまでの結論。

「ANA旅行積立プラン」が1%だけオトク

※1マイル2円換算の場合


で、個人的な結論として使うか?

という話。


うーん。

使わないかなぁ。


上記では「1マイル2円」で計算したけど、個人的には「もうちょいある」と思うの。

これは個人の考え方というか、使い方次第だよね。

1.5円という人もいるし、4円という人もいるし。

マイル単価 旅行積立との比較
1マイル=2円 -1%
1マイル=3円 同率
1マイル=4円 +1%
1マイル=5円 +2%



自分はANAでマイル使ったことないのでアレだが、ユナイテッド歴でみて4円くらいは、と。

(少なくとも4円以上になる使い方をしたいと思っている)

その場合でいうと、「ANA旅行積立プラン」は損することになる。


あと、実際にANA旅行券を使う場合、ANA旅行券を支払いのために「郵送する」とか、だいぶメンドイよね

着払いでよいとは言え、、、。

そこら辺の手間も、ねぇ。


なので、総合的(マイル単価と手間)にみて、

使わないかなー、と。

そんな感じ。


※2017/01/26追記

「ANA旅行券を売る」場合には、良い感じになるという方向もあるようです。

(売り切れるかどうかは注意)

http://www.anamileagefreak.com/entry/2017/01/19/200950


その他、ANA系の話はこちら。

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